約 3,128,202 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7437.html
デビルメイクライ5 【でびるめいくらいふぁいぶ】 ジャンル スタイリッシュアクション 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindows 7/8.1/10(Steam) 発売・開発元 カプコン 発売日 2019年3月8日 定価(税抜) 通常版 6,480円Deluxe Edition 7,400円 レーティング CERO D(17才以上対象) コンテンツアイコン 暴力 備考 デラックスエディションはDL専売DLCで通常版からアップグレード可 判定 良作 ポイント スタイリッシュアクションの集大成ネロの新兵装「デビルブレイカー」3人目の主人公となる謎の男「V」 デビルメイクライシリーズ 概要 ストーリー 特徴・前作からの変更点 キャラクター達の新たな仕様 その他の追加・変更点 評価点 アクション ストーリー・演出(評価点) サウンド 賛否両論点 ストーリー・演出(賛否両論点) 各キャラのアクション アクション全般 問題点 総評 余談 DLC「プレイヤーバージル」 特徴(DLC) 評価点(DLC) 賛否両論点(DLC) 悪魔が恐れた男達、再び。 概要 人気アクションゲーム『デビルメイクライ』(DMC)シリーズの本家5作目。ナンバリングタイトルとしては実に11年越しの続編となる。 シリーズの顔であるダンテはもちろん、前作で好評を博した新主人公・ネロも新武装を引っさげて続投。 さらに第3の主人公として謎の男「V」が登場し、三者三様のアクションを堪能できる。 ストーリー 魔剣教団事件から数年――。地方都市レッドグレイブ市に、突如現れた異変。 巨大な樹木が街の中心を貫き、血を吸う根が人々を襲い始めていた。 悪魔退治を生業とする青年ネロは、移動式便利屋「デビル メイ クライ」のトレーラーでレッドグレイブに急ぐ。 彼に武装を提供するパートナー、自称“武器職人”のニコとともに。 失ったプライド、奪われた力。ネロには、取り戻すべきものがあった。 湧きだした悪魔どもを蹴散らしつつ、異変のただ中へと突っ込む。 愛剣レッドクイーンが唸り、連装銃ブルーローズが火を噴く。 そして右手に光るのは――対悪魔用義手型兵装。 「いいね…暴れまくってやる!」 (公式サイトより引用) 特徴・前作からの変更点 キャラクター達の新たな仕様 ネロの特徴 レッドクイーン 概ね『4』と同様(モーションは作り直されている)だが、空中から斜め下へ突っ込む技「ペイライン」と地上で飛び込んで敵を浮かせるタメ技「ハードウェイ」が新たに追加された。 ブルーローズ 悪魔の右腕を失ったため従来のチャージショットが使えなくなったが、特殊弾倉を装填する「カラーアップ」が新たに使用できる。 一度溜めれば3回分(6発装填だが2つ同時発射をする)ストックするので、ホールドの負担は軽減された。 対悪魔用義手型兵装:デビルブレイカー 正体不明の人物に奪われた「デビルブリンガー」に代わる、ネロの新たな武器アクション。 対悪魔用の兵装を搭載した義手で、今作では複数種類が用意されており、義手ごとに備わった固有の「スキル」を使用可能。 これまでのように敵を引き寄せる「ワイヤースナッチ」及び、重い敵に対して逆にネロが近付く「ワイヤーバウンド」を継承している。これらは出が少しだけ遅くなってはいるものの、義手のストックを無くしても使える。 ボタン長押しで溜めると、その義手を犠牲にして強力な必殺スキル「ブレイクエイジ(以下BA)」が使用可能。 装備中の義手を爆破し、やられそうな状態から脱出できる「ブレイクアウェイ」がいかなる状態でも使用可能。ヒット時浮かせ効果もあるため、敵の体制を崩したり、コンボに組み込んだりもできる。 「BAの発動」「ブレイクアウェイの発動」「スキル使用中、またはBA溜め中の被ダメージ」などとちょっとしたことで壊れる一方、補充も容易。1回使い切りの前提で実装されている。 いくらでも購入可能、さらに低難度モードならそのへんに落ちている。ミッションには最大8個持ち込むことができるので、多少壊れてもそこまで痛手ではなかったりもする。 逆に義手を壊さない限り他の義手に乗り換える手段はないため、BAを決め打ちしたりでミッションの長さに合わせたペースでぶっ壊していくことが上手い使い方とも言える。 デフォルトで8種類のブレイカーが用意されており、DLCを導入することでさらに4種類が増える。 + デビルブレイカー一覧 オーバーチュア 巨大な手形の電撃を発生させ、敵を吹き飛ばす。眼前に敵が居る場合は眼前を、敵が倒れている場合は下方を、敵が浮いている場合は上方を、という形に自動的にモーションが変化する。シンプルで使いやすいが、短時間で使いすぎると威力が下がる。 ブレイクエイジ:時限爆弾として切り離して敵に付着させ、一定時間の経過か、遠距離攻撃を当てることで爆発させる。隙が小さく威力も高いため便利。 ガーベラ 衝撃波を放ち、スティックを倒しながら入力することでその方向へと反動で移動する。動作中は全身に攻撃判定が付き、また何度でも出せる。スティック入力しない場合は立ったまま目の前に衝撃波を放つ。比較的敵攻撃をパリィしやすい。 地上版BA:前方に太いレーザーを長時間放つ。高い火力とやたらデカい隙が特徴。 空中版BA:細いレーザーを大量に同時放射する。障害物に何度も反射するため、狭い場所に限り強力な範囲攻撃となる。 ただし、図体の大きなボス相手には多段ヒットしやすく、地上版と遜色ない破壊力を瞬時に発揮する。 パンチライン ロケットパンチを飛ばす。飛ばした腕は一定時間的を追尾し、何度もダメージを与え続けるため、拘束力が高い。飛ばしている最中にブレイクアウェイで遠隔爆破も可能。 もう一度ボタンを押すと呼び戻し、長押しで腕の上に乗ることもできる。騎乗時はさらに特定のボタンを追加入力することで専用攻撃が発生する。ただし乗りすぎていると壊れて、次の義手に移ってしまう。 ブレイクエイジ:ロケットの推進力で眼前を思い切りブン殴る。出は遅いが抜群の威力で、通常のけぞらない敵を吹き飛ばしたりもできる。モーションが地上だとアッパーカット+爆発、空中だと下方への叩きつけとなる。 バスターアーム 前作のバスターにあたるスキルを使える。コストと壊れるリスクが高いぶん、威力はこれまでの2倍ほどと高い。一部相手に決めた場合は隠し操作でダメージが若干上がる。 ブレイクエイジ:前作のDTバスターと同じモーションで繰り出す「ネオバスター」で、モーション中攻撃されてもひるまずに技が続くうえ、威力が通常スキルのさらに2倍以上(雑魚相手なら最大15倍)ととんでもない破壊力を生む。 トムボーイ ネロの剣「レッドクイーン」と銃「ブルーローズ」を暴走状態にする特殊な武装強化義手。 近接攻撃は周りを巻き込みやすくなり、銃撃は攻撃範囲と吹っ飛ばし性能の強烈なEXショットに変化。ロックオンボタン入力時は素早い突進攻撃が出せるようになる。ただしロックオン機能が失われ、咄嗟に他の行動に移れない攻撃も多くなる。 ブレイクエイジ:効果自体こそスキルと同様だが、こちらはダメージを受けても途中で壊されず、一定時間後に効果終了と共に壊れる。 ラグタイム ネロの背丈と同程度サイズの球体を飛ばし、球体に触れた物や敵の動作を3秒ほど遅くする。防御やコンボなど幅広く使えるが、ボスには弾かれて効果が無い。 ブレイクエイジ:『3』のクイックシルバーのような技で、ネロ以外の全てを遅くし、効果時間も約10秒と非常に長い。しかもこちらはボスにも5秒だけだが効く。購入コストは高いが相応に強力な性能を持つ。 へルタースケルター 腕のドリルで目の前を攻撃する。攻撃力自体は低いものの、敵の盾やバリアなどには効果大。ボタン連打で最大3回まで派生可能。 ブレイクエイジ:腕のドリルで突進攻撃を繰り出す。攻撃力は控えめだが、こちらはたった一回でガードを破壊でき、しかもスキル時と違いBA溜め完了・モーション完了までがそれぞれ素早い。さらに突進中は完全無敵で回避技としても使用可能。 特典限定の見た目違いに「モンキービジネス」もある。他のDLCと違い性能差がないレアアイテム。 ローハイド 鞭のような義手を振るって周囲に攻撃を繰り出す。他の近接武器に似たコンボ仕様で、通常は3発攻撃。スキルリストにない隠しコンボがあり、タイミングよく入力することで前方に最大10回まで連続攻撃が可能。 また、ローハイドの攻撃はパリィが行いやすいうえに相手を吹き飛ばしにくい。さらに複数回ヒットさせることで敵をスタンさせることもできる。 装備しているだけで「スナッチ(バウンド)」が強化されるという特殊な義手でもある。スナッチ(バウンド)時に小ダメージが入るほか、重い敵もひるませた一瞬の間だけ、スナッチで引き寄せる事ができるようになる。 ブレイクエイジ:敵一体を捕縛し、それを振り回して周囲を攻撃する。捕縛できない場合は鞭を振り回すだけだが、ヒットしない場合は派生しない。 ガーベラGP01 (DLC) 基本的にはガーベラの色違い。ニュートラル時の挙動だけ異なり、地上では真上への移動、空中では真下への移動となり、機動性を重視した仕様。 ブレイクエイジはビームの色こそ違うものの、ガーベラと完全同一の性能。 パスタブレイカー (DLC) やや挙動に差異はあるがパンチラインとほぼ同様のスキル。しかし、乗れない代わりに「使うたびに義手のストックの順番を一つ前にずらす」という特殊効果を持つ。 ブレイクエイジ:オーバーチュアのように義手を敵に刺し、攻撃させ続ける。あちらほどの破壊力はないが、スキルと同じく敵を一定時間攻撃し続けるため拘束力が高い。 スイートサレンダー (DLC) 発動中、ネロの体力を徐々に回復し続ける。ただし、敵が周りに居ないと効果が無い上、回復中に攻撃を受けると当然壊れる。動きがなんだか卑猥。 ブレイクエイジ:義手の破壊と引き換えに一瞬で体力を3目盛りほど回復する。スキルと違いいつでも効果がある。 要はスコアペナルティがなくなったバイタルスターSで、初心者にとっての高難易度のお供。 ロックバスター (DLC) なんとまんま『ロックマン』のアレ。普通の遠距離武器と違い、走りながら豆ショットが撃てる。少し放置するとちょっと強力なチャージショットも撃てる。 また装備中はジャンプや回避の姿勢、開始時ややられたときの演出などが一気にロックマン準拠に変化する。公式ネタPVも含めて細かくつくりこまれたコラボアイテム。 ブレイクエイジ:射程が長く、貫通する高火力のロックチャージショットを放つ。 + その他のネロ用アクション(クリア後のネタバレ注意) デビルブリンガー 最終ミッションでネロの右手と悪魔の力が復活し、『4』と同じ悪魔の腕を使ったアクションも使えるようになる。バスター、デビルバスターのアクションはバスターアームと同等だが威力が抑えられており、差別化が図られている。今作では以下のアクションも追加されている。 ブリンガーナックル ネロが何かしらの行動を起こしている際に追加入力をすると、デビルブリンガーによる素早いパンチを繰り出す。近接攻撃や長押しタメ中、挑発中、デビルブレイカー発動中、被ダメージ中など様々な状況で使える。 単純な追加ダメージが入るほか、敵の吹っ飛びを抑制するため、ふっ飛ばし効果のある攻撃を当てつつも吹き飛ばしたくない場合などに使えたりもする。 フラップトップ 3段ジャンプが可能になり、3段目に長押しすると背中に出現させた腕で滑空を行う。非常に便利。 魔人化(*1) 今回は色々あって悪魔の力が右手だけでなく両手になり、スナッチ以外の腕を使う行動(ホールド・ナックル・特定の敵に対するバスター)も2体を相手に同時にできるなど強化されている。 近接攻撃の手数が増える・射撃に幻影刀が追加されるという前作の特徴はそのまま。 体力回復だけでなく、変身したことにより、本作ではダンテほどではないが防御力向上と軽いアーマーが付与されるようになっている。 チャージショット 腕とともに悪魔の力を取り戻すため、従来のチャージショットも同時に使用可能になる。 システム的にはカラーアップのさらに上のチャージ段階という扱いで、溜めきるまでにはやはり時間がかかる。前作ほど依存度は高くないが、それでもさ充分に強力。 ダンテの特徴 基本的なシステムの多くは前作と同じ。 もちろんRTSC(リアルタイムスタイルチェンジ)も継承しており、移動&回避「トリックスター(TS)」・近接技「ソードマスター(SM)」・射撃技「ガンスリンガー(GS)」・防御手段「ロイヤルガード(RG)」の4種を切り換えながら進める。 閻魔刀を持っていないので隠しスタイルは削除された。しかし、武器の種類が大幅に増えて、総合的なアクション数は前作をはるかに上回っている。 + 新たな近接武器(ネタバレ注意) バルログ 恒例の格闘武器。ただしいつもの溜め技が無く、手技重視の「ブロウモード」と足技重視の「キックモード」を切り換えて戦う仕様にモデルチェンジ。 ブロウモードはスピードと手数に優れ、小回りが利き怒涛のラッシュが可能。ヒット数を重ねることで、相手をスタンさせる事も出来るように。 キックモードは大振りながら単発火力と攻撃範囲に優れ、大勢を相手する際に向いている。 ブロウで攻撃を10ヒットさせるか、キックでボタンを長押しすることで発動する「イグニション」という強化状態もあり、この状態では威力とスタイリッシュランクが上がるほか、専用技も解禁される。 キャバリエーレ バイクと2振りのバズソーを融合させたような珍妙な魔具。近接ボタンでは2つに分けて両手で振り回し、SMスタイルでは合体・騎乗して攻撃する。 大振りな武器だが、「攻撃動作中はダンテに強力なアーマーが付与され、ひるまなければスタイリッシュランクは下がらない」という仕様のおかげで見た目に反してとても使いやすい。重量武器だけに火力も出る。 また攻撃ヒット時に鋸部分を敵に押しつけるので、連打入力しないでいれば火力とヒット数がアップ。タイミングよく次のボタンを押すと、攻撃速度と火力がさらにアップするギミックもある。『ベヨネッタ2』のチェーンソーみたいなもの。 敵のガードに弾かれづらく、無理矢理割ることができるため、盾を持った敵に対しても強い。 『3』の時点でもバイクを武器にするという案があり、ムービー内でダンテがレディのバイクをヌンチャクのように振り回して敵を薙ぎ払う、通称「バイチャク」と呼ばれるアクションシーンにその名残がみられた。このキャバリエーレはそんなを本当に実装してしまったような武器だ。 キングケルベロス 『3』に登場した氷のヌンチャク(*2)「ケルベロス」の上位版のような魔具。 近接ボタンで氷属性のサンチャクを使う点は一緒だが、今回はスタイルアクションで炎属性の棍に、どちらかを長押し派生で雷属性の三節棍に変化する。どちらから出すかで派生する技は異なる。 炎属性は「先端を当てるとややダメージが増える」効果が、雷属性には「相手をスタンさせることができる」という特性がある。 『3』から削られた技もいくつかあるが、代わりの追加技は速さ・火力・範囲共に使いやすい技が揃っている。全体的に多段ヒットの技が多く、本作の特徴である「弾き」も行いやすい。 リベリオン → 魔剣スパーダ お馴染みダンテの基本兵装だが、本作では諸事情あり、途中から久しぶりに魔剣スパーダが帰って来る。 リベリオンとスパーダのモーションや技構成は全く同じだが、スパーダには『1』と同じく変形ギミックがあり、リベリオンよりも火力が大きい。 そのためスパーダはリベリオンの完全上位互換となっている。とは言え縛りプレイやダメージ調整など、コアなプレイヤーへの需要を見越してか、条件を満たせばこれら2つをセットし直すことも可能になる。 魔剣ダンテ ミッション中盤で、ついにダンテ自身の名を冠した魔剣が登場。ストーリー上ではリベリオン → スパーダ → ダンテの順に強制的に持ち替えが行われるが、特定条件を満たせば自由に装備をいじれる。 魔剣ダンテは前2本とは違い、SMスタイル専用技のほとんどが近接ボタンに統合された。そのため近接ボタンだけでエリアルレイブと兜割りができるようになった。 最大の特徴がソードフォーメションと呼ばれる、ダンテから独立して動く幻影剣の搭載。 ソードフォーメションは特定操作で魔力ゲージを消費するか、魔人化中の間に起動し、ダンテの動きとスタイルに合わせて勝手に何らかの補助をしてくれるようになる。これによりあらゆるアクション・スタイルの強化を表現しやすくなり、単純な火力アップや通常難しいようなコンボを行うのに利用できる。 SMスタイルアクションでは幻影剣を直接操作可能。本体の攻撃と連携してコンボを補助したり、スキを潰したりできる。 キャバリエーレR(DLC) キャバリエーレの色違い。性能にもやや差異があり、攻撃時のアーマーが削除されている代わりにR専用の高速突進技「レッドライン」が追加されている。スピード重視の調整。 + 新たな銃器 カリーナアン/カリーナアン2→ダブルカリーナアン 『3』でも使えたレディの愛器のロケットランチャー。ストーリー進行でコピー品である「2」が手に入るほか、あるステージでオリジナル版も拾って使える。 さらに両方備えると文字通りダブルとなり、あらゆる技で2倍発射されるようになるほか、ニコが「2」に追加搭載した合体機構により高火力ビームを出すことも可能になる。 ただし、ダブル版は両手で使用するため隙が大きいという欠点もある。 ダブルになった後は、ガンスリンガー切り替えキー(十字キー左)を長押しすることで、その場に片方だけ置いていくことも可能。 Dr.ファウスト 『4』に登場した雑魚悪魔「ファウスト」の力を持った魔具。アグナスの研究から生まれた人工品という設定がある。 銃弾ではなくこのゲームの通貨であるレッドオーブを消費するピーキーな射撃装備。ボタン押しっぱなしでマシンガンのように連射したりバリアのように纏ったり、果てはスタイル技で隕石のように落としたりとやりたい放題。 特に連射や隕石では最終的に異様なダメージを叩き出すため、バスターアームを極端にしたような難所突破の救済手段のような立ち位置でもある。ただし、大火力を出すにはそれ相応のコストと隙の大きさが伴うため、上手く使う工夫も必要となる。 スキルの攻撃力調整が多めに用意されているため、消耗が高すぎると思ったら下げることも可能。 リスクだけではなく、ファウストの攻撃を当てたり、帽子を投げて被せてから武器を問わずダメージを与えるとレッドオーブが出てくるというリターンがある。これが今回のレッドオーブ稼ぎの主軸であり、自分で使う分だけでなくネロの義手代を稼ぐにも活躍する。 なお、帽子をかぶせた敵の攻撃を食らうと自分がオーブを落としてしまう。 帽子を投げる技の後にタイミング良くボタンを入力することで、帽子をかぶせた敵を引き寄せる強力な遠隔攻撃がある。連発できれば相当に攻略・稼ぎを助けてくれる。 本作では従来の魔人化に加えてもう1種が追加されており、2種類を使い分けながら戦う事になる。 従来の魔人化の仕様は前作とほぼ同じ。基礎ステータス上昇、スーパーアーマー付与、自動回復、特定の技強化、移動手段の回数制限増加といった恩恵が得られる。 加えて今作は翼を広げた滑空ができるようになり、空中ジャンプ回数がさらに1回増加する。 DTゲージは戦闘中にそれなりに貯まりやすいため、温存よりは恒常的に使っていくデザインというのもこれまで通り。 + 新しい魔人化(ネタバレ注意) 『2』で一度だけ登場した「真魔人」が再び登場。しかし、使いにくかった『2』から仕様が一新されており、ほぼ別物に。 真魔人 使用条件が「DTボタン長押しでDTゲージを真DTゲージに変換(*3)し、これが満タンになった状態でさらにDTボタン長押し」に変化。 ゲージを二度手間で溜めるという条件に変更されたことで、上位の魔人という印象は残しつつ使いやすく収まっている。 SDTゲージはDTゲージを最大10マス満タンから全て注いでも微妙に満たせず、プラスあと少しが必要。DTよりコストが少し重いが、逆にその程度とも言え、取っておきの切り札と言うより、ミッションを通して要所で計画的に使っていく、無敵なしのボムのようなデザインとなっている。 使用する技も全てが専用技に変化。あらゆる行動が強力で、敵の攻撃でも全く怯まず、防御力もアップするため、効果時間中は思う存分暴れまわることができる。 ただしメリットばかりではなく、通常の魔人化のような自動回復が存在しないため、瀕死ギリギリに出してもそのままやられる場合がある、という短所も抱えている。 また途中解除は基本的に不可能であり、ゲージを使い切って戻った後は甚大な隙を晒すため、使い所はしっかり考える必要もある。 ただし、「スタイリッシュランクSSSの最中に変身すると、変身前の動作がなくなり短時間真魔人ゲージが減らず、その間はスキなく解除も出来るようになる」という追加習得スキル「クアッドループルS」もあり、高等テクが必須だが真魔人の技を柔軟にコンボに組み込めたりもする。 新たなプレイアブルキャラ・V 本作における第三の主人公として登場した謎の男。本作の事件を解決するようダンテへ依頼を持ち込んだ張本人でもある。 詩を愛しウィリアム・ブレイクから引用した言葉を多く用い、のらりくらりとはぐらかすことも多い怪しい男だが、肉体は貧相そのものであり、それ故、他のプレイヤーよりも同じ攻撃で受けるダメージが大きい。 直接的な攻撃手段をほとんど持たず、機動力も低い。代わりにどこかの島で見たような魔獣を使役する能力を持ち、対応するボタンで彼らをけしかけるという、ネロやダンテとは全く違うアクションを行うことになる。 ただし、敵へのトドメ(チェックメイト)だけはV本人が行わなければならず、魔獣たちの攻撃により仮死状態(リザイン)になった敵をVが攻撃することで初めて倒すことができる。 ロックオン+チェックメイトボタンで短距離ワープして(ガンビット)、離れたリザイン状態の敵にとどめをさすこともできる。ちなみに、技名は主にチェス用語から名付けられている。 + 使役する魔獣たち グリフォン 射撃ボタン担当。雷を操る能力で様々な遠距離攻撃を繰り出す。 各種優秀な範囲攻撃を備えているほか、周囲に電撃を展開する自衛技も持っている。便利な技が多いが、やや長めのタメ攻撃に依存しやすい。 Vを捕まらせて飛ぶこともできる。後方回避と二段ジャンプはグリフォンに依存する。 魔獣の中で唯一こいつだけが饒舌に喋るため、賑やかし担当でもある。性格は『1』の時とは異なり、イタズラ好きなお調子者。 シャドウ 『1』の同名の猫型悪魔。近接ボタン担当。残念ながら近接攻撃バリアは無い。 自在に変形する体でタイマンから範囲攻撃まで幅広く行う、直接攻撃の要。ナイトメアが居ない時は基本的にこいつがメイン火力源だ。 Vを乗せて移動することもでき、横への回避と高速移動はシャドウに依存する。ただし、シャドウが必要という制限の代わりか、回避性能は非常に高く、連発すればずっと無敵で居られるほど。 特定の技を出した時その上に乗ることができるという、『1』を意識したネタも。ただし、メリットはスタイリッシュランクゲージが上がることぐらい。 ナイトメア DT時にのみ召喚できる特殊な魔獣。こちらは『1』で魔帝ですら制御しきれない強大な悪魔として登場したものが元ネタだが、今回はゴーレムのような人型になっている。 動きは遅いが、無敵の耐久力と暴力的な火力・攻撃範囲で凄まじい制圧力を誇る。 基本的に自動で動き回るため、放っておいても勝手に暴れまわってくれるのが便利。 DT中=ナイトメア出現中はシャドウとグリフォンも即復活&不死身となるという特性があり、Vの立ち回りを楽にもしてくれる。 特定のスキルで乗り込むことも可能で、その際はナイトメアをプレイヤー自身が操作できるようになり、とどめもナイトメアが刺してくれる。 また搭乗時はVが無敵となり、召喚時限もちょっと伸びるが、ナイトメアが攻撃を受けるとDTゲージを消費するようになる。 呼び出し時には空から降ってきたり地面からパンチして現れたりといった大規模攻撃を伴い、V自身にも無敵時間が発生するため緊急回避としても使える。 さらに場所によってはナイトメアが地形を破壊しながら現れるため、隠されたエリアを開拓することも。 ナイトメア以外の魔獣は敵の攻撃を受け体力がなくなると行動不能(ステイルメイト)となる。 Vの移動や回避も魔獣に依存しているため、欠いた際はVの行動に大きく制限が課されることに。また囮が消えるため攻撃がVに集中し始め危険。 各種回避や二段ジャンプを行うと魔獣はVの近くへ即時戻ってくるうえ、Vの近くに居る魔獣は体力が回復するため、時にはそれら回避アクションを使っての魔獣の管理も必要となる。 また、敵が近くにいるときに「ブック」…要するに読書を行う事で自力でDTゲージを溜めることも可能(敵がいないときは意味がない)。 Vも負けず劣らずDTゲージの用途が多く、DTゲージを消費してシャドウとグリフォンを強化し自動操縦に切り換えることもできる。 またDT消費技「ロイヤルフォーク」も隙が小さい・無敵時間が長い・敵の行動を妨害する・止めも刺せるなど便利なため、ゲージは積極的に溜めていきたい。 その他の追加・変更点 アクション全般 パリィ 『DmC』の長所も積極的に取り入れるとされた本作だが、そのうちの1つがパリィ(弾き)であり、従来のナンバリング作よりもその要素が強化されている。 雑魚の多く・ボスの一部の攻撃がプレイヤーの攻撃で弾き返しが可能になっており、成功すればランクも上がる。 中には弾きを積極的に行うことで攻略が楽になる敵も。 武装によってはこれが狙いやすく設定されており、武器の差別化にも繋がっている。 属性攻撃の復活 『2』『3』に存在した、特定のエレメント(炎・氷・雷)によってダメージが変動する仕様が復活。敵の弱点に対応する武器はやや与ダメージが増加するが、耐性のありそうな属性で殴ってもダメージが減ることはないので、そこまで気にする必要はない。 プレイヤーも特定の攻撃を食らってしまうと持続ダメージを受けたり、動きが止まったりとそれぞれ不利な状態に陥る。 スタン(気絶) 「敵ごとに設定された条件を満たす事で気絶させ、無防備な状態に持ち込む」という要素は過去作の一部ボス戦にも存在したが、本作ではダンテのケルベロス(長押しの雷攻撃)・バルログ(ブロウ)・ネロのローハイドに気絶値が存在し、一定値溜めることで全ての雑魚、特定のボスを気絶させることができる。 武器の特徴付けにもなっているほか、一旦気絶させることであらゆる敵へ好き放題にコンボを決められる。気絶した敵はこちらの与ダメージも1.2倍になる。 挑発のバリエーション増加 今回は全キャラに空中で出せる挑発が追加されている。着地までに完了するという都合上動作がかなり短く、地上のものよりも総じて非常に使いやすい。 さらにキャラによっては特殊な効果があり、ダンテは浮かせ効果のある攻撃判定を持ち(*4)、ネロはEXアクトに対応している。 また300万ものレッドオーブを支払って購入できる「EX挑発」なる物も。 完遂までにやたら時間がかかるがスタイリッシュランクを上げやすいという性能で、普段はその長さゆえに使いにくいが、本体から独立した攻撃が出せるダンテやVだと意外と決めやすかったりも。 下記のBP攻略報酬としても新たな挑発が獲得可能で、ネロとダンテは使用後に見た目が変わり、Vは杖の性能が一定時間強化される。 ダンテのものには「DTの現在量に応じて近接武器の攻撃力が変化する」という、特殊な状態になる隠し効果が。 難易度の種類は前作と同じ、HUMAN(イージー)・DEVIL HUNTER(ノーマル)・SON OF SPADA(ハード)・DANTE MUST DIE(最高難易度)・HEAVEN OR HELL(敵も味方も一撃死)・HELL AND HELL(ハード+こちらだけ一撃死)。 ファン間での難易度表記はそれぞれの頭文字を取った略称で行われる事が多い。 最高難易度DMDは、従来と同じく敵の行動パターンが強化され、敵の攻撃力と体力の倍率が最大になる上、条件を満たすとDTを引いてさらに強化される。 前作まではDTを引く条件が全ての敵で一律だったが、本作では敵の種類ごと個別に設定されている。ある程度時間が経たないと引かない敵が居たり、少しでも体力を減らせば即引く敵がいたりと、個性がより強まった。 HAHは本作ではおまけではなく真の最高難易度の位置付けになっているためか(*5)、以下のように独自の制約が大量に追加されている。 まず、ミッションごとのゴールドオーブ3個以外ではチェックポイントリトライとコンティニューは一切使用不可。ただし、ゴールドオーブ使用時にはDTゲージが全回復する。 ダンテのロイヤルガードによる通常ガードは強制的にDTゲージを0に減らされ大きな隙を晒すようになる。Vは魔獣も一撃だけでステイルメイトになるばかりか、ナイトメア騎乗中に被弾した場合DTゲージが0になってしまう。 敵の強さはSOS相当(*6)。そのため、効率良い立ち回りができれば火力で押し切れるようにはなっている。 しかし、本作のトロフィーまたは実績に「HAHを含む全難易度のSランク取得」が存在する。この場合はスーパーキャラは使用不可能で、ノーダメージとノーコンティニューボーナスが完全に同期する仕様もあり、スタイリッシュポイントを稼ぐのが厳しい特定のミッションでは事実上のノーダメージ、あるいはSP挑発で露骨に稼ぐことが必須となる。 救済措置もある「自己満足の領域」とはいえ、簡単に達成できるような代物ではない。達成できればまさに「文句なしの偉業」と言える。 ミッションリザルトの仕様変更 今回は評価の基準がスタイリッシュポイントのみになり、被ダメージ・所要時間・レッドオーブ取得量はそれとは関係ないレッドオーブのエクストラボーナスのみに影響するようになった。 ただし、ノーダメージやノーコンティニューで評価に倍率ボーナスが入り、逆にオートマチック補助の使用・一定回数以上のコンティニュー・スーパーキャラ使用で割引ペナルティが入る。 ランクの判定基準は難易度ごとに全ミッションで一律となっている。難易度が上がるたびにランクボーダーポイントが500ずつ増え、DMD以降でSランクを取るのにはスコア6000ptが必要。 アイテムの仕様変更 画面内の敵にダメージを与える「ホーリーウォーター」や回復薬などのアイテムが撤廃。ミッション内で使える消費アイテムはコンティニュー用の「ゴールドオーブ」のみになった。 そのかわりコンティニューの種類が増加。ゴールドオーブを消費するものだけでなく、ゲーム内通貨「レッドオーブ」でもコンティニューができるようになった。 レッドオーブの消費量=復活時の回復量を3段階から選ぶことも出来る。 今回はゴールドオーブ自体も1日1回のログインボーナスなどで無尽蔵に手に入るようになり、DMD挑戦へのハードルがいくらか下がっている。 また、回復アイテムがなくなった影響か、従来より道中で獲得できるグリーンオーブの総量が増えている。 シークレットミッションの仕様変更 本作のシークレットミッションの入り口には遠近法を使用した視覚トリックが施されている。入り口の紋章を見つけても「それが図形・紋章として正しく認識できる向き」を探さなければならない。 しかし、入り口の地点自体に光の目印があるため、パズル的ではあるがそこまで意地悪ではない。 ブラッディパレス(BP) 発売と同年の4月1日に無料アップデートで配信され、ひたすら連続でバトルを行ういつもの腕試し用コンテンツ。 どのキャラで挑んでもステージの内容は同様であり、約100もの階層を勝ち進んでいくとクリアとなる。 ネロのみデビルブレイカー用の補給ステージが10階ごとに用意されている。 本番ではやはり階層ごとに敵のステータスが上がり、終盤はDMD相当になる。 今回は一度到達した階層(到達さえすれば負けていてもいい)を選んで練習できる「ウォームアップ」という機能が付いている。 その他 シェアードシングルプレイ 簡単に言えば、自分のプレイを記録したものをオンライン上の他のユーザーに見てもらうシステム。 今回のミッションは「同じ時刻の同じステージを複数のキャラの視点で進行する」という造りが多く、例えばネロがミッションを攻略している様子を、Vの操作時に遠くから見ることができたりする。 オンライン機能をONにしておくと、上記の場合で言うところのネロの動きがオンライン上のユーザーのリプレイに置き換わる。 出会ったユーザーのプレイが気に入ったら「いいね」を入れることも出来、それ1回ずつでゴールドオーブ一つが相手に送られる。デメリットは無いので気軽に押せる。 キルカメラ 戦闘終了時に操作キャラがズームアップされスローになる、という『DmC』のフィニッシュ演出が実装。さらにボス戦でも発生するようになった。 また、ある条件を満たしてからは初めて倒した敵の写真を自動で撮るオマケ要素も追加。ギャラリーモードで気に入らなければ撮り直し設定もできる。 スタイリッシュランク上昇時の音声挿入 こちらも『DmC』からの演出で、バトルの盛り上げや現在のスタイリッシュランク状態確認に一役買ってくれる。同作と違いD ~ Aランク到達時にも音声挿入されるほか、Sランク到達時のボイスが「SAVAGE」なのは『DmC』ファンならニヤリとするだろう。 DLCにて音声変更することもでき、設定するとA ~ SSSランク到達時のボイスがニコ(*7) or モリソン(*8)のものになる。この場合ランクダウンすると煽られたり冷やかされたりする。 フォトモード ポーズメニューのメニュー表記を消し(ロゴは表示される)、ポーズしたままカメラを自由に動かしてスクリーンショットが撮れる機能。何故かあまり宣伝されなかった。 評価点 アクション これまでの長所を受け継ぎつつ洗練されたアクション キャラクターごとに後述するが、全てのキャラが使いやすく、行動のバリエーションも豊富に用意されており、純粋な遊びの部分がしっかり強化された。 なお、かつこれまでのスピード感も継承。おかげで『3』以降の特色である「コンボの楽しさ」にも磨きがかかっている。 『4』よりはシビアな難易度になってはいる。例えば前作の「ブリッツ」や「ファウスト」のような強力な雑魚の種類が増え、一度に出現する敵の数も増加。また、難易度が上がった際の敵のステータス倍率も、前作より激しくなるなどの調整が施されている。 それでいてプレイヤー側にも対処の手段が用意されており、また「カメラ外の敵は攻撃動作をしない」という地味ながら重要な仕様も継続しているため、工夫次第でそれらを捌ききれる造りにもなっている。 一瞬の緊張感が増したことで「敵の攻撃に対処する楽しさ」のやり応えも増し、コンボと合わせて奥深いアクションを楽しむ事が出来る。 難易度が上がればさらにミッションリザルトの基準も厳しくなるため、評価Sを狙う場合は相応に腕を上げる必要がある。 その一方で『4』の取っ付き易さも残しており、オートマチックやイージーモードも継続。難しいからと言ってエンディングまで行けないということも無く、初心者から熟練者にまで対応した間口の広い造りになっている。 コンティニューも行いやすくなった上、どの程度回復して復活するかも選べるようになり、ユーザー自身によりある程度の難易度調整もできる。 鬱陶しい敵の大幅減少 『3』の面倒な敵や『4』のキメラほどのストレスの溜まる相手はほぼ居なくなっている。 例えばシリーズ恒例の「障害物をすり抜ける敵」であり『1』から久々に再登場した「デスシザーズ」は、壁の向こうに行ってしまうようなことはほとんど無く、また積極的にこちらへ寄ってくるなど、戦いやすく調整されている。 それでも一部賛否ある敵はいないこともない(後述)。 マップ切り替えが無く、一度ミッションを開始した後はミッション内の全てのエリアをシームレスに移動できる。 これによりミッション攻略中のテンポが良くなった。 固定カメラの完全撤廃 全てのエリアで自由にカメラを操作できるようになり、画面が見やすくなった。 前作の欠点の解消 ステージ数が増加 前作のような使い回しのステージは(ラスボス戦の舞台を除いては)ほぼ無く、従来のように毎回新規ステージを攻略できるようになった。 ミッションによっては操作キャラを自由に選択でき、同じステージを違うキャラで遊ぶこともできる。 ボスが種類豊富に ストーリー上何度も戦う強敵を除いてはボスの使い回しも減り、種類自体も増加。様々な個性を持つボスが増えて新鮮味も増している。 面倒な謎解きがほぼ撤廃 あって「鍵となる特定のアイテム」「特定のオブジェクトの破壊」が求められる程度で、それも発見が簡単なため楽に解ける。 大半のマップを複数ミッションで共有していた今までと違い、本作はミッションごとに専用のステージを進むようになっているため、従来のようにステージを行ったり来たりする必要も無くなっている。 移動速度が上がるスキル「SPEED」は非戦闘中に走り始めてすぐ発生するなど、『4SE』で改善された部分も引き継いでいる。 ネロ デビルブレイカーの楽しさ 「バスター」に代わるポジションなだけあって強力かつ便利で、特にBAは見た目も効果も豪快な物が多く爽快感がある。 スタイリッシュランク上昇にも貢献しやすく、BAなどはワンアクションでモリモリ上がる物も。やろうと思えばじゃんじゃん使って壊し、贅沢という快感を存分に味わうことができる。 物によっては立ち回りやコンボを大幅に変化させるものもあり、行動に変化を付ける役割としても上手く機能している。 上手く使えば難所の攻略も楽になるなど新たな発見もあったり、周回プレイを何度も行う楽しみにもなる。 また前作の「バスター」も特定の義手で再現可能。一発で敵の体力をゴッソリ奪う爽快感と、当てる敵によってはモーションが全く別物になる面白さも健在である。 ブレイカーのよく使う組み合わせはセット登録しておく事が出来るのも、地味ながら便利。 なお、デビルブレイカーをデザインしたのは『マクロス』『アクエリオン』のメカデザインで有名なあの河森正治氏である。 レッドクイーンの基本的な性能自体は前作の長所を受け継いでおり、パワー重視のキャラクター性はほとんど変わりなく、前作と同じ感覚で手軽に操作することが可能。 新技も増えたが、どれも力強いモーションが違和感無く溶け込んでおり、また性能も使いやすく純粋に行動のバリエーションが増加。 力任せの技の数々で縦横無尽に荒らしまわる、独自の爽快感が存分に堪能できる。 「SPEED」発動時にEXゲージのストックに用いる「イクシード」や「チャージショット」のチャージ動作で途切れなくなったため、快適な移動が可能になった。 その他細かな調整 前作で強すぎるとされた「チャージショット3」が弱体化されている。弱体化されてなお強いが、それでも以前の無法な強さではなく「強力な攻撃手段の1つ」程度に落ち着いている。 ダンテ 武器が使いやすく調整された 『DmC DE』に倣いできるだけ死に技を無くそうという試みが見られ、どの技もコンボに組み込みやすくなっていたり、コンボに使いづらくとも何か別の用途に使えたりする。そのため遊びの要素も豊富。 例えば『3』で死に技扱いだった「アイスエイジ」は攻撃判定の塊になったことで敵の攻撃を弾きやすくなり、さらに途中キャンセルが可能になるなど、防御技として開花。 それでいて個々の武器の個性もしっかり差別化されている。挙動のあまりの重さから一見癖の強そうなキャバリエーレも、アーマーのおかげで爽快感と使い勝手が両立されている。 本作では、ほとんどの近接武器に最低1つ以上はスタイルに依存しない空中滞空技が用意されており、スタイル切り替え抜きで空中攻撃ができるようになった。 リベリオンで空中コンボをするためにいちいちSMスタイルに切り換える必要があった仕様も、今回のシナリオ中盤で撤廃されるため使い勝手が向上(仕様変更による賛否も多少あるが、詳しくは後述)。 各スタイルの性能に上方修正が入り、どのスタイルも使いやすくなった。 TSはスタイル技の隙が全体的に少なくなり、連発で敵の攻撃から逃げやすくなった(*9)。 また地上へのワープ技「グラウンドトリック」が追加され、移動性能がより万能に。立ち回りはもちろんコンボにも機敏に使える。 広大なエリアが増えたことでワープ移動の需要も高まり、ネロが地道に走っていかなければならない所もダンテだと「トリック」連打で一瞬で敵の居場所に近づけるため、結果的に差別化にもなっている。 RGの「ブロック」で敵の攻撃を防御した時に削られるものが「体力」から「DTゲージ」に変更。DTゲージは回復しやすくカバーが効きやすいため、ノーダメージクリアへの敷居がかなり下がった。 ジャストタイミングで攻撃を防いだ際に発生する「ロイヤルブロック」は、今作だと魔人化中でもDTゲージが回復するようになったため、魔人化の延長も狙えるなどさらに有用になった。 わずかながらロイヤルブロックでなければ防御できない攻撃も存在する。 また、専用ゲージを1目盛りだけ使用して確実な反撃を行う「ロイヤルリヴェンジ」が追加。細かく刻む割にコスパが高いが、多段攻撃に弱いため、「ブロック」「リリース」と使い分けることになる。 一方、「リリース」はジャストタイミングで合わせてもボスも含む相手の動作を中断するだけで、威力はそれほど伸びにくくなった。こちらではゲージを貯めきるほうがむしろ重要という塩梅。 細かいところでは、前作では小さくて見辛かったロイヤルゲージが画面のバランスを保ったうえで見やすくなった点も改善点として挙げられる。 前作までは戦力的に影の薄かったGSはスタイリッシュポイントをもりもり稼げる技が目に見えて増え、高いスタイリッシュランクを狙う手段が格段に増加したほか、近接武器に劣らない高威力技も少ないながら用意された。 特に設定上のみ存在した個性が表現され、火力が飛躍的に増すGSエボニー&アイボリーの躍進ぶりは目覚ましい。 新しい真・魔人化は、独自の特性を踏まえた戦略性のある要素としてバランスよく収まっており、爽快感がありつつも頭を使う楽しみもある。 難易度が上がると数回変身しても倒しきれないような敵も出てくるため、決してお手軽バランスブレイカーにはならないスタンスを取っている。 装備のカスタマイズが可能に。 前作では並び順・携行数が固定だったが、今回は入れ替えも増減も自由にできるようになった。 持ち運ぶ量を減らして切り替えを素早くすることもできるし、逆にある条件を満たす事で6つ(DLC込で7つ)まで枠を増やすこともできる。 難しい条件を満たすと、武器を一切所持せずに戦闘するトロフィー条件に挑めるように。真・魔人化とロイヤルガードのみでしか攻撃できないという、まさにクレイジーなプレイスタイル。 これらの調整のおかげで、多彩なアクションと扱いやすさを兼ね備えた器用なキャラに成熟。 一通り使うだけなら熟練性は前作ほど必要ではなくなり、初心者でも気軽に扱えるようになった一方、プレイが上達すればするほどより多彩な戦法を引き出せるようになり、熟練者まで長く楽しむことができる。 持ちネタの数は群を抜いており、長くプレイしなければ引き出しの数さえ把握しきれないほど。 スタイルと武器の組み合わせでも出来ることが複雑に変わり、近接と遠距離、単体と範囲、ハイスピードまたはヘビーアタック等々、変幻自在なキャラクター性が楽しめる。 あらゆる状況に多くの選択肢を用意できるため、たとえ同じ状況でも周回するたびに立ち回りをガラッと変えることが可能で、ダンテを遊びつくすだけでボリュームも相当量。 もちろんコンボにおいてもそれらは発揮され、圧倒的な手数を思う存分敵に叩き込む爽快感も味わえる。 V 新鮮な操作性と爽快感 自分がほぼ全く戦えず魔獣が戦うという、『DMC』シリーズでは全く異色のキャラ。操作にも若干の癖があり、また魔獣の管理などもあってネロやダンテとは少々違った戦略を求められる。 反面、適当な操作でも意外と何とかなるなど、初心者でも扱いやすい。最初は適当な操作でも容易に攻略できるため、魔獣使いの楽しさを気軽に味わうこともできる。 特にDTで呼び出せる強力な魔獣「ナイトメア」は攻撃範囲・威力共に強烈で、こいつを出しながら敵にトドメを決めていくだけでスタイリッシュランクが急上昇していくため、慣れないうちも爽快感は抜群。 最初は扱いづらくとも、徐々に上達して行けば魔獣同士のコンビネーションプレイも出来るようになるなど、上達が実感しやすいキャラでもある。 いかにシャドウとグリフォンを上手に管理するか、いかにナイトメアを呼び出すかがV運用の鍵となり、慣れれば強力な範囲攻撃で戦場を制圧していく、独特のスタイルを演出することができる。 「とどめだけはV自身が刺さなければならない」という縛りも、戦闘の手ごたえとして上手く機能している。その代わり、その際のランクゲージ上昇量は大きく、魔獣でのランクゲージの稼ぎにくさを補っている。 身体能力が低いと言われたVではあるが、トドメ技:チェックメイトの動作はネロに劣らずやたらスタイリッシュで凝っている。『DMC』シリーズらしくいついかなる時でもカッコ良く決めてくれるため、爽快感があり、戦闘におけるメリハリにもなっている。 そして敵ごとにトドメの動作が固有。新しい敵に出会うたび新たなアクションを見る楽しみもある。 杖を引き抜く際にタイミングよく追加入力することで、後スキをキャンセルし連続でチェックメイトを決めることも可能。自力でカッコ良さを演出するテクニックの見せ所もある。 杖の振り方にとあるキャラの面影があるが…。 ストーリー・演出(評価点) グラフィック 画質の向上と演出の細かさ。 『バイオハザード7 レジデント イービル』『RE 2』と同じREエンジンを使用しており、その評価に違わぬフォトリアルで上質なグラフィックに仕上がっている。PS4/One向けソフトとして申し分なく綺麗になり、細かい部分の表現力も格段に進歩。 エフェクトの派手さも相応に進化し、豪快なアクションが楽しめる。 ムービーシーンは『3』からお馴染みのアクションシーン監督である下村勇二氏に依頼して製作されており、その甲斐あってムービーシーンは迫力ある出来に仕上がっている。 特に例の「決め台詞」のシーンはタイミングも見映えも好評。 シリーズ恒例の串刺しイベントももちろん実装。今回は条件を満たせば何度も見られたり…。 また、画質向上に伴ってキャラクターの細かい表情も演出できるようになり、キャラクターたちの心情がより細かく表現されている。 珍しいことに、序盤ほんの少しだけだが人間の兵士達が悪魔達に抵抗を見せるシーンが描かれている。また、同ミッションでは道中息絶えた兵士が横たわっている。 街のあちこちにクリフォトによる人間の亡骸があり、軽く触れただけで塵になる。 走りモーションが下り坂だと小走りになるなど、細かいモーションの演出も進化している。 ステージに配置されているオブジェはほぼ全てが破壊可能。車まで破壊できる。 椅子などは破壊され破片となっても消えることなく画面上に残る。オーブは出なくなったため破壊する意味は無くなったが。 その代わり至る所にレッド・グリーン・ホワイトオーブの塊が存在しそれらを破壊すれば入手できる。戦闘で稼げなくてもレッドオーブを入手できる機会は多く一応の救済処置にもなっている。 戦闘中のフレームレートが60fpsを安定させており、キモチよさに貢献している。 特筆すべきは「高クオリティのグラフィック」と「処理落ちをほぼ体感しない安定性」を両立した点。ゴリアテ戦の建物破壊や図書館で大量の紙が舞い散るシーンであろうと、いかなる時でも全てのグラフィックがヌルヌル動く。 以上の様に、現代ダークファンタジーでありつつも作りが細かくリアルに拘っている。当たり前だが、それでいてちゃんとプレイに支障が無い様になっているのもポイント。 ストーリー・演出 キャラクターの魅力を押さえ、王道で熱い盛り上がりを見せるストーリー メリハリを効かせ、伏線も所々に張りつつどう転ぶのか先を気にさせるシナリオになっており、これまでのシリーズ内の設定も活かしながら大きな破綻も無い。 予想を裏切る展開だけでなくスタンダードに熱い展開も盛り込まれており、主人公たる3キャラにそれぞれしっかりと掘り下げも用意されている。 ただし、一部については賛否分かれるところも(後述)。 前作では「チャラすぎ」と賛否のあったダンテは、飄々と振舞いながらシリアスに決めるシーンが増え、中年ダンテの魅力がしっかり表現された形となっている。 もちろんシリアス一辺倒でなく、新しい武器を手に入れた時のはっちゃけぶりも健在。特に「Dr.ファウスト」を入手した際の大はしゃぎは話題となった。 今回はネロとの血の繋がり(血縁上はネロの叔父)を自覚した上で事件に臨んでいるためか、微妙に若者を心配するおじさんっぽくなるなど、新たな一面を覗かせてもいる。 髪を切りイメチェンしたネロも、中身の魅力は『4』からしっかり引き継ぎ、相変わらずガラは悪いながらも、やはりお人よしで純情な面は変わっていない。 前作では「少し正統な熱血過ぎる」という意見が一部ながら見られたが、そこに数年間の時間が流れたことで落ち着きも出てきた。 ある程度の協調性も取り戻しており、結果として彼のダンテへの憧れや感謝の気持ちは、青臭さよりも直向きさとして捉えやすく、本作ではむしろさらに主人公らしさに磨きがかかったと言える。 前作はキリエを救ってそのままハッピーエンドな雰囲気で終わったため、事件に対してあの後どう向き合ったのか分からず仕舞いだったが、今作はそこも踏まえた上で心境が描写されている。 仕事でネロとのコンビを組んでいる女性・ニコは、なんと『4』のあのアグナスの娘。ネロと軽口を言い合う気の知れた相棒感もありながら、時々緊張や興奮をするとアグナスそっくりな口調になったりとなかなかの濃さ。 同時に小説版『1』に登場した「エボニー&アイボリー」の生みの親であるニール・ゴールドスタインの孫にもあたり、彼女を崇拝している。両方死因がダンテ絡みであるが…。 両者から受け継いだクリエイターの資質によって数々のデビルブレイカーを生み出し、実働面でもネロのサポートを果たしている。 中盤ダンテと対面し作成した「Dr.ファウスト」を手渡すシーンも、「ああ、やっぱりアグナスの娘だ」となる流れなので上述のダンテのはっちゃけと並んでぜひ見てもらいたい。 本作では従来の補充ポイント「時空神像」に加え、ニコを呼び出す「公衆電話」が追加されている。呼び出すたびにニコが車でカッ飛んで来る演出が入り(スキップ可)、場所によって毎回やり取りも変わるなど凝っている。 第三の主人公である謎の男「V」も、ポエミーと薄暗さが上手く同居し、貧弱でありながら『DMC』シリーズらしいスタイリッシュさと、掴みどころの無い胡散臭さが表現されている。 その一方で他の主人公よりも人間に近い存在なので、強敵を前にすると余裕もへったくれもなくガン逃げするなど、情けない一面を臆面もなく見せることもあり、今までのシリーズには無かったキャラクター性である。 使役する魔獣の一体であるグリフォンも、お調子者ながら意外と健気なところもあるなど魅力的に描かれ、Vとはコンビのようなやり取りをすることも。 そして、今作は過去作キャラ大集合の様相を呈しており、いつものレディとトリッシュはもちろんのこと、『4』のキリエは声だけの出演だが重要な役割を果たし、なんとアニメ版からもパティとモリソンがスポット出演。 特にパティはアニメでの「あと10年したら、デートくらいしてやるぜ。」というダンテの発言(*10)をガッツリ拾っており、電話口のみの客演ながらも強烈なインパクトを残している。 残念ながら『2』のルシア達は登場しなかったが、小説版で出番が補完され、故郷の守人として頑張っているからということになった。 さらに、これまで描かれていなかったダンテの生家や母・エヴァの生前の姿も垣間見える。彼女が作中にムービーで描写されるのは今回が初めてである。 残る主要キャラといえばダンテの父・スパーダだが、彼は『1』から形見の品や隠しコスチュームとして登場し続けており、本作でも魔剣スパーダが久々に再実装されている。 隠しエンディング プロローグ及びミッション8のボスはいわゆる負け戦であり、レッドオーブ、ゴールドオーブで復活する事はできず、そのまま次のミッションに進む。 初見ではそのDMD並の攻撃力の前に圧倒されること請け合い…と思いきや、実はこの状態でも倒すことは不可能ではない。 勝利できた場合は莫大なボーナス、専用のエンディングとともにいきなり1つ上の難易度がアンロックされるため、一種のやりこみ要素として楽しめる。 難易度DMDだと攻撃力はともかく流石に硬くなるので、1週分クリアしてからのほうが楽かも知れないが。 過去作オマージュが満載 上述の登場人物や名称に加え、過去作では武器として登場した“アルテミス”及び“ギルガメス”がボス悪魔として登場したり、カリーナアンが再びダンテに実装されていたり、ムービーの演出など多岐に渡ってシリーズファンへのサービスが豊富。 敵によっては過去作の攻略法を再現したものが用意されているほか、とある技名には過去作のあの武器もある。 ちなみに、『DmC』についてもわずかながらオマージュ要素が存在する。中には物議を醸したネタ台詞も含まれる。本作では特に問題のある使い方はされていないので安心してほしい。 DLCではこれまでと違い、とあるサプライズが用意されている。 サウンド BGMも全体的に好評。 キャラごとに固有の通常戦闘BGMが用意されている他、ボスも各ボスごとにBGMが用意されている。 一部のボス戦では、過去作BGMのアレンジが流れる嬉しいファンサービスも用意されている。 さらにDLCにて過去作BGMが変更できるほか、本作のキャラ固有BGMは他キャラでも使用可能。 各キャラクター固有の戦闘BGMは全てボーカル曲を採用しており、数あるBGMの中でも特に人気が高い。 ネロの通常戦闘曲である『Devil Trigger』は、これまでのシリーズにあまりなかったキャッチーな曲調で印象に残りやすい。 戦闘曲としてだけでなく曲単体でも高い人気を得ており、なんと配信初日にイギリスのiTunesストアランキングでデイリー1位を獲得している。しかもゲーム発売前に。 本作の事実上のテーマソングの一つとして扱われているところがあり、数種のアレンジバージョンも要所要所で流れる。 ちなみに、本作自体のメインテーマとしては『Legacy』という曲がある。こちらは物語のラストを締めくくる切ない曲調で、作中でもアレンジされてボス戦などで使用されている。 Vの通常戦闘曲『Crimson Cloud』は独特な曲調であるが、アグレッシブかつおどろおどろしい曲調がVの戦闘イメージにマッチしており好評。 ダンテの通常専用BGM『Subhuman』はEDMの要素を取り入れたデスメタル調のサウンドで、デスボイス(*11)を取り入れるなど激しい曲調に仕上がっている。 演奏はデスコアバンドのSuicide Silenceが担当しているが、諸事情によりボーカルがVolumesのMichael Barr氏の物に差し替えられているようだ。 各キャラ固有のBGMは、『DmC』に倣って「敵が登場する」「攻撃を当てる」「スタイリッシュランクの上昇」に応じて戦闘BGMが自動的に盛り上がっていくという仕様として作り込まれ、戦闘の臨場感も高い。 ボス戦BGMも同じく状況によってBGMが変化するほか、雑魚戦・ボス戦共に戦闘終了後シームレスに違和感なくアウトロへ繋げる演出も用意されている。 ただし、DLCの過去作BGMはこれらの仕様に対応していないので注意。 リベリオンなど好みの分かれる部分もあるが、攻撃の特に銃撃の効果音も前作から大きく改善されており、細かい部分で爽快感に貢献している。 その他 レッドオーブの使い道増加。 これまでは買い物にしか使用しなかったため、スキル・アイテムを買いつくすと用無しだった。今作はレッドオーブを消費するコンティニューだけでなく、レッドオーブを消費できる武器もネロとダンテの双方に追加されたため、どんなに上手いプレイヤーでも死に要素にならなくなった。 プラウドソウルは廃止され、従来のレッドオーブ統一に戻ったが、一度購入したスキルも任意で着脱できるシステムは残っている。 THE VOID (ザ・ボイド)。 ほぼ全ての好きな雑魚を選んで練習台にするトレーニングモードが追加された。プレイヤーキャラ・敵キャラの状態もある程度自由に設定が効くため便利。 敵を全く動かなくしてコンボ練習に使ったり、敵を通常通り動かして対策や研究をしたりと、アクションゲームのトレーニングとして必要な用途にさ充分応えてくれる。 敵の体力を無限に設定することで死なない木偶としても利用出来るため、好きなだけコンボを叩き込むこともできる。 攻撃による合計ダメージも表示されるという点も、地味ながらダメージ確認や体力調整に便利。 BPの機能追加。 ウォームアップ機能は好評。BPに登場するボスとは好きな時にすぐ戦えるので、練習目的でも遊び場としても活用できる。それぞれで所要時間が記録されるので、タイムアタックも可能。 攻略中に中断セーブできるようになった。 腕試し要素ではあるものの、クリアすればちょっとした御褒美(特殊挑発アクション)が貰える様になっている。 ギャラリー機能の充実。 敵悪魔、キャラクター、各武装などのデータが幅広く閲覧できるようになっている。 また、全ての項目に対して「ニコの個人的なレポート」という形で解説が付き、なかなかのボリュームがある。 イースターエッグ。 体験版及び本編ミッション2の市街地にはマネキン人形があるが、実はこれは『バイオハザード7』で初登場し以降も『RE 2』『RE 3』と作品毎に形を変え登場し続けているマネキン人形である。REエンジンであるが故の素材流用か、はたまた本シリーズの源流も『バイオハザード』であることを暗に示しているのか。 また、同市街地には大きく「50」と書かれた壁がある。現在でもこの「50」についての意味は判明していない。 賛否両論点 ストーリー・演出(賛否両論点) キャラの見た目の変化。 具体例を挙げると急に顎が割れたネロ、歳を取ったとは言え皺が増えたダンテなど、以前の見た目と微妙に違うキャラが多く、違和感を覚えやすい。 これは3Dグラフィックの製作にフェイスモデルを起用した影響であり、このおかげでキャラクターの微妙な表情の変化を描写できるようにもなっているため、一長一短である。 こうなった理由としては「これまでのアニメっぽいモデルだと外国人に受け入れてもらえないだろうから(要約)」とのこと(*12)らしいが、その理屈も少々おかしい。それを言うならアニメっぽいモデルだったからこそ過去世界中で人気になったのではないのだろうか…? 本作のストーリーはシリーズ経験者を前提としたものであり、シリーズ未経験者は置いてきぼりを食らいやすい。 特に顕著なのがM18。『1』や『3』をプレイしていないと理解できないキャラ同士のやり取りや演出が非常に多い。 シリーズものである以上仕方のないことではある。また、本作自体が旧作ファンを対象にしているとも一応明言されている。 これまでのシリーズを振り返るムービーが用意されているとはいえ、細かい部分まで網羅しているとは言いがたい。 本作のストーリーは特に過去作をプレイした人ほどカタルシスを得られるような要素が多く、最大限楽しむにはやはり過去作の知識と経験が前提となる。 一部ストーリーの賛否 + ネタバレ注意 今回の真相をザックリ言ってしまえば、元凶から終焉まですべてバージルである。 ネロとバージルの対面というファンの見たかった題材を描き、バージルを復活させつつダンテとの関係を着地させるなど、シリーズ内の重要なポイントを押さえつつも綺麗に完結させている。 半身たるVの掘り下げは実質バージルの掘り下げにもなっており、これまで明確に描かれることの少なかったバージルの心情や弱い部分、母や弟に対する素直な感情なども多く明かされている。 一方、『3』に続きまたもバージル関連のゴタゴタであるために、マンネリ感も生じやすい。元より彼ら一族を中心として展開されているシリーズではあるが、人間関係も小ぢんまりとした印象を与えがち。 ダンテと同じく歳をとったにもかかわらず、やっていることが『3』の頃と全く変わっていないため、「いい歳して行動が子供っぽいおっさん」とも受け取られかねない。 甚大な被害や犠牲者を出しておきながら悪びれない点も『3』の時と同様。多少は良識的な一面が見られないと好意的に見ることが難しい、とされても無理のない話だろう。 一応、最終的に事態の後始末を引き受けはするが、本人が乗り気であるためあまり悪事の報いを受けているというわけでもない。『3』アーカムのようなやられ役も居ないため、勧善懲悪の面ではスッキリしない。 しかし冷酷で苛烈、周りを省みるなどしない性格なのは昔からであり、一貫してこういうキャラなのが今回もそうだっただけではある。尖ったキャラを安易に丸くさせず、ブレていないとも評価できる(最終的にやっと少し丸くなるが)。 日本刀のスタイリッシュな印象が強かった『3』の頃にはあまり意識されなかったが、そういった悪人ぶり、ネロに対するクソ親父ぶりといった人間臭さで、新たな一面を覗かせてもいる。 考察に必要な要素は用意されているが、いちいち全てを説明しない、というストーリーの造りも人を選ぶ要素ではある。 例えば「ユリゼンを倒すために全力を尽くしながら最後に裏切ったV」「最後に若干丸くなるバージル」など、一見不可解な展開を読み解くための情報が物語全体に散在しており、物によっては割と遡って拾ってくる必要もある。 この辺り、その場のノリだけで大体理解できるような、シンプルで分かりやすい造りだった本シリーズにしては複雑。 ダンテの戦う理由がバージルであるかのように言及されたり、バージルの目的が力を得ることよりダンテに勝つことになっていたりと、これまでの設定と食い違いがあるように思える部分も。 ただ、前者は戦う理由の全てではなくそのうちの1つとして解釈することもでき、後者も力を得てからの目標として定めていると考えれば、矛盾しているわけではない。 『1』で消滅したように見えたバージルが何故生きていたのか、『1』から10年以上の間どうしていたのか、マルファスが何故ユリゼンに律義に忠誠を誓っているのか、といった点は説明されておらず、謎のまま。 考察の余地があるとも言えるし、説明が無かったからといって理解に困るストーリーでもないが、本作もそういった空白の数が多め。 本作の評価には関係ない余談だが、あまりそういった空白部分を埋めてしまうとシリーズとして続編を作る際に柔軟な舵取りが難しくなるため、あえて埋めずに残してある部分も多いとのこと。 ステージや敵のビジュアル これまでと比べ暗く禍々しい背景が続き印象に残りやすい分、見ていて飽きが来やすい。近代的な市街地ステージは珍しいが、それも序盤の一部のみ。また、敵のビジュアルも過去作と比べるとグロテスクなものが多い。 ただ、前作が例外的に明るかっただけで、シリーズについては元々そういう傾向が散見されるため、ある意味いつも通りではある。 グラフィックの質が良くなったことで、暴力的な描写も細かい部分まで表現されており、好みが分かれる。 そのためか、本作は過去作のCERO C(15歳以上対象)から、『DmC』と同じCERO D(17歳以上対象)にレーティングが上がっている。 ただ、ゴア描写も売りの1つだった『バイオハザード7』『RE 2』『RE 3』と比べるとこれら作品群で見られた敵の皮膚や四肢の欠損、身体両断、ドロリと出る臓物といった描写は一切ない。 本作ではせいぜい切り傷がしばらく残る、汚れや返り血、死んだ敵が黒枯れて消滅といった程度で、前述の『バイオハザード』シリーズと比べるとそこまでのものではない。また、本作は国内版と海外版で暴力表現周りに差異はない。 各キャラのアクション + ネロ ネロ デビルブレイカーの仕様 デビルブレイカーは自由に切り換えることができず、現在装着しているものを破壊しない限り次のものが使えない。 義手を替えるたびに備蓄がどんどん減らされるため、不自由な印象を受けたり、あるいは使用への抵抗感も生じやすい。 一方で、この制約は意図的に設けられている節もあり、実際にブレイカーには強力な性能のアクションが多いため、「簡単に壊れる」というリスクや上記の制限も不適切とは言いがたい。 この制限が課せられているおかげで「使い捨て」というプレイスタイルが受け入れやすくもなっている。 また、低難易度の初回攻略ではブレイカーを拾いやすい・高難易度の攻略に臨む頃にはブレイカーが簡単に購入できるようになる、という構成に加えミッション中でも電話または時空神像での補充ができるため、じゃんじゃん使い潰しても意外と問題は発生しなかったりする。 ゲームに慣れて来る頃には、ミッション全体を見越した順番でストックを組むこともできるようになり、状況に合わせた義手の使用も十分に可能となるだろう。 現時点で既にボタンの割り振りが限界であり、余っているボタンは十字キー程度しか無い。ストックは最大8つもあるため、残りのボタンだけではどのみち自由な切り替えはダンテのRTSC以上に難しいと言える。 一部性能に癖のある義手 「ヘルタースケルター」は、敵のガードやアーマーを一方的に貫通し強制的に体勢を崩すことができ、さらにBAでは動作中完全無敵になり、これがあると便利な状況も多い。 が、BAが便利な一方、通常のスキルはかなり微妙な性能。攻撃完遂までにやたら時間がかかる上、動作中は全く足を止めて無防備になるため、使い所を大きく選ぶ(*13)。 また、他の義手より火力が低く、主に上記の目的でしか使わないため、やや汎用性に欠ける。 「ローハイド」のBAは投げられない敵には弱く、アーマーを剥がしたら剥がしたで、今度は超火力のバスターアーム(*14)がライバルになるため影が薄くなりがち。 ただし、ネロの武装で唯一敵を気絶させられる、単体用のバスターアームと違って範囲攻撃ができるなど、ローハイドならではの長所もあり、独自の楽しみが無いわけではない。 「ガーベラ」の地上BAは空中BAに出番で負けやすい。空中版は隙が小さい上、室内では何度も反射し非常に強力。しかも接射して撃てば反射が無くてもそれなりの火力が出せる。DLCのGP01と組み合わせれば連射しつつ同技制限の回避もできてしまう。 ただし、接射できないほど敵が小さい、反射しない場所かつ複数ヒットしない相手では威力が大幅に下がる(開けたステージばかりのBPで顕著である)ため、場所によって強さにムラがある。 一方の地上版はド派手で爽快感はあるが、動作が長すぎて隙だらけなうえ、キャンセルが効き辛く非常に使い辛い。攻撃力の高さも空中BAの後に他の手段で攻撃したほうが効率良いという点を考慮すると、あまり生かせてはいない。 「トムボーイ」は単純に癖が強い。高い火力や怯ませ性能など尖った長所を持ってはいるが、好みが分かれやすく、そもそも制御が難しいため、ユーザーの腕次第では入手しても使いこなせないことも。 単発ヒットだけでは一見「そこそこ威力が上がっているだけ」な点もネック。実際は優秀な範囲攻撃・移動攻撃を持ち、上がった火力を周りへ押し付け続ける事で最終的に大火力を叩き出せるため、上手く使えば集団戦で高い殲滅力を発揮できるのだが。 銃撃は広範囲の敵を強烈に吹き飛ばせる(ボスにすら効くこともある)のだが、こちらも敵一体に試し撃ちをしただけだと「癖が強い割には低威力」で終わりかねない。 「The Void」だと雑魚が一体しか出ないため、ここで試運転をするとなおさらそう思いがち。実戦で試そうにも、最初のうちは一発の被弾で壊れてしまう点がプレッシャーになり得、理解までにシステムが味方をしてくれない点でも損をしている。 ネロがとても忙しいキャラになった 最初こそ前作程度だが、最終的に近接攻撃・回避・スナッチ等に加え「銃のチャージ継続」「場合によってデビルブレイカーの溜め」「タイミングよくイクシード入力」「タイミングよくナックル」「場合によってホールド」と、同時にできる事が大幅増加。 やはり全部使いこなさずとも攻略できる程度のバランスになっているため、無理して使おうとする必要はない。気分によって使い分けてもいいため、プレイスタイルに変化を付ける要素とも取れる。 しかし、最大限に使いこなしたい場合のハードルはダンテと同じぐらいに上がった、というべきか。 コマンド変更 ネロのスプリット、ダンテの兜割りといった「真下への急降下技」のコマンドが、これまでは「(空中で)↑+近接ボタン」だったのが「↓+近接ボタン」に変更されている。 恐らくは空対地の突進技がネロにさらに追加された影響。おかげで空中戦のバリエーションが増えたが、人によっては慣れない事も。 DT発動時にスティックを入力しておくと、ダンテと同様にノーモーションで発動できるようになった。ネロのモーション付きDT発動は無敵時間に加え浮かせ効果のある攻撃判定を伴うため、コンボ中など敵を浮かせたくない時に利用できる。 その代わり、咄嗟にモーション付きのDTが発動し辛くなった(*15)。 + ダンテ ダンテ 一部アクションの変化 新武器において、SMスタイルの技が近接ボタンに統合された都合上、便利になった部分も多いが、今までスタイルボタン一つで出せた「プロップ」がコンボ派生技に移行し、すぐには出せなくなった。 「ドライブ」「ダンスマカブル」は今までと変わらず単発で出せるままではあるが、コマンドが若干複雑に。「兜割り」もワンボタンではなく「後方+近接ボタン」となり、長らく続いた仕様が変化したため少々戸惑う可能性も。 本作にも「クイックドライブ」が存在するものの、コマンドリストに載っていない。 GSの「レインストーム」が「真下に銃を乱射する技」ではなく、『DmC』と同様の「周りに銃撃しつつ最後に真下を撃つ技」に変化している。真下への急襲には使いづらくなっているが、周囲への攻撃はしやすくなっている。 GS中に限り、エボニー・アイボリーの仕様が変化。「トゥーサムタイム」はコマンドが「射撃ボタン入力後すぐスタイルボタン(順番は逆でも可)」になり、要は右手と左手をそれぞれ射撃ボタン・スタイルボタンで打ち分けるものに。 派生技だった「ハニカムファイア」は独立し「↓↑+スタイルボタン」に変更。すぐ出せるようになったのはいいが、コマンドは複雑になってしまった。 RGのカウンター技「リリース」は、敵の攻撃にタイミングを合わせると「ロイヤルリリース」となり火力が上がる仕様だが、そのジャスト時の火力倍率が『3』と比べて低くなっている。これは前作から引き続き。 無理にジャストを狙わなくていい分使いやすいとも言えるし、ジャストを狙う楽しみがやや少ないとも言える。 一応、ロイヤルリリースにはボスの特定の動作を強制停止させるという性能が備わっているので、狙うメリット自体は十分ある。あくまで「『3』と比較してやや」である。 その他、カリーナアンの「グラップル」が「パラノイア」に変化している等、技の入れ替わりが所々にある。 格闘武器「バルログ」の仕様 切り換えコマンドが暴発しやすい ブロウモードとキックモードの切り換えが「後方+近接ボタン」と「良く使うボタン+簡単なコマンド」で発動するために、混戦でダンテの向いている方向が分からなくなるとちょくちょく暴発する。 頻繁に切り換えてコンボを決めるような上級者にとってはコマンドが簡単で良いが、それほど忙しいプレイができない初級者にとっては混乱の元となり得る。 モードの差別化があまり上手く行っていない部分もある 一応、「手数のブロウ」「攻撃範囲と火力のキック」という触れ込みで、実際ほとんどの技においてはそうなのだが、ブロウのほうに最強威力を誇るスタイルアクション「リアルインパクト」が存在するため、総合的にはブロウでも十分な火力が出る。 さらに、ブロウモードは手数が多い上「気絶」という独自要素があるぶん、攻撃をガンガン叩き込んで敵を気絶させるのに向いており、火力を出す前準備にも貢献しやすい。 そのため火力面では触れ込みほどの差はない。どちらを使っても強いので使いやすくはあるが、立ち回りに変化を付ける役割としては今一歩というところ。 溜めの削除 本作の格闘武器の特色は、恒例だった「ボタン長押しによる溜め攻撃」ではなく、「モード切替」と「イグニッション」に変化している。これはこれで新鮮味や爽快感があるが、人によっては残念がる点でもある。 連打技「ディバインドラゴン」が出しづらい 「ミニマムドラゴン」→「ライジングドラゴン」→「ディバインドラゴン」の3種は「コマンドが全て同じで、連打数によって矢印方向に強化される」という仕様だが、連打コマンドなのでユーザーによっては苦手意識が出やすい。入力もそれなりのスピードが要求される。 ショットガン「コヨーテ・A」の性能が魅せ技寄り 弾が広範囲に拡散するため、かき消せる敵弾を消すには便利。近距離で撃てばそこそこ威力もある上、相手を吹っ飛ばせるため単発攻撃としては使える。 だが、逆にそれ以上の使い道を探すのが難しい。追加技は上手く使えばカッコいいが、実用性としては他の行動のほうが手軽、というものばかり。 例えば『3』からの問題点だが、振り回しながら周囲に乱射する「ファイアワークス」はそこまで頼りにならず、敵に囲まれた際周りをこれで吹き飛ばすより、素直に移動して抜けたほうが早い場面が多い。 背後を撃つ技「バックスライド」は隙が大きく、状況をお膳立てしてやっと使える程度の技であり、コンボに上手く使えばスタイリッシュだが、普段使いできるような技ではない。 移動しながら射撃する今回の新技「カットイン」も、回避と攻撃を兼ねられる場面も無いではないが、それより普通に手動で移動してから撃ったほうが早い。むしろ途中でキャンセルできないため使いづらく、わざわざ使うような状況は特に無い。 敵弾消しとしても、弾が散らばりすぎて頼りにならない状況もあり、エボニー&アイボリーでコツコツ確実に消すほうがいい場合も。 射撃武器「Dr.ファウスト」の「レッドホットナイト(通称:隕石、メテオ)」の最大溜めは威力が高すぎるところがある。ボスによっては難易度DMDでもガードを貫通し即死させられるほど。「(レッドオーブの)Pay to win」とも。 ボスの体力をゴッソリ削る爽快感もあり、気になるならスキルをOFFにして使わなければいいとも言えるが、ラスボスすら隕石一発なので、調整としては少々やりすぎ感もある。 大きな隙を晒すため、実現するには運と工夫が無いと難しいという事情はあり、普段から実用できるような要素ではないが、逆に言えばそれらの問題をクリアすればいけるという事でもある。 雑魚に対しては最大溜めでなくても瞬殺が充分狙えるため、「画面に映らないエネミーは攻撃動作をしない」という仕様を利用して凶悪な攻撃にもなりうる。 カメラ外の敵は攻撃してこない代わりに積極的にカメラ内へ寄っては来るし、そもそもカメラ外に敵を追いやれない状況もあるため確実ではない。が、運次第で瞬殺可能と考えれば非常に強力である。 敵の出現演出中に溜めを済ませて発動、という手段も場所によっては可能。出現攻めで敵を殺しきる手段だけなら他にもあるが、これだけの攻撃範囲と威力を兼ねるのは隕石だけである。 なお補足ではあるが、隕石を降らせるモーションが非常に長い上キャンセルもできない(*16)ため、発動してうっかり外した場合は隙だらけではある。ワープする敵を相手にタイミングをミスると完全に避けられる場合もあるため、一応全くのノーリスクというわけではない。 当然、威力が高すぎる故に雑魚戦でスタイリッシュポイントが稼げないというデメリットもある。それでも瞬殺を続けてノーダメージボーナスを得ればSランクリザルトぐらいは取れるが、それ以上のスコアアタックには向いていない。 GSスタイル時のソードフォーメーションが邪魔になりやすい。 GSスタイル時にはノーロックの時、敵を牽制する魔力の剣を発射。便利なこともあれば予期せぬタイミングで敵を吹き飛ばしてしまう場合も。特に、吹っ飛ばすことで反撃を繰り出してくる「ヘルアンテノラ」が相手だと面倒。 キングケルベロスのみ入手した際の武器紹介が無い。 だから何?と思う人も居るだろうが、前述の通り特徴的な武器であるため、何の説明も無く使い方を手探りで探ることになるのは人によってはつらい。 しかも入手して早々ユリゼンとの決戦、という間の悪さ。とは言えザ・ボイドで試せるので人によっては大した問題ではない。あくまで人による所ではある。 + V V Vの行動のバリエーション 最初こそ操作性の目新しいVだが、慣れてくればやれる事の少なさを実感させられる。 魔獣は地上と空中の技の違いがほとんど無く、使える魔獣もゲームを通して変わらない。結果的に技数はネロやダンテと比べて少なく、意識しないと単調になりやすい。 シャドウ・ナイトメアともに上空まで届く攻撃が少なく、上空の敵には攻撃に困る状況もしばしばある。 V本体ができることも、基本的には読書+移動と回避、折を見てチェックメイト or ロイヤルフォーク、あとは挑発ぐらいなので暇になりやすい。もちろんナイトメアに乗ればその限りではないが、DT時限定である。 やる事はこれだけでもチェックすべき画面内の情報量は多く(*17)、バランスとしてはこの程度で無難とも考えられる。 実際これだけでも難易度DMDやBPだと大変。アクションの種類こそ比較的少なめだが、緊張感や戦略性においてはやり応えのあるキャラではある。それだけにアクションのほうももう少し色々できればもっと楽しかったのに、という見方もできるが。 地力が必要とされるキャラクター性 最初は手軽に攻略できるのは先述した通りだが、やはり「複数の魔獣と本体の同時行動」という性能は癖が強く、ユーザーの腕次第では一向に慣れることができず高難易度で行き詰まる、ということも大いにありうる。 Vは持続の長い技による妨害、範囲攻撃による巻き込み、途切れない連携で相手を攻め立てるのが得意ではあるが、反面、出が遅い攻撃が非常に多く(咄嗟の足止めやパリィが苦手)、スタン対応技が無い、瞬間火力を出すのも苦手、と得手不得手が顕著。 つまり、魔獣の協力プレイをしてこそ強力というバランスになっており、お手軽で強力な攻撃手段に乏しく、ナイトメアなど強力な行動もDTゲージの管理が必要。 魔獣たちが囮になってくれるため被弾の危険性が低い一方、体力が低い分死に易くもあり、油断がゲームオーバーに直結するキャラでもある。 そのためVの高難易度攻略はあまり横着が効かず、ゲージ管理やゲージの消費ポイントの判断、状況の把握やそれらへの対処といった堅実な正攻法になりやすく、アクションゲームの基礎をしっかり身に付けているかを試される場面が多い。 特にワープで逃げる雑魚「ヘルジュデッカ」が難敵となりやすい。スタンや高火力技での楽な処理が出来ず、低機動力のナイトメアだけに任せきりにもできず、油断すると逃がして攻撃の機を与えてしまうため、確実に潰すことが要求される(*18)。 もっとも操作難易度が高い点は、キャラクターの個性付けや上達の楽しさの面では長所でもあり、そもそも高難易度になれば難しいのは当たり前という話でもある。 ロイヤルフォーク コマンドが「ロックオン+素早くスティック一回転 → チェックメイトボタン」とこのゲームの中ではダントツで複雑。 魔獣たちを同時操作しなければならないという特性上、彼らのコマンドと被らないという利点はあるが、それにしても複雑で、素早い操作が苦手だと出しづらい。入力に失敗すると「ガンビット」でワープしてしまうのも困りもの。 アクション全般 難易度調整 先述したように難易度は『4』から上がっているが、『3』や『1』を極めるほどのとんでもない難しさではない。この調整をどう捉えるかは好みが分かれるところだが、前作の評価でも書かれているように、シリーズに付き物の話なので省略する。 一部ボスが弱め 実績や演出の兼ね合いもあってかパリィが非常に容易で、特定の攻撃を連発すれば簡単に攻撃を弾ける「キャバリエーレアンジェロ」や、突進以外の攻撃は距離を取って移動しているだけで避けられる「マルファス」あたりは慣れてしまうと歯ごたえが無くなりやすい。 特に今回の宿敵である「魔王ユリゼン」は、特定のミッションだと「設定上強化されたはずなのにゲームだと弱い」という設定倒れな状況になる。 それまで魔王らしい禍々しい見た目で厄介な攻撃を繰り出してきたのに、妙に見た目がスッキリし、いきなり避けやすい普通の体術を使い始めるため、その絵面の珍妙さもあり「ローキック」「蹴りゼン」などと呼ばれネタにされている。 しかし、これらのボスを苦手とするユーザーもおり、またこの程度の難易度で楽しいと感じるかどうかなどは、もちろん個人差がある。 一方的な攻撃がしやすいボスに関してはサンドバッグ代わりにガンガン殴れたり、キャバリエーレアンジェロとのパリィの応酬は他ではなかなか味わえないものだったりと、ある種の爽快感があったり、色々と遊びの余裕が多いということでもある。 ミッションの構成 前作ではストーリー前半がネロ・後半がダンテと、ある程度操作キャラクターの出番が固まっていた。しかし、本作ではミッション数個ごとに操作キャラクターが変更されることが多く、前作よりキャラクターの操作に慣れづらい。 周回して慣れれば気分転換としても機能するが、少なくともこのゲームに触れ始めの頃は困惑しやすい。 地上版と空中版の差(バスター・チェックメイト・挑発) 全体的にこれらは地上だと演出重視の調整で、敵のうろつく中で無防備な状態が長く続きやすい。片や空中は敵が少ないため比較的安全で、動作自体も共通動作で素早く終わる、と手軽な実用性にかなり差がある。 さらにネロとダンテの空中挑発には便利な追加効果まで付く。地上挑発はスタイリッシュランクゲージこそ上がりやすいが、実用性においてはやはり安全性に軍配が上がる。てんやわんやの状況では思わず空中版に頼る、ということも発生しがち。 地上バスターは途中でキャンセルできないためうっかり発動するとより危険で、地上挑発は中~高ランクになると動作が長くなり、ランクゲージ上昇効果が発生するまでの時間が長い。 実用性に差があるとは言え、地上版も使えないほどでもなく、遊びの要素としては食われてしまっているわけではない。 安全な状況を作る手段も各キャラ備わっているため、これまでのシリーズのように「安全な状況を見つけたら発動する」という使い方で十分使える(状況にもよるが)。 モーションのバリエーションの豊富さ、バスターやチェックメイトのスタイリッシュさはやはり爽快であり、敵の前で無駄なモーションを悠々と決めきる楽しみは他では代え難い。 鬱陶しく感じやすい敵も何体か居る。 強力な雑魚はワープ移動型が多く、高速移動を行う「ヒューリー」は慣れなければ攻撃のタイミングが難しい上、一度喰らうと連続コンボでダメージを受けやすい。また、こちらのコンボ中にも一定条件で離脱する特性を持つ(*19)。 逃げ腰の「ヘルジュデッカ」や遠距離型の「ルサキア」は攻撃するだけなら簡単だが、やはり一定条件下でのワープ離脱を備えている。どれもストーリーでは殆ど登場しないのがせめてもの救いか? ぶっ飛ばすと99%スーパーアーマーで突っ込んで来る「ヘルアンテノラ」や鈍重だがその他のスペックが単純に高い「プロトアンジェロ」など、他の雑魚もいっぱしの個性を主張してくる。 どの敵も対策は可能であるため、以前の敵のような理不尽さは薄いが、好みは分かれている。 敵にもよるが全体的にパリィでひるむ、気絶が効く、安全圏の遠距離からゴリゴリ削る、特定のデビルブレイカーでハメる、特定の技で瞬殺可能etc.と対処法もそれなりに多い。 ただし、使用キャラクターによって相性差、対処法の量が大きく変わるという点も、人によって得意不得意が分かれる一因となる。 ヒューリーなどは慣れればパリィし放題であるため、スタイリッシュさを演出できる恰好の的という見方もあれば、逆に大の苦手意識を持つユーザーも居たりと様々。 特にBPの70階はヒューリーが3体も同時に出現する高難度フロアであるが、ここがスタイリッシュ動画撮影の人気スポットになっていたりもする。 ミッションリザルトの仕様 評価の基準変更は特徴の項で触れたとおりだが、その算出方法が「各バトルで獲得したスタイリッシュポイントの平均」という原点回帰な仕様については賛否がある。 いくらかの戦闘で高得点を出す目処さえ立てば、無視できる戦闘は無視しても良くなるため、周回プレイの時は楽。 一方で、寄り道をして敵を倒す張り合いが無くなっている部分もある。むしろポイントが稼ぎにくい場所で戦闘をすると平均値が下がってしまうため、倒すべき悪魔に背を向けスルーしたほうがいいこともあるなど、スタイリッシュさに欠ける面も。 平均値は強敵を倒すと上がりやすく、雑魚を多く倒すと下がりやすくなる。つまり最小限の戦闘で高評価を取ることも可能だが、半端に多く倒しても意味が薄い(場合によっては逆効果になる)ため、高ランク狙いの場合、上記の傾向が露骨になりやすい。 よって一番脆い敵のエンプーサとだけ戦うシーンが多いミッションは、そのことごとくがポイントを稼ぎづらい傾向にある。 このことから本作でもスタイリッシュポイントは概ね攻撃を多く打ち込める=基本的に敵の体力が高いほど稼げる傾向が強いことが推測できるため、なおさらシーンごとのポイント平均化が裏目に出ている。 ブラッディパレスについて ストーリー上では戦えなかったボスとも戦える(ダンテvsゴリアテなど)一方、網羅しきれていないため戦えないボスも何体も居る(ダンテvsエルダーゲリュオンナイトなど)。 ウォームアップ機能は「バトルを自由に遊べる機能」ではなくあくまで「BPの練習機能」であるためか、難易度は固定。そこまでの自由度はない。 BP本番では階層に応じてボスを含めた敵の強さが調整されるが、ウォームアップではどれもSOS相当(+深層はDT発動)に固定。DH以下の難易度ではヌルすぎるし、逆にDMD相当のボスに出て来られても厳しいので仕方なくはあるが。 『DmC DE』のようにタイマーをオフにすることはできない。 その他 シェアードシングルプレイについて システムの内容については特徴の項で記したとおりだが、それ以上でもそれ以下のシステムでもない。攻略にほんの少し影響するのが数箇所程度、共闘に発展するのも1箇所と1ミッションだけのため、新要素としては割と影が薄い。 ただし、このゲームの場合は共闘でスタイリッシュポイント稼ぎの邪魔をされても困るため、影が薄くてちょうどいい塩梅でもある。元々1人用のシリーズだし。 場所によっては背景の障害物に遮られて良く見えない事がある。それで困る事はないが。 フォトモードについて 他のゲームでのフォトモードにあるようなショートカットキーが無く、いちいちポーズ画面を開いてフォトモードを選ぶという手間を踏まなくてはいけない。そのためすぐにサッと撮ることはできない。 もっとも、コントローラーのボタンはほぼ埋まってしまっているため仕方のない面はある。 ログインボーナスでゴールドオーブが手に入るが、コンティニュー用アイテムなので上級者にとっては使い道が乏しい。 別に困るような要素ではないが、あくまでコンティニューに頼る初心者~中級者用といった所。 『4SE』から引き続き、DLCでレッドオーブを始めとするアイテムを購入できることについてはPay to Win的なシステムとして賛否両論。 時間やプレイヤースキルが無い人への救済措置になり、高難易度モードに進むために序盤からサクサク進めたい人にも便利である。 嫌な人は利用しなければ良いだけ話なのだが、こういった形の救済措置の存在自体が許せない人には気になりやすい。 特に予約特典に10万オーブが含まれていた事は評価が分かれる。 とはいえわざわざDLCでアイテムを買わなくても、ゲームをクリアできるようにはなっているし、高難度モードで高評価を取ろうとする頃にはレッドオーブは有り余っているはずなので最終的に差が出ることは無い。 探索要素の減少 従来のシリーズ作品は『バイオハザード』に近い探索、謎解き要素があり、あるアイテムを入手して特定の場所に行くなど、手順を踏む必要のある場所があった。 本作では敵を倒して進むという構成が多く、いわゆるベルトスクロールに近いという意見もある。この要素は、アクションに集中できると肯定的に見る向きもあれば、従来通り謎解き要素も残して欲しかったという意見もある。 問題点 ロードが多く、総合的には待ち時間が長くなる。 具体的には、メインメニューでロード → ムービーでロード → キャラクター選択画面でロード → ミッションスタート画面でロード → ステージ読み込みでロード、といった具合。カスタマイズ画面に入る場合は当然それにもロードが挟まる。 今回のメニュー画面はこれまでのような味気ないものではなく、様々な3Dグラフィックを背景で動かしている。そのためわざわざロードが挟まるのだと推測される。しかし、繰り返しプレイの際は邪魔でもある。 Win版はHDDの場合、最悪イベントムービーの音声がまず追いつかずに途切れてズレてしまう。快適に遊びたいならSSDは必須。 画面の見づらい部分 本作は全体的に色調が暗めで、色合いが近い敵も見辛い。 ダンテのバルログは、現在どちらのモードになっているのかが少々分かりづらい。 一応、ダンテの見た目や武器の切り替えアイコンで分かるようになってはいるが、前者は混戦だと見づらく、後者は時間経過で消えてしまう。 ネロのデビルブレイカーは、BAのチャージが完了しているかどうかが判別しづらい時がある。チャージ完了の音や発光・振動で知らせてはくれるが、やはり混戦だと見づらいことも。 Vは最大3体の魔獣を扱う都合上、彼らに視界を塞がれやすい。特にナイトメアは図体がでかい上、ビームのエフェクトの範囲が大きいので敵の姿を覆ってしまいやすく、敵の攻撃を見落とす原因に。 敵のDT 特徴の項で説明したように、DTを引く条件が敵ごとに異なる本作だが、「体力を少しでも減らす(ライアット)」「盾を破壊する(スクードアンジェロ)」など、DT発動が回避できない、あるいは回避を狙うと面倒な敵が居る。 『DmC』とは違いDTを解除する手段もないため、DTを引かせない立ち回りが難しくなり、過去作と比べるとこの一点では戦略性の幅が狭い。その分、発動されても強化は控えめで何とかなる程度に収まっている。 ミッション14の窮屈さ M14はVを操作する、いわゆるボスラッシュステージ。ただし、最初にVの使役する魔獣が全て封じられ、3体居るボスとの戦闘前に1体ずつ解放できる、という仕組み。 しかし、能力に大きく制限を課される1体目のボスでは、限られた行動しかできないためそれほどできることも無く、退屈、あるいは面倒。解放の順番を間違えると苦戦を強いられるためさらに面倒。 リトライする場合もボスとの戦闘が始まるまでの演出がやたら長い。しかも、スキップできない部分が大半である。 ロックオン切り替えが不便 ロックオン対象を選ぶ法則が謎で、目の前の敵を無視して他所にロックオンが飛ぶ事もしばしば。 一応何かしらの法則はあるらしく、コツを掴めば上手く狙い通りにロックオンもできるが、慣れが必要であるため、やはりシステムとしては不親切ではある。 ロックオン切り換えはデフォルトだと左スティックの押し込みだが、スティックを倒さずニュートラルの状態でないと反応してくれないため不便。 ミッション評価につながるスタイリッシュポイントに関しては、ミッションごとで差が激しい。Sランク狙いとなると、SON OF SPARDA以上で顕著。特に厳しいのがミッション10と18。 細かいゲームバランス 評価点で触れたように概ね爽快感が感じられるゲームスピードではあるが、正確には『4』の非ターボモードと比べても遅く、人によっては気になる点。 範囲攻撃で複数の敵を巻き込んでも、2体目以降は上昇量が半減するようになり、敵を巻き込むことでスタイリッシュランクゲージを大きく上げる爽快感が減少している。 「ミリオンスタブ」「ケルベロスコンボB」「ステイメンレイ」など長時間多段ヒットする攻撃は技の途中で連続使用判定を受け、ランクゲージの上昇が途切れてしまうようになった。 DTゲージが無限に回復し続けるという公式チートなスーパーキャラだが、DTゲージ消費技やロイヤルゲージ消費技を使うと普通にゲージを消費するようになり、やや弱体化した。当然ゲージが切れると魔人化も解ける。 スーパーネロはイクシードゲージが常に最大で一切減らないため、適当にイクシード技を連発するだけで敵を薙ぎ倒せるようになるが、攻撃が大振りになりすぎて不便な所もある。 システム UI キャラクターやコスチューム選択はカスタマイズ画面や「THE VOID」で直接行えず、キャラクター選択画面まで何画面か移動しなくてはならないため面倒。 ネロ・ダンテの装備のカスタマイズ画面で行えるコマンドは「着ける」と「外す」のみで「順番の入れ替え」が無いためやや不便。またデビルブレイカーのセット装備の保存数は3つまで。人によっては不便かもしれない。 『4』や『DmC』と違い、スタイリッシュポイントの現在量が表示されなくなった。そのため効率的な稼ぎ手段などが検証しづらくなった。 ブラッディパレスではデビルブレイカーのカスタマイズや、DLCの武装が使えない。そのため単純に立ち回りの自由度が下がる。 戦闘中は「スピード」が発動しなくなった。 THE VOID 敵が複数出現するシチュエーションを再現出来なかったり、マップを選べないため障害物の影響する「ガーベラ」の空中BAを研究しにくいなど、概ね便利ではあるものの痒いところに手の届かない部分も所々ある。 累計ダメージこそ表示されるが、単独ダメージは表示されないため、技の威力を調べるのは面倒。 敵の強さ、つまり難易度をその場で変更できず、直前にプレイした本編の難易度がそのまま適用されてしまう。 バグ 発生頻度は不明だがフリーズ、ゲーム進行バグ(*20)などは発売当初に発生報告が見られた。 例えば「ヘルジュデッカ」をスタン状態にしたはずがそのままワープする事があるなど、妙な挙動もちらほら。 「ダンテで武器を切り換えた後に切り換え前の武器の技が使用できるバグ」「見つけやすい場所に壁抜けできる場所がある」などユーザー側が遊びに使えるバグもあるが、デバッグ的には問題と言える。 細かなアップデートパッチは配信されており、現在ではゲームクラッシュなどの深刻なバグの発生率は下がっていると思われる。 その他細かい要素 『4SE』でもそうだったが、日本語吹き替えは口パクに合わせ訳に変更があるため日本語字幕との差異が発生。日本語字幕が日本語吹き替えに正確に対応していない。 今作ではプレイ中でもべらべら喋ってくれるため、特に忙しい戦闘中だと何を言ってるのか詳しく聞き取れない。台詞が聞きたいユーザーにとっては不親切。 この問題に関しては後に『5SE』が発売する際の伊津野氏への公式インタビューで、開発側がそもそも日本語吹き替え+日本語字幕でのプレイを想定していないことが明らかとなった。 アニメ版からの出演である情報屋モリソンは、何の説明も無く見た目が「微妙に違う」どころではなく完全に別人と化しており、よくツッコミが入る。簡潔に言えば、アニメ版が金髪の白人なのに対し本作では禿げ頭の黒人である(*21)(*22)。 「ポリティカル・コレクトネス(政治的な正しさ)で黒人へ配慮した」と言われている。フェイスモデルもそうだが、既存のキャラでやられてもファンとしては困るだけである(*23)(*24)。 総評 決してシリーズから逸脱せず、『デビルメイクライ』シリーズとしての良さを磨き上げた快作。 これまでの不満点を解消し長所を伸ばした結果、遊びやすくも奥深く、何度も新鮮に遊べるアクションゲームに仕上がっている。 「『4』から10年以上も待った価値のある名作」「『3SE』を超えたシリーズ最高傑作」と言っても過言ではないだろう。 余談 本作も小説版が登場したが、前日談+本編となっていた小説版『4』とは異なり今作は前日談と本編プロローグ終了まででまとめられている。著者は本作の脚本及び過去作の小説を手掛けている森橋ビンゴ氏。 内容もほぼ全ての過去作とのミッシングリンクに注力されている。本編中でほとんど言及がなかった『2』の要素だが、ダンテパートの話はこの『2』とのリンクと決別がメインとなっている。 強引な部分はあるが「シリーズの再整理」という点においてもかなり頑張っており、例えば「何故『2』のダンテはあんなに無口だったか」といった気になる点についてもちゃんと設定を捻り出してはいる。 本シリーズは割と重要な設定を小説内の文字だけで片付けることが多いため批判も上がるが、今作ではあくまでも前日談での補完に終始している他本編中でもそうした情報の有無が問題とならない様に気を使っていることが分かる。 これまで登場した武器の所在や人物のその後についても大体語られている。ファンであれば是非読んでおきたい一冊だろうか? Vを主役にした漫画も発売された。 2022年3月の更新をもって無事に完結し、7月には単行本の最終巻も発売される。 テレビ番組『WBS』で本作が紹介された。それも2回も。 2回目は大々的に特集が組まれ、フェイスモデル起用の理由はここで語られた。 ちなみに映画化についても触れている。 『4』に続き、本作でもL Arc~en~Cielのボーカルhyde氏のソロ名義楽曲『MAD QUALIA』がCMソングとして起用されている。 前作と違いゲーム中では使用されていないため繋がりは薄いが、楽曲MVでは単独でアップになるシーンで、hyde氏が「ヘルカイナ」「アルテミス」「魔王ユリゼン」などを模した顔になるという本作を意識した演出がある。 スマートフォン用ゲームアプリ『D×2 真・女神転生 リベレーション』とのコラボイベントが行われネロ・ダンテ・V・ニコが同作に登場した。現在はコラボ期間終了済み。 『女神転生』シリーズへのダンテの登場は、『真・女神転生III NOCTURNE マニアクス』以来約15年ぶり2度目となる。 PS5/XSXで両機種本体の発売と同日に『デビルメイクライ5 スペシャルエディション』(DMC5SE)が発売された。 追加キャラ「バージル」に加え、「ターボモード」「LDKモード」といった歴代のSE版でお馴染みの追加要素が追加。『5』無印の有料DLCや「ブラッディパレス」もほぼ全て収録されている(*25)。 また、さらなるグラフィック向上の「レイトレーシング」や、最大120fps出力が可能となる「ハイフレームレートモード」に加え、機種本体性能によるロード時間の大幅減などのアップグレードが搭載されている。 DLC「プレイヤーバージル」 上記『スペシャルエディション』で追加されたコンテンツのうち、バージルのプレイアブル化のみ、PS4/One/Winの『5』無印にもDLCとして配信された。配信日は2020年12月15日。価格は500円。 ターボモードとLDKモードといった『Special Edition』の内容に関してはPS5/XSXのスペックでないと実装が難しいとのことだが、同等のスペックを確保できるであろうWin版でも公式実装はされなかった。 特徴(DLC) 『4SE』をベースに一部性能の追加や変更が施されたバージルを操作し、本編と同じ内容のミッションを攻略していく。 今までのトリックアクションに、3種類の近接武器、遠距離の幻影剣で戦っていく。 前作で追加された固有システム「コンセントレーション(集中)ゲージ」も続投。 無駄のない/テクニカルな戦い方をすることで上昇していき、技の性能が変化、攻撃力も上昇する。 『4SE』で存在した「集中ゲージ&DTゲージMAX時にのみ出せる大技」が、本作では「秘奥義」として各武器に1つずつ実装されている。 発動条件はDTゲージではなくSDTゲージに変更され、通常時は「SDTゲージを全て」消費、真魔人化時は「SDTゲージを約1/3」消費して発動する。 闇魔刀 (近接武器) 概ね前作と同様だが、斬り裂いた敵を引き寄せる「時空裂閃」や、これまでの「兜割り」に該当する「閻魔刀墜撃斬」が新しく追加された。 前作で追加された大技「次元斬・絶」は前述の秘奥義に位置付けされることになった。 次元斬のジャスト溜め要素が拡張され、もう一度タイミング良くボタンを押し続けて離すと連続して次元斬を出すことが可能となった。 最大3~4回まで出すことができ、最大まで成功させたとき専用の台詞もある。 ベオウルフ (近接武器) こちらも相変わらず時系列としてはおかしいが続投。概ね前作と同様、バージルの近接で唯一の格闘武器で、これまでの格闘武器と同様溜めることで技の威力を上げることが可能。 秘奥義は広範囲かつ、高威力の衝撃波を発生させる「ヘルオンアース」 ミラージュエッジ (近接武器) 見た目は幻影剣っぽくなったが、前作の「フォースエッジ」に位置する近接武器。 気絶値が存在しており、攻撃を当て続ければスタンを誘発させる事が可能。 秘奥義はミラージュエッジと閻魔刀の二刀流できりもみ回転しつつ突進する「ディープスティンガー」 幻影剣 (射撃武器) いつもの遠距離攻撃。こちらも大きな変更点はなく、これまで通りの感覚で使用可能。 通常の射出、DTゲージを消費しての円陣・烈風・急襲・五月雨の様々なバリエーションも使い分けられる。 ドッペルゲンガー 『DmC VD』のデビルトリガーの逆輸入。DTゲージを消費し本体に追従して動く分身を生み出す。ただし、分身の攻撃手段は闇魔刀のみ。 追従するタイミングを十字キーで3段階に変えることが出来る。右で早く、左で遅く、上で標準速度。下キーは分身のON/OFF。 ドッペルゲンガーを出している間はDTゲージを消費するが、バージル本体の攻撃力がわずかに上昇する効果もある。 真魔人 変身条件はダンテと同じだが、こちらは従来の魔人化に相当しバージルの挙動は一部の技を除いて変化しない。 受けられる恩恵も「基本ステータス上昇」「スーパーアーマー付与」「体力の自動回復」「一部の技性能の強化」「一部コンボに派生技の追加」といつも通り。 さらに秘奥義のゲージ消費が3分の1と大幅軽減されるので、通常時では出来ない秘奥義2~3連発という荒業も可能。 ダンテの真魔人と違い、無条件で途中解除が可能かつ、使い切った後の隙もない。 さらに、変身後の一定時間は必ずSDTゲージを消費しない。上手く使えばSDTゲージの大幅な節約が可能で、やろうと思えば戦闘の大半を真魔人や秘奥義で過ごすことも可能。 ワールドオブV 集中ゲージを全て消費して発動する大技。 一定時間無敵になって範囲攻撃を繰り出し、更に突き刺した際に体力も回復する攻防一体の大技。 発動した際の集中ゲージに依存して強化され、体力回復量も多くなる。 ただし突き刺す動作と終わり際に無視できない隙を晒すので、使い所は良く考える必要がある。 評価点(DLC) 単純にバージルが使いたいという要望は多かったため、待ち望んでいたファンからは喜びをもって迎えられた。 前作と比較して集中ゲージの管理が楽になった。 集中ゲージの増減条件に修正が加えられ、スタイリッシュアクションにより則した調整となった。 攻撃をガードしてもゲージが減少しなくなった。空振ったときのゲージ減少も抑えられている。 敵が居る状態では「ロックオンを外して走ったとき」のみゲージが減少するようになった。ロックオンをしながらの移動ならゲージの維持ができる。 次元斬のジャスト連続入力に成功するだけで大幅にゲージを回復できたり、一部の挑発の際に全回復できたりと、ゲージの大回復手段も増加。 全体的にゲージの維持や立て直しが前作よりも格段に容易くなり、最大ゲージ状態が扱いやすくなっている。 基本性能の改善 『4SE』では魔人化時限定という制約が付いていた「トリックダウン(*26)」が、通常時でも使用可能という仕様に戻ったため、機動力が改善。 新しく追加された「トリックドッジ(*27)」はネロの「テーブルホッパー」やVの「フォースドムーブ」に近いもので、タイミングよく使用すれば集中ゲージ&ランクゲージの増加がついた高性能な回避になり、非常に便利。 固有の戦闘BGM『Bury the Light』が追加された。 バージルのダークさ・圧倒感を表現した曲調で非常にマッチしており、こちらも非常に好評。バージル絡みのミーム(ネタ)ではほぼ確実についてくるほど印象的な良曲。 歌詞や一部のフレーズが過去作とリンクしたものになっており、理解できるとニヤリとなること間違いなし。 有料DLCという形にはなってしまうが、『4SE』のムービーで好評だった『Let s Just See』を戦闘中に流すことが出来るのも好評。 なんと最後のミッション2つでは今作のダンテと戦えるというサプライズが存在する。 前作まではバージルモードでも戦うボスに変化は無かったため、驚いたプレイヤーもいただろう。 プレイアブル同様、バリエーション豊富な攻撃を繰り出して来るほか、2回目は体力に関係なく真魔人まで使ってくる容赦のなさを見せつけてくる。 そして最後のエンディングムービーには無印版のエンディングから続くシーンが追加されており、シリーズファンにとっても非常に感慨深いものになっている。 賛否両論点(DLC) 大部分において、ほぼいつものバージルであること 近接武器は「閻魔刀」「ベオウルフ」と、名前こそ変わったが実質いつもの「フォースエッジ」であり、完全にいつもの3点セット。 性能の変化や新技の換装などは部分的にあるものの、大幅に変化した魔人化 真魔人化の仕様以外は、だいたいお馴染みの性能と言っていい。 いつも通りで馴染みやすいとも言えるし、いつも通りでそろそろ飽きてくるとも言える。 大火力の出しやすさ とにかく威力の高い攻撃技をいくつも所持しており、瞬間的かつコンスタントに大ダメージを与え続けられる「次元斬(ジャスト)」や、ネロのブレイクエイジすら超える威力の「ドラゴンブレイカー」など通常技ですら強力。 特に「次元斬」は敵がロックオン範囲にさえ居ればどこからでも攻撃が可能であるため、安全圏からひたすらこれ一本で敵を処理し続けることもできる。スコアを気にしなければ最高難易度のミッションもほとんどがこれだけでクリア可能。 秘奥義に至っては最高難易度のボスさえ短時間で叩きのめす高火力を誇り、「真魔人化中は消費ゲージが少なくなる」という仕様と合わせればかなり強引なゴリ押しも可能。 また敵の動きを一定時間スローにする「五月雨幻影剣」は直接的な火力こそ低いものの、相手を問わずほぼ無防備にできるため万能で強力。 上記「ドラゴンブレイカー」は一応「発動前に長時間の溜め動作が必要」という短所があるのだが、五月雨幻影剣と併用すればそんな欠点も容易に補える。 同様のスロー効果を持つネロの「ラグタイム」はボス相手だとブレイクエイジによる有限消費だったのに対し、こちらはDTゲージをわずかに消費するだけでボスにも通用する。 これら要素は大味であるとも言えるが、何をやっても大体強いがために爽快感や自由度が高いとも言える。 少なくとも、強すぎると感じれば使う頻度を減らせばよく、これらを使わなければ攻略できない難度でもないため、バランスが悪いわけではない。 また、次元斬のジャスト発動はそれなりの慣れが必要であったり、秘奥義を出すには各種ゲージを最大近くまで溜める必要があったりと、上記の要素には全て何らかの制約が課されており、何も考えずに使えるほどお手軽な攻撃手段ではない。 バージルモード限定ボスとなったダンテだが、本編で戦う事になる本来のボスと比べると比較的弱く、やや張り合いに欠けるという意見が聞かれる。 素早く高火力という厄介な遠距離攻撃、どこからでも瞬時に近づいて来る機動力などを持っていた本来のボスと比べると、ダンテの挙動はやや緩慢であり、慣れてしまうと恐ろしさが感じづらい。 とは言えこの辺りの調整をどう感じるかは、やはり人によると思われる。
https://w.atwiki.jp/xbox360_wiki/pages/37.html
発売日 2008年1月31日 価格 8,390円 ジャンル スタイリッシュアクション 発売元 カプコン 人数 1人 オンライン人数 - 対象年齢 CERO C 15歳以上対象 公式サイト http //www.capcom.co.jp/devil4/ 攻略wiki デビルメイクライ4(Devil May Cry 4) @ wiki 関連記事 新武器、そして大巨人!! 『デビル メイ クライ 4』 / ファミ通.com 『デビル メイ クライ 4』魔界の奥深きジャングルに巣食う新たな強敵たち! 『デビル メイ クライ 4』キャラクターを演じるのはこの人!! カプコン、PS3「デビル メイ クライ 4」。新主人公ネロの敵は、最強のデビルハンターダンテ!?
https://w.atwiki.jp/dmc3/pages/20.html
各難易度のクリア特典 全隠し要素解禁コマンド コスチューム一覧ダンテ バージル(SE版のみ) ギャラリー一覧クリアボーナスアート一覧 エンディングの隠しムービー(ダンテ編限定) 各難易度のクリア特典 各難易度をクリアすることで、コスチュームやギャラリーなどの要素が解禁される このうち、バージルのコスチュームはSE版のバージルモード専用の特典である。 また、SE版では、それぞれのキャラクターのコスチュームを出現させるには 各キャラクター毎に各難易度をクリアする必要がある なお、後述する隠しコマンドの入力により、クリアせずとも解禁が可能 難易度 特典コスチューム その他の解禁要素 EASY ・ダンテ:コート無しダンテ・バージル:コート無しバージル ・ギャラリー「Clear bonus art」 :EASYクリア画像・ギャラリー「Crazy Gameplay Video」 NORMAL ・ダンテ:コート無しダンテ・ダンテ:DMC1のダンテ・バージル:コート無しバージル ・難易度:HARD・ギャラリー「Clear bonus art」 :NORMALクリア画像・ギャラリー「Crazy Gameplay Video」・ギャラリー「Concept art」・ギャラリー「E3 Promotional Video」 HARD ・ダンテ:DMC1のコート無しダンテ・ダンテ:伝説の魔剣士スパーダ・バージル:伝説の魔剣士スパーダ ・難易度:VERY HARD(SE版のみ)・難易度:DANTE MUST DIE・ギャラリー 「Clear bonus art」 :HARDクリア画像・ギャラリー 「Hi-recs CG art」 ・ギャラリー 「Kazuma Kaneko's illustration」・ギャラリー 「Video Story board」 VERY HARD(SE版のみ) ・ダンテ:スーパーダンテ・バージル:スーパーバージル ・ギャラリー 「Clear bonus art」 :VERY HARDクリア画像・ギャラリー 「Promotional Video」 DANTEMUST DIE 通常版のみ・ダンテ:スーパーダンテSE版のみ・ダンテ:スーパースパーダ・バージル:スーパースパーダ ・ギャラリー 「Clear bonus art」 :DANTE MUST DIEクリア画像・難易度:HEAVEN OR HELL 全隠し要素解禁コマンド 下記の隠しコマンドを入力することで全ての隠し要素が解禁される 隠しコマンドの入力が成功すると「Devil May Cry」という音声が鳴る その後でNEW GAMEかLOAD GAMEを選ぶと、 全ての難易度とコスチュームが選択可能になり、ギャラリーも全ての項目が埋まっている。 ただし、各難易度で全ミッション選択可能にまではなっていない。 ※HDリマスター版では隠しコマンドを使用するとロードやセーブができなくなる。 また、本体メニューに戻るか電源を切るまでトロフィー 実績の獲得が不可能になる。 通常版 タイトル画面で、L1,L2,R1,R2を同時に押し続けたまま、左スティックを時計周りに4回回す SE版 タイトル画面で、L1,L2,R1,R2を同時に押し続けたまま、十字キーを左上に、左スティックを右下に倒す。(十字キーと左スティックの操作はそれぞれ右上、左下でも可) コスチューム一覧 ダンテ コスチューム 備考 ノーマルダンテ ・最初から使用可能 コート無しダンテ ・条件:EASYまたはNORMALクリア DMC1のダンテ ・条件:NORMALクリア・リベリオンがフォースエッジに変化する・魔人化中は魔人スパーダに変身する DMC1のダンテ(コート無し) ・条件:HARDクリア・リベリオンがフォースエッジに変化する・魔人化中は魔人スパーダに変身する スーパーダンテ 通常版とSE版では、解禁条件や性能が若干異なる共通項目・魔人化によるDTゲージの消費無し・魔人化中のHP自動回復なし・トリガーバーストがDTゲージ4~10目盛の部分までしか消費しない(SE版)・条件:VERY HARDクリア通常版・条件:DMDクリア・タイムラグとアフターイメージもDTゲージ4~10目盛の部分までしか消費しない 伝説の魔剣士スパーダ(Legendary Dark Knight) ・条件:HARDクリア・リベリオンがフォースエッジに変化する・魔人化中は魔人スパーダに変身する スーパースパーダ(SE版のみ) ・条件:DMDクリア・DTゲージ無限+魔人化中のHP自動回復あり・リベリオンがフォースエッジに変化する・魔人化中は魔人スパーダに変身する バージル(SE版のみ) コスチューム 備考 ノーマルバージル 最初から使用可能 コート無しバージル ・条件:EASYまたはNORMALクリア スーパーバージル ・条件:VERY HARDクリア・魔人化によるDTゲージの消費無し・魔人化中のHP自動回復なし・トリガーバーストでDTゲージ4~10目盛の部分までしか消費しない 伝説の魔剣士スパーダ(Legendary Dark Knight) ・条件:HARDクリア・魔人化中はDMC1のネロ・アンジェロに変身する スーパースパーダ ・条件:DMDクリア・DTゲージ無限+魔人化中のHP自動回復あり・魔人化中はDMC1のネロ・アンジェロに変身する ギャラリー一覧 Concept art デザイナーによるコンセプトアートを一覧できる Clear bonus art クリア時に見られる画像を一覧できる Hi-res CG art デザイナーによって作成されたハイクオリティCGを一覧できる Kazuma Kaneko's illustration 金子一馬氏による魔人のデザイン画を一覧できる E3 Promotional Video E3で公開されたプロモーション映像を見る事ができる Crazy Gameplay Video スーパープレイムービーを見る事ができる Motion Capture Video モーションキャプチャー時の映像を見る事ができる Video Storyboard 日本人によって演じられた、デモシーンの試作品を見る事ができる Event Promotional Video 店頭用のプロモーションムービーを見る事ができる DMC3 Original Demo デビルメイクライ3のループムービーを見る事ができる クリアボーナスアート一覧 No. クリア時に表示される文 条件 01 Prequel doesn't mean you can be a newbie. EASYクリア 02 I do hate being considered normal... NORMALクリア 03 Guess it's time for me to DIE, huh? HARDクリア 04 Guess it's time for me to DIE, huh? VERY HARDクリア 05 Now that's what I call raising a lot of hell! DANTE MUST DIEクリア 06 So many demons, so little time. ダンテでブラッディパレスクリア 07 My bloody journey has reached a close. バージルでブラッディパレスクリア 08 Guess you aren't some casual gamer. NORMALオールSクリア 09 Separating the men from the boys. HARDオールSクリア 10 You are truly one of the elite. VERY HARDオールSクリア 11 You've got some big demon balls! DANTE MUST DIEオールSクリア 12 Almost a true devil-hunter. NORMALオールSSクリア 13 You know how to make me look good! HARDオールSSクリア 14 All this and you didn't break your controller! VERY HARDオールSSクリア 15 Man,you need to get out more. DANTE MUST DIEオールSSクリア エンディングの隠しムービー(ダンテ編限定) スタッフロールが終了するまでの間に敵を100体以上倒す(レディが倒した敵の数もカウントされる)とエピローグのイベントムービーが終わった後に追加ムービー「バージルと魔帝」が流れる。 基本的にスタッフロール中の戦闘で出現する敵はヘル=プライド・ヘル=スロース・ヘル=グラトニー・ヘル=ラストのいずれかだが100体目の敵は必ずヘル=バンガードとなる。 ※1 スタッフロール中の戦闘ではデビルトリガー・トリガーバースト・タイムラグ・アフターイメージは使用不可。 ※2 伝説の魔剣士(スーパースパーダ)のコスチュームを使用している場合はレディもコスチュームチェンジする。
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/1182.html
【作品名】Devil May Cryシリーズ 【ジャンル】ゲーム 【名前】ダンテ 【属性】悪魔と人間のハーフ 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】イフリート:両手に付ける籠手 殴ったりするときに、自分を殺せる温度の炎を纏っている相手にダメージを与えられる炎を1m範囲で何度も起こせる グレネードガン:グレネード弾を発射する。射程、弾速、威力は現実相応、弾切れ無しで無限に発射可能 【防御力】心臓に剣を刺されても平気 10m程の爆発を起こす火炎弾に10発以上耐える。 瀕死の状態で溶岩の中に全身浸かっても死なずに戦闘続行できる 絶対零度のビームをくらって数秒凍るだけで、2〜3発までなら戦闘可能。 【素早さ】50cm以下の距離から、戦闘ヘリの機銃の5倍以上の速度を持つ銃弾で、 同じ速度の銃弾をそらせる反応速度、50cmからマッハ10反応ぐらい 他は達人並み、5mぐらいのジャンプができる 【特殊能力】魔人になれるが時の腕輪しか使わないので省く 時の腕輪:時を操ることにより、時間を止める事が出来る 時間を止める速度はダンテの反応速度相応で一瞬、通常は十数秒ぐらいしか時間を止めてられないが 下記のスーパーダンテにより永遠に止めていられる 時を止める範囲は自身の半径300m程 スーパーダンテ:魔力無限で魔人化や時止め等の魔力を消費する行動を無制限に行える 【長所】ずっと俺のターン! 【短所】素の攻防の低さ 【戦法】開始即時止め 決して時止めの解除はしない old 【作品名】Devil May Cryシリーズ 【ジャンル】ゲーム 【名前】ダンテ 【属性】デビルハンター 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】色々武器持ってるが省略 下記の銃器を使用する事が出来る。 銃器の持ち替えは一瞬、ショットガン撃った次の瞬間にグレネードガンを撃てたりできる 全てが弾切れ無しで、リロード不要のコスモガン グレネードガン、ショットガン、以外は連射可能 ハンドガン:エボニー∩アイボリーと言う名の二挺拳銃、戦闘ヘリや戦車の機銃の5倍以上の弾速 ニードルガン:1のゲーム中に火事場泥棒同然の方法で手に入れた大型の針を飛ばす特殊な銃 水中でしか使えない ショットガン:1のゲーム中に火事場泥棒同然の方法でry、ハンドガンと同じ弾速 グレネードガン:1のゲーム中に火事場ry ナイトメアβ:1のゲーム中に火事場泥棒同然の方法で手に入れた魔界で作られた兵器 魔力を消費して反射と貫通の能力を持つ光の弾を発射できる、が 後述の特殊能力により無限に乱射できる、光の弾一発分に尽き銃弾三発分の威力 【防御力】心臓に剣を刺されても平気。ショットガンの至近射撃に10発以上耐えられる。 10m程の爆発を起こす火炎弾に10発以上耐える。 溶岩風呂に入っても体力がどんどん減っていくだけで、決定的な攻撃がないと死なない。 空間をも切断する兄貴の攻撃に4~5発以上耐えられる。 絶対零度のビームで数秒凍るだけで、2~3発までなら戦闘可能。 【素早さ】50cm以下の距離から、戦闘ヘリの機銃の5倍以上の速度を持つ銃弾で、 同じ速度の銃弾をそらせる反応速度、50cmからマッハ10反応ぐらい 【特殊能力】魔人になれるが時の腕輪しか使わないので省く 時の腕輪:時を操ることにより、時間を止める事が出来る 時間を止める速度はダンテの反応速度相応、通常は十数秒ぐらいしか時間を止めてられないが 下記のスーパーダンテによりほぼ永遠に止めていられる スーパーダンテ:魔力無限で魔人化や時止め等の魔力を消費する行動を無制限に行える 【長所】ずっと俺のターン! 【短所】攻撃が一切通じない相手だと分けしか取れない 【戦法】開始即時止め、後はご自由に止まった相手を料理 決して時止めの解除はしない 時の腕輪の説明みると 敵の精神を時の狭間に送る魔の腕輪。 強い精神力を持つ者には効かない。 で、精神攻撃かつ敵のみに効くんだよね。 たいまつの炎とか動いてるし。 修正 131 13 vol.134 654 : テオ ◆jvBtlIEUc6 :2021/07/10(土) 17 20 14 ダンテ再考察 マッハ20反応、戦闘速度に10m破壊攻防、熱耐性に300範囲の永続時間停止 マッハ20反応未満にはほぼ勝てる マッハ10対応の壁上のハル=グローリー(マッハ20反応、10破壊攻防)から上に行ってみる △ハル=グローリー 相討ち ○迦楼羅 炎熱は耐性ある、時間停止勝ち ×ダンテ(小説版) 自分だし相手がほぼ上位互換だスペック負け ×範馬刃牙 鞭打負け ×ヨブ 天候操作負け 一応ハルより下も下がって見る ○ハトの嫁 相手が速いが倒されない、時間停止勝ち ○東条英虎 同上 ×アカメ 相討ちから時止め解除で負け ○緋鞠 同速、倒されない時間停止勝ち ○クロム 時間停止勝ち ○ルフレ 時間停止勝ち 問題ないな、位置は ダンテ(小説版) ダンテ 迦楼羅 自分が並ぶのか草 vol.94 762 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/12/29(日) 18 00 42.17 ID D3Mm/yMZ ダンテがあまりにも雑魚テンプレだから 修正させたいけどよく分からん デビルメイクライシリーズの時間軸たしか 3→1→アニメ→4→2って感じだったけど 4はネロが主人公だからデビルメイクライシリーズで参戦できないよな? 763 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/12/29(日) 18 24 41.59 ID Rs7f21Gp 762 デビルメイクライってDmCもシリーズのひとつじゃなかったっけ? と調べたらメインシリーズと接点がない扱いだった 4については詳しくは知らないが 調べたらダンテを主人公として書いてる情報サイトがあったけど 1サイトだけで記者が勝手に書いたみたいだから考慮は出来ないか ダンテが4の状態で参戦できるかに関しては 堂々と参戦するなら選択式によるダンテのストーリーモードがあれば 明言されていなくてもダンテのストーリーモード内の状態なら参戦可能 それがないならダンテ専用外伝シナリオとかあれば「外伝の主人公」として参戦可能 それもないなら小説や漫画から参戦しているキャラでたしか 「○巻に主人公がほぼでないのでその巻だけ主人公だ」とかあった気がするから ○章ではずっとネロがいないのでその章に限りダンテが主人公であるとかなら可能かもしれない ただし確証はないので駄目な可能性もある、その場合は他の人が指摘するはず 765 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/12/29(日) 18 32 12.17 ID D3Mm/yMZ 763 分かった ストーリーの途中でダンテ使用可能だったから参戦可能か 767 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2013/12/29(日) 18 44 41.99 ID Rs7f21Gp (省略) 765 悪いけど勘違いさせた可能性があるので書いておく 基本的には「ダンテ専用(実質的な主人公と判断可能)のストーリー」が必要で 「ストーリーの途中でダンテが使用可能」だけだと 仲間を操作できるだけと同じ扱いになって駄目な場合がある そこら辺も考慮して参戦可能と判断したなら別にいいんだけど 558 格無しさん sage 2007/07/16(月) 15 05 35 ダンテ考察 ○ハミュッツ 時の腕輪勝ち ○アルファモン 時の腕輪勝ち △アトム ロボットなので時の腕輪効かない 銃も威力不足だが攻撃をよけまくって引き分け ○魔人幽助 時の腕輪勝ち ○一方通行 時の腕輪勝ち ×ルフィ 先手取られて負けか ○テッカマンブレード 時の腕輪勝ち ×ドモン・カッシュwithゴッドガンダム パイロットに精神耐性あり 負け ○スカイライダー 時の腕輪勝ち ×キン肉マン 月まで投げられて負け ×日向咲 殴られて負ける ×甲賀弦之介 瞳術負け テッカマンブレード=ルフィ=ダンテ>一方通行
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/2021.html
【ゲーム】デビルメイクライ3(PS2) 【作者名】ジャック・オ・蘭たん 【完成度】完成済み(07/12/28~08/03/23) 【動画数】17 【part1へのリンク】 【ミラーpart1へのリンク】 【備考】投稿者の許可を得て本人以外が再うpしている 【ミラーマイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/8971314 【備考】ジャック・オ・蘭たんのブログ 不定期更新 かぼちゃ速報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dmc3/pages/13.html
ゲーム内容及び特徴 ストーリー ゲームの概要 スタッフ ストーリー かつて魔剣士スパーダが、人間のために剣を振るい魔界を封じてから数千年―― 英雄スパーダと人間、両方の血を受け継ぐダンテは、街の片隅に便利屋を開業しようとしていた。 そんな中、ダンテの店の側に突如として巨大な塔が出現する。 月明かりに照らされたその塔の屋上に立っていたのは、失踪していたはずのダンテの兄、バージルと無数の悪魔達であった。 同じスパーダの血を引きながらも、その目指すべき物の相違から袂を別っていた2人…… ダンテは、バージルとの決着のために、塔へと足を向ける。 時を同じくして、人間のデビルハンター、レディもまた突如現われた塔に向かっていた。自らの因縁を断ち切るために。 悪魔、人間、そしてその両方の血を受け継ぐ者。 それぞれの思惑を胸に、運命の歯車が回り始める。 ゲームの概要 カプコンのスタイリッシュアクションゲーム 『デビルメイクライ』(通称DMC) シリーズの3作目。前作 『デビルメイクライ2』 が1作目 『デビルメイクライ』 以上の評価を得られなかったため、様々な不評点を改善して発売されたのがこの 『デビルメイクライ3』 である。 シリーズの時系列的にはDMC1の過去の話にあたる。店を開こうとしている青年ダンテが主人公。 従来よりもダンテのアクションが多彩かつ軽快になっている。新要素の「スタイル」や複数の近接武器と銃の組み合わせによって、様々な戦い方が可能。 今回のダンテ、及びバージルの魔人化したときのキャラデザインは、女神転生のキャラデザイナーで有名な金子一馬が担当。 後に様々な追加要素を盛り込んだグレードアップバージョン『Devil may cry3 Special Edition』(通称DMC3SE) が発売された。 スタッフ プロデューサー 田中剛 ディレクター 伊津野英昭 音楽 柴田徹也,長谷川憲人(アシスタント) ダンテとバージルの魔人デザイン 金子一馬 「女神転生」シリーズなど
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1199.html
デビル メイ クライ part3-502~504・530・537~538、part5-456~459・474・476~477・504~506・569~573、part8-157~167 502デビルメイクライ04/02/08 18 50 ID btZM3qM6 二千年前、魔族が人間界に侵攻を始めるなか、正義の心に目覚めて悪魔の陣営を離反し 巨大な軍勢にひとり立ち向かった魔剣士スパーダ スパーダは魔帝ムンドゥスを倒し眠りにつかせた スパーダと人間の間に生まれた主人公ダンテは現代において復活したムンドゥスに殺された 母と双子の兄の仇を討つ為、便利屋「デビルメイクライ」を開き、魔族が関わってると思われ るヤバイ仕事を請け負っていた 503デビルメイクライ04/02/08 19 20 ID btZM3qM6 ダンテ:悪魔が恐れる男。現代に蘇った魔剣士の戦闘スタイルは銃&剣 とかいいつつ篭手なんかも使う デビルトリガーを発動させることにより雷の魔人アラストルや炎の魔人 イフリートに変身できる トリッシュ:魔界の人間界侵攻阻止を依頼してきた謎の美女 死んだ母にそっくりだが、人間とは思えない力をもつ ネロ・アンジェロ:ダンテと同じ剣技を使う謎の剣士 ダンテを執拗に狙う 使用武器 フォースエッジ:スパーダの形見の剣。デビルトリガーは発動できない。弱い エボニー&アイボリー:ダンテ自作の2丁拳銃 アラストル:雷の力を帯びた剣 あとはショットガン、水中で使用するニードルガン、グレネードガン、デビルトリガー ゲージを消費して使用する魔界の兵器ナイトメアβなど 剣・篭手と銃は同時に装備できます 504デビルメイクライ04/02/08 19 22 ID btZM3qM6 忘れてた イフリート:炎の篭手 530デビルメイクライ04/02/11 11 55 ID o/0POyai バイクで店に突っ込んできたトリッシュは有無を言わさずに襲い掛かってくる 奪ったフォースエッジで胸を貫いたあげくにバイクを投げつけた するとダンテは「剣?ハハ!銃をくらいな!!」なんて言いながらエボニー&アイボリーで バイクを押し返し胸から剣を抜いた(これくらいじゃ死なないらしい) ダンテの実力を確かめたトリッシュは魔界の人間界侵攻阻止を依頼する 待ちに待った依頼であり、トリッシュの容姿にも心惹かれるものがあるので承諾し、ともに 魔界の扉が開きかけているマレット島へ向かった 537デビルメイクライ04/02/11 14 45 ID o/0POyai マレット島に着いたふたりは別行動をとることになる(このへんの事情は忘れた 古城に入ったダンテが探索してるとマリオネットがいきなり動き出して襲い掛かってきた のであっけなくぶっとばす(基本的に敵は弱いです。ボタン連打でもスタイリッシュになぎ 倒してくれる。中・大ボス以外で死ぬことはまずない。) 大剣がつきたてられているレリーフをしらべるとその剣は意志をもってるかのように動き だし、ダンテの心臓を貫く(またか) 当然のように剣を引っこ抜いたダンテはアラストルの使用者と認められた。デビルトリガー が発動可能になる。はさみで攻撃してくる仮面野郎(ザコです)をぶっ倒しつつ奥に進む 538デビルメイクライ04/02/11 15 00 ID o/0POyai デビルトリガーについて アラストルを装備してると雷の魔人、イフリートなら炎の魔人に変身する 発動には一定量のデビルトリガーゲージが必要で、使用中は徐々に消費されていき0 になると元に戻る。あと強力な技を使うと消費スピードが速くなる 発動中の変化 専用の技が使える 剣(篭手)のダメージが二倍になる 銃攻撃は溜めなくても強力になる(忘れてたけど銃は溜め撃ちができる) 受けるダメージが減る 攻撃されてものけぞらなくなる 敵の防御を無効化する 体力が徐々に回復する など 一言で言えば鬼です 456sage04/03/23 08 30 ID zReNzMpe ダンテは祭壇で手に入れた「裁きの宝杖」を隠し扉にはめ込んだ。 扉に彫られた死をつかさどる裁判官のレリーフが完成し、重たげな音と共に左右に分かれていく。 足を踏み入れたそこは大聖堂だった。 荘厳なオルガンの響きの中、奥にしつらえられた祭壇で浮遊する「獅子のプレート」に手を伸ばす。 と、プレートに掘り込まれた文字が目に入った。 "試練の道を進まぬものに 獅子の誇りを得ることかなわず” 不意にプレートから一条の光が放たれ、背後の扉の封印を破る。 “道を戻り、汝が勇猛さで奈落の底から帰りたまえ さすれば獅子の誇りを授からん” 大聖堂から伸びた空中回廊を進んだ先に記されていた言葉に従って、進んだ道を後戻ったダンテは、 途中で落雷に打たれ、砕けた回廊もろとも海の底へと叩き落される。 海中のダンテに巨大な頭骸骨の群れが襲い掛かる。悪魔「サルガッソー」。獅子の課した試練だった。 457デビルメイクライsage04/03/23 08 42 ID zReNzMpe 群れなす悪魔を打ち破り、大聖堂へと戻る。 プレートを手に入れたダンテ。と、その時。彼の背で、アラストルがかすかな雷光を発する。 次いで背後で膨れ上がった殺気に気付いたダンテが振り返ると同時に、 天井のステンドグラスをブチ破り、巨大な蜘蛛が降ってきた。魔王の腹心、悪魔「ファントム」だった。 「なんだこのチビは?大きな闘気を感じたが…ただの人間か!」 小山のような大蜘蛛の言葉を、ダンテは微塵も臆することなく鼻先で笑い飛ばした。 「なんだ、化け物? 筋肉以外にもちゃんと中身は詰まってんのか?」 あざ笑いながらファントムの太い脚を、確かめるように手の甲でとんとん、と叩く。 「ほざいたな虫ケラ…叩き潰してやるわ!」 高々と振り上げられた、灼熱のマグマを内に抱く脚を、ダンテはそれよりも高い跳躍で鮮やかにかわす。 そして闘いが始まった。 耳をつんざくような恨みの叫びが響く。敗れた悪魔は自らの熱で床に穴を穿ち、逃げさった。 中庭で獅子の像にかけられた封印を、獅子のプレートによって解き、現われた門番―黒猫の姿をした 影の悪魔、シャドウ―を倒す。封印の解かれた東塔、城主の寝室に置かれた憂鬱な顔をした女性の像。 胸元に開いたスリットに塔の最上部で入手した儀式用の剣「死の宣告」を差しこむと、像がくわえていた 装飾品「憂鬱なる魂」がぽろりと落ちた。 床に転がった「憂鬱なる魂」を拾おうと身をかがめるダンテ。その時、再びアラストルがかすかな音を立てた。 458デビルメイクライsage04/03/23 08 53 ID zReNzMpe 魔剣の警告に顔を上げ立ち上がる。辺りを見回すが誰もいない。 油断なく見回しながらあとずさるダンテの背後に置かれた鏡。 彼の背中を映すはずの鏡の中に、何故かこちら向きの彼がいる。 振り向いたダンテの目に、鏡から踏み出そうとする影が映った。 ゆっくりと後ろに下がるダンテと対を成すように、もう一人の彼が悠然と歩み寄ってくる。 唖然と見守るダンテの前で、鏡像のダンテは漆黒の甲冑に身を包んだ魔剣士へと姿を変えた。 「掃き溜めのゴミにしちゃ、ガッツありそうだな」 剣を抜いた悪魔「ネロアンジェロ」に語りかけたダンテに相手は答えず、開いた窓を示すと、 バルコニーから夕暮れの空へ飛び出した。 中庭で二人の剣が激しくぶつかり合う。 弾かれて膝を突いたネロアンジェロに好機とみたダンテは切りかかった。 だが相手はひらりと宙を飛んでかわし、アラストルはむなしく空を切っただけだった。 背後に着地した魔剣士の蹴りに剣を飛ばされ、素手で打ちあうが、不意をうたれたせいで数打も持たない。 回し蹴りで壁に叩きつけられ、崩れ落ちたところを掴み上げられて再び壁に叩きつけられた。 吊り上げられて苦悶にあえぐ胸元から何かが滑りでる。 それ―ダンテの胸で輝くアミュレット―を目にした途端、ダンテを壁に貼り付けにして、 残酷な笑みを浮かべていたネロアンジェロの様子が激変した。 触れてはいけないものにでも触れたようにダンテを放り出し、頭を抱えて荒い息をつく。 苦悶するその姿が青い炎に包まれ、魔剣士はいずこかの空へと消え去った。 459デビル人sage04/03/23 08 55 ID zReNzMpe ここまででミッション3 灼熱の破壊者(DESTROYER OF ARDOR) ミッション4:漆黒の騎士(BLACK KNIGHT)です 474デビルメイクライ(4)sage04/03/24 08 37 ID oFTc6wWD 東塔を一息に駆け下りる。「憂鬱なる魂」を使い、地下通路への扉を開いたダンテは次々と襲い掛かる魔物を 退け、新たな鍵「陽光の導き」を手にした。途端に強力な脱力感に襲われるダンテ。時間と共に体力を奪う鍵に さいなまれつつも再び襲い来たファントムをなんとか退け、城主の寝室へと帰還する。 手にした鍵を陽光のレリーフにはめ込むと、錆び付いた音を立てて隠し扉が開いた。ホールを真下に望みながら 崩れ落ちた渡り廊下を飛び越え、錬金術の間を抜けるとホールの屋上に出た。 ステンドグラスの床を通り過ぎ、開いた鉄格子に近づく。 しかし格子に辿り着く寸前、ダンテの目の前で鉄の扉は轟音を立てて落ちた。 一歩、二歩とあとずさる背後で、いやという程聞きなれた、重い足音が響く。 はっとして振り返ればうんざりするくらい見慣れた脚が、城壁を乗り越えるところだった。 476デビルメイクライ(5)sage04/03/24 08 43 ID oFTc6wWD 「休み時間は終わったぜ、坊や!…ガキの遊びはもうやめだ。やりたい放題やってやる!」 地鳴りと共に飛び降りてきた悪魔は、背中に巻き込んでいた長い尾をゆっくりとほどいていく。 憤怒に煮えたぎったファントムの言葉に、ダンテが怯むことは全くなかった。 それどころか寧ろ嬉々として両腕を広げ、眼前に叩きつけられた蠍の尾に向かって挑発しさえしてみせる。 「やれよ、マジな遊びをしようぜ!」 そして、死闘の幕が切って落とされた。 戦いは意外な方向で決着した。 雲突く巨体の重みに耐え切れなくなったステンドグラスが破れ、ファントムは階下に向かって落下する。 疲弊しきった魔王の腹心に止めを刺したのは、魔狩人の一撃ではなく、槍を掲げたホールの騎士像だった。 貫かれた腹からマグマを噴き出させ、ぜいぜいとあえぎながらファントムが問う。 「お前、ただの人間ではないな?…何者だ」 ダンテは答えず、丸く穴を開けたホールの穴からただ冷然と見下ろすのみだ。 が、次の瞬間、その背後に映る「なにか」をみたファントムの声が震えだした。 「まさか…伝説の魔剣士スパーダ…!?そんなバカな」 勝者はにやりと笑い、初めて己の名を敗者に告げた。 「鋭いな。その息子ダンテだ」 断末魔の絶叫を聞きながら、嘲笑交じりの別れのキスを投げる。 「ネンネしな」 ファントムは絶命し、亡骸は瞬く間に灰となって消えた。 477デビルメイクライ(6)sage04/03/24 08 49 ID oFTc6wWD さして面白くもなさげに鼻を鳴らし、ダンテがその場を立ち去ったあと。誰もいないホールに佇む影があった。 「ファントムが負けた…まさかこれ程とは…」 呆然と首を振った影は、長い金髪をなびかせてその場を立ち去った。 前庭で手に入れた「三叉の矛」は城の跳ね橋を上げるための装置の一部だった。 機械に矛を差し込むと巻き上げ機が作動し、外界との間に長い橋が掛かる。 ダンテを渡した橋は何事もなかったかのように元の位置に収まった。 コロシアム前広場で地中から現われた悪魔「ブレイド」をほふり、入場門前庭へ。 空中に浮かぶ台座を見つけ、足場を上り詰めたダンテは台座にゆれる炎が、頭の中に語りかける声を聞いた。 “我が名はイフリート 我を目覚めさせる愚かなる者よ 地獄の業火をその身をもって知れ” 炎は弾け、目にも止まらぬ速さで宙を駆け巡る。 爆発と共にダンテの腕をくわえ込んだ炎は、竜の意匠を施した篭手へと姿を変えていた。 辺りに荒々しい雄たけびが響き渡る。 ダンテは高熱を発する篭手を無理やりにねじ伏せ、その力を手に入れた。 コロシアム前広場に戻ったダンテの頭上に赤い稲光が走る。 一転俄かにかき曇った空を振り仰げば、渦を巻く黒雲の中から長い尾をもつ巨大な鷲が現われるところだった。 外壁に降り立った悪魔「グリフォン」。彼もまた魔王の腹心だった。 「貴様か。ムンドゥス様に楯突くスパーダの息子というのは」 傲然と問うグリフォンにダンテはふざけたように軽やかなステップを踏んでみせる。 「消えな、トリ頭。それとも痛い目見るか?」 怒りに猛り立った叫びが広場に響いた。 504age04/03/25 10 07 ID apzDB6f5 空から地から、ダンテを攻め立てたグリフォンもまた、悪魔狩人の前に屈し、逃げ去らざるを得なかった。 置き土産代わりの赤い稲妻が消えぬ内に炎を宿したダンテの拳が閃き、広場の門が開かれる。 霧にかすむ渓谷を、漂う不思議な明かりを頼りに抜け、植物の生い茂る、巨大な温室庭園へ辿り着いた。 庭園で手に入れた「純潔の証」を水上回廊の祭壇に捧げる。 封印の解けた「聖杯」を手に取った途端、背後で扉がふさがれ、頭上に稲光が閃いた。 運命にも似た予感を感じながらゆっくりと振り返る。 回廊に現われた魔剣士が大剣を掲げ、ダンテとの対決を待っていた。 二度目の対決で膝を折ったのは、最初の対決での勝者だった。 辛くも勝利したダンテを後に、魔剣士は稲妻と共に消え去った。 「聖杯」を「騎士像」の前に掲げ、地下水脈への道を開く。地下の洞窟に浮かんだ幽霊船。 船守りを倒し、出航する。 復讐に猛り現われたグリフォンとの再戦を制し、船長室で入手した「ヘルメスの杖」を手に 激戦の衝撃で沈没した船内から脱出。打ち寄せられた島の裏手から滝壺を抜けると、古城の外壁に出た。 505デビルメイクライ(8)sage04/03/25 10 11 ID apzDB6f5 裏門の鍵を開け、コロシアム前広場へ。途中で手に入れた「小さな楯の紋章」と引き換えに闘技場の扉を開く。 「対なる二槍」を得る。地下の小部屋から出たダンテを、闇夜が包んだ。 悪魔狩人の血を求めて集まってきた魔物たちを「魔光石」の明かりが照らす。 闘技場の中央に書かれた巨大な魔方陣が、ダンテの中に不思議な声を響かせる。 “コロシアムに生贄を捧げよ 贄の儀は運命の輪へと道を繋ぐ” 漆黒の夜空にそれよりなお黒い暗雲がたちこめ、激しい雨が降り出した。 雷雲の中に、それを裂こうとうごめく影がある。 度重なる敗北に誇りを砕かれ、最早退く事の出来なくなったグリフォンだった。 片翼を折り砕かれた巨体が魔法陣の上で地響きを立てる。 石柱に心臓を貫かれ、生贄として大地に捧げられた巨鳥は、それでもなお敵に向かってあがき続けた。 「偉大なる我らが主よ。我に力を与え給え、この者を倒す力を!」 虚空に溶けるかと思われたグリフォンの叫びは、しかし暗雲の中に稲光を呼び、激しい渦を巻き起こした。 渦の中に現われたものをみて、ダンテの表情がありありと、劇的なまでにこわばる。 「おお、ムンドゥス様」 渦の中、浮かぶ赤い三つ目にグリフォンは嬉しげに語りかけたが、その期待は無残に打ち砕かれた。 苛烈きわまる雷の鞭が放たれ、凄惨な絶叫が上がる。 無慈悲な主の制裁が、戦う力を失った哀れな下僕を跡形もなく焼き尽くした。 506デビルメイクライ(9)sage04/03/25 10 17 ID apzDB6f5 「あの、三つ目…」 呆然と呟く背後に電光が瞬き、トリッシュが現われた。 「勝ったの?大したものね」「ムンドゥス」 今のダンテの耳に、しかし賞賛の言葉は届かなかった。 硬く握りこんだ拳の内には、母の形見、赤いアミュレットが光っている。 「汚ねぇ事しやがる。自分の仲間を虫ケラのように!」 さっきまでの敵にかける言葉とも思えず、面食らうトリッシュ。不審げに瞬く瞳の前で、ダンテは小さく俯いた。 「俺の母親と兄弟のときもそうだった…母の話を思い出す。弱者のために戦った―勇気ある父の話を」 振り返った瞳には強い決意が宿っていた。 「父の名に誓って、奴に死を!」 569デビルメイクライ(10)sage04/03/28 05 19 ID LJ/eq2HS 前回までのあらすじ:悪魔は何時間水に潜ってても平気。(ちなみに水中では主観視点。ガンコンゲーみたいな) 後(7)の一行目分りにくいですね。 片側だけに炎がともった扉のもう片方をイフリートで殴ると扉が開く。そういうしかけ。 一条の雷光と共に、無言で姿を消すトリッシュ。ダンテは城の前庭へと戻った。 上がったままの吊り橋を対岸に望みつつ、グリフォンの魂を贄として手に入れた「運命の輪」を 足元の石碑にはめ込む。直後、輪から放たれた閃光が橋のたもとを撃ち、吊り橋はダンテの前で 地響きを立てて横たわった。 暗闇に浮かび上がる夜の古城に再び足を踏み入れたダンテ。 城の内部は、以前とは全く異なる様相を呈していた。 城内に満ちる瘴気の影響か、あちらこちらで扉が消え、迷うダンテの前に、その血をすすろうと 更に強力な悪魔が立ち塞がる。玄関ホールの巨大な彫像が消えている事を不審に思いつつも、 魔光石のかすかな明かりに照らされた廊下を進み、大聖堂へ。 その中央には、以前にはなかった奇妙な水溜りがある。 覗き込むと鏡のように透き通った水が、頭の中に声を響かせた。 “魔への門を開かんとする者よ 青き霊石の力を借りよ” 言葉の意味を反芻する間もなく、巨大な何かが水鏡の中からせり上がってくる。 宙に飛び出したゲル状の物体が床一面に広がる。魔界の生物兵器、「ナイトメア」だった。 570デビルメイクライ(11)sage04/03/28 05 24 ID LJ/eq2HS 大聖堂の四方に配置された魔方陣を切りつけ、光を灯すとナイトメアの液状の身体を固定し、 ダメージを与える事が出来る。気付いたダンテの剣が一閃、魔界の兵器は地面に熔け、消えた。 砕けた空中回廊を飛び渡り、先端に描かれた杖のレリーフに、幽霊船で入手した「ヘルメスの杖」を 掲げると空だった両脇の額の内が渦を巻き、その表面に二つの風景を映し出した。 一見それは油絵のようだが、よく見ると表面が水のように波立っている。 絵の中に飛び込んだダンテを禍々しい気を放つ古城の衛兵室が迎えた。 螺旋階段を上り、古城の三階へ達したダンテは、そこに飾られた額の中で渦巻く油絵を再び目にする。 迷う事無く飛び込むと、そこは月夜の闘技場。 冷気を纏った悪魔「フロスト」が、研ぎ澄まされた爪を突きたてようと一斉に飛び掛ってきた。 闘技場を抜け、絶え間なく鳴り響くいかづちをBGMに、群れ集う悪魔を切り捨てながら進む。 別れ道の一方は、巨大な博物館。 “行く手を阻みし冥界の竜 剣で勇気の証を見せよ 竜は自らの炎で滅ぶだろう” 傍らの石碑に目を留めたダンテの鼻先すれすれを、一抱えもある火の玉が行き過ぎ、壁で爆発する。 目を凝らすと、奥には巨大な竜の化石が、再びあぎとに蓄えた炎を放とうと待ち構えていた。 心得たダンテがアラストルを閃かせると、跳ね返された炎は竜を撃ち、ばらばらになった化石は 再び眠りについた。 “月の雫は鏡を渡りて珠となる 天上の道を知るものだけが珠玉の光を手に入れる” 石碑にしるされたもう一つの文に従い、ハンドルを操作して鏡の向きを変える。 月の光が走り、二階テラスに集められた光は銀に光る宝珠を生み出した。 テラスへと向かう透明な道は稲光によってのみ姿を現す。 きらめく雷光にあわせて足場を跳躍したダンテは、「月光水」を手に入れた。 別れ道のもう一方を塞ぐ扉に「月光水」をはめ込む。 扉を開き、訪れた豪雷轟く謁見の間。 静かに振り返り、床に刺していた大剣を抜く人影を見て、ダンテの頬が思わず緩む。 敗北に怯まぬ相手に対するものか、それを我知らず喜んでしまう自分に向けたものか。 苦笑にも似たその笑みは、最早復讐に燃える悪魔狩人のそれではなく、好敵手を得た男のものだった。 「マジにガッツあるな。気に入ったぜ。…掃き溜めには勿体ねぇ」 黒騎士は黙して答えず、一旦はダンテに向かって突きつけた剣を、再び床に突き立てると、 何かを迎えるように天に向けて両腕を開いた。 直後、黒い鎧から噴き出した魔力が、奔流となってダンテに向かう。 押し流されかけるのをこらえて数歩を下がり、頭を庇っていた腕を下ろすと、 そこには兜を脱ぎ、瞬く紫電の光に素顔をさらしたネロアンジェロの姿があった。 571デビルメイクライ(12)sage04/03/28 05 32 ID LJ/eq2HS お互いが察していた。これが最後の戦いだということを。 敗北した方がこの世から消える。 厳然たる死の決着によってのみ、三度に渡るこの死闘の勝者が決定するのだ。 雷光が閃き、炎が迸る。ダンテの銃弾は黒騎士の斬撃によって跳ね返され、 空を切って飛来したネロアンジェロの魔力剣は、魔狩人の拳打に叩き落された。 互いが互いの命を求め、持てる技全てをさらけだす。 生死を賭した互角の戦いは、いつ果てるともなく続いた。 ダンテは宙を呆然と見上げ、一歩、また一歩と後ずさる。まるで自分の勝利が信じられぬかのように。 視線の先には、ダンテの死に物狂いの一撃に甲冑を貫かれ、断末魔の苦痛に悶え苦しむ ネロアンジェロの姿があった。身をよじりながら高く浮かんだその体から、黒い魔力の嵐が吹き出し、 次いで降り注いだ激しい閃光が、稲光を圧して辺り一面を真昼のごとく照らし出した。 眩しさに一旦覆った手の平を目の前から下ろせば、もうそこに黒騎士の姿はなく、彼が消え去った虚空から 落ちてきた何かが石畳を叩いて、ちりん、と鳴った。 床に膝を突き、拾い上げる。やや身を屈めたせいで、襟元からアミュレットが滑り出た。 ダンテの胸で赤く光るそれは、握り締めた手の中のものと、同じデザイン。 同じアミュレット。…二つに分かれた形見の、もう一つの片割れ。 “バージル、ダンテ、誕生日おめでとう” 優しい母の声が耳元で響く。歓声を上げて母に駆け寄る子供たちの声。 幸せだった幼い自分と、もう一人の笑い声。 剣を交えるたび、頭の奥で次第にふくらみ、大きくわだかまっていったもの。 今それが、見開かれた目の奥で、一本の線となって繋がれる。 自分と同じ太刀筋。自分と同じ身のこなし。自分と同じ…魔剣士スパーダの武術。 疑問の全てが氷解し、ダンテは唇を硬く噛み締めた。 572デビルメイクライ(13)sage04/03/28 05 35 ID LJ/eq2HS 時を同じくして。ダンテの前から立ち去ったトリッシュは柔らかな白い光が溢れる神殿に佇んでいた。 立ち並ぶ柱の最奥に座し、祀られているのは古城から姿を消したあの巨像である。 「トリッシュよ、バージルが敗北した」 ふいに巨像が口を開き、重々しい声を響かせる。 「するべきことは分かっていよう。さあ、行け!」 荘厳な神殿には似つかわしくない不気味な声に、しかし巨像を見上げたトリッシュはうやうやしく応じた。 「仰せのままに」 新たに油絵が映し出したのは浸水した地下の牢獄。 重力の法則さえ狂った城の中を、ダンテは次々襲い来る悪魔を蹴散らしながら進む。 その手に握られているのは父の形見、「フォースエッジ」。 だがその刀身は禍々しい赤い瘴気を放つ、長槍とも大鎌ともつかぬ長大な剣へと姿を変えている。 これこそが一つに重なったアミュレットの力により本来の姿に戻った魔剣「スパーダ」であった。 階段塔の最上部で発見した卵形の石「哲学者の卵」を内庭のかがり火に投じる。 卵の変成を待つダンテの背後に、じわじわと染み出してくるものがあった。 ナイトメアとの二度目の戦いが始まろうとしていた。 魔方陣の封印が解け、ゲル状に戻った敵を避けながらダンテは再度ナイトメアの肉体の固定を試みる。 液状の時、この魔物に取り込まれれば、己の中の悪夢の空間に飛ばされ、いまだ精神の中に存在する、 かつて倒したはずの難敵達と再び戦わねばならない。 その厄介さは最初の戦いで、身に染みる程思い知らされていた。 不可思議な青い熾火により「哲学者の卵」が変化した「霊石エリキサ」を携えて、回廊先端の油絵から 城主の寝室へと移動する。以前ネロアンジェロが中から現われた姿見。 湧き出てくる闇の波動を感じながらも以前はどうすることも出来なかったそれが今、 エリキサに反応して波打っている。 ためらう事なく鏡の中へ足を踏み入れたダンテを、視界さえ歪む魔の気配が取り囲んだ。 「“魔”は人の世の写し絵でもある。すなわち“魔”は鏡の中にある」 あべこべの世界が放つ圧倒的な瘴気に押しつぶされかけながら、ダンテは城内で見つけた手記の事を 思い出していた。つまり、あの鏡こそが魔界の入り口だったのだ。 573デビルメイクライ(14)sage04/03/28 05 38 ID LJ/eq2HS 城壁中庭にしつらえられた台座から、十二面体のオブジェ「賢者の石」を取り外す。 途端にねじれた世界に狂った哄笑が響き渡った。 掴みかかってきた悪魔「ノーバディ」の包囲網を破り、追いすがるのを叩き伏せ、 何とか鏡のこちら側へと帰り着く事が出来た。しかしダンテは息をつく間もなく大聖堂を目指す。 魔界との最終決着への道が、いまや遅しと彼を待ち受けていた。 先刻ここを覗いたときに脳裏に響いた声。大聖堂に滲む水は、エリキサを求めていたのだ。 その証拠に、聖石に気付いた水“鏡”は、喜びにむせぶかのように波打って、 あっという間にダンテをその内へと飲み込んでしまった。 鏡の中、悪意と殺意の波動が渦巻く世界に再び足を踏み入れたダンテ。 何か生き物の体内めいた奇妙な部屋。骨のような柱が取り巻く床には、虹色の液体がたゆたっている。 これが、魔界の門だった。賢者の石を、眼窩のような台座にはめ込むと、虹色の液体は跡形もなく消え、 門は来訪者を招き入れるように口を開けた。 脈打つ赤黒い血管が走る、気味の悪い洞窟を抜けると広い空間に出た。 辺りを見回したダンテは低く感嘆の声を上げる。 地面も床も、一面が禍々しい赤い呪文の羅列で覆われている。 しかし彼が部屋の異様さに圧倒されて一帯を見渡していたのも、ほんの一時だった。 「ダンテ!」弱弱しい声に弾かれたように振り向く。 「ここよ、助けて!」倒れ伏したトリッシュが、救いを求めて白い腕を伸ばしていた。 「トリッシュ!」駆け寄ろうとしたダンテの足は、数歩も行かない内に急ブレーキをかける。 部屋中の呪文が邪悪な輝きを増し、床を削ってダンテを取り巻いた青い光は彼を閉じ込める堅牢な檻と化した。 トリッシュとの間に壁を築かれ、その内に囚われた事を悟って焦りの色を見せるダンテの背後に、 覚えのある殺気が滲み出す。「贄の儀式の間」が己の役割を果たそうとしていた。 「トリッシュ!離れてろ!」 身を転じ、三度現われたナイトメアを目にしたダンテは、いまだ倒れ伏したまま、不安げな様子のトリッシュを、 結界越しに背後に庇い、不利な戦いに身を投じた。 157デビルメイクライ(15)sage04/05/10 08 58 ID 1lukNIBM 三度に渡るナイトメアとの戦い。またしても勝利はダンテの手中になるかと思われた。 しかし魔方陣で固定された巨大な悪魔に向かって、とどめとばかりに剣を振り上げたその時、 ダンテの全身を激しい稲妻が打ち据えた。 予想もしていなかった背後からの不意打ちに、たまらず地面に倒れこむ。 倒れ伏した彼に浴びせられた冷笑は、思いもしなかった相手の声だった。 やっとのことで身を起こし、膝を突いたまま愕然と背後を振り返ると、 冷ややかにこちらを見下ろす金髪の美女が霞む目に映った。 「無様な姿だな!」 「トリッシュ、まさか、お前?」 ふらつきながらも何とか起き上がり、荒い息の下から問いかける声を障壁越しにもう一度あざ笑い、 トリッシュはついさっきまで助けを求めてダンテへ伸ばしていた腕を、汚らわしげに彼へ向かって突きつけた。 「甘えた人間め、その愚かさを悔いるがいい」 広げた両腕に見る間に雷光が満ち、正体を現した魔帝の刺客は敵意もあらわにダンテへ挑みかかった。 「お前は我々の計画に邪魔なのだ…死ね!」 激烈を極めた二対一の戦い。 しかし彼を追い詰めた卑劣な悪魔の罠も、すんでのところでダンテを打ち負かすことはかなわなかった。 核を貫かれたナイトメアがびくりと身を震わせ、その巨体はみるみる己の作り出したゲル状の海に沈んでいく。 地響きが走り、ダンテを閉じ込めていた光の檻が消滅した。 揺れは大きくなり、ゲルの海が激しく波打つ。 ついで上がった断末魔の絶叫と共に、暴走したナイトメアの魔力が閃光となって一斉に解き放たれた。 辺り一面をでたらめに荒れ狂う魔力の槍を、ダンテとトリッシュは慌てて身をよじり、何とかかわす。 やがて力尽きたナイトメアは立ち上る黒煙の柱となって、消滅した。 158デビルメイクライ(16)sage04/05/10 09 00 ID 1lukNIBM 伏せた地面から顔を上げて、ふと周囲に目をやったダンテは、慌ててがばりと跳ね起きる。 衝撃にぼんやりと立ち尽くすトリッシュの頭上。 閃光によって切り裂かれた巨大な柱が支えを失い、今まさに彼女に向かって崩れ落ちようとしていた。 呆然と辺りを見回していたトリッシュは猛然と駆け寄ってくるダンテに気づき、身構える。 しかし彼女も落ちかかってくるものの気配をすぐに感じ取って顔を上げた。 だがその時は逃げ出すには既に遅く、無駄だと知りつつも咄嗟に腕で頭を庇う位しかできない。 トリッシュの上げた絶望の悲鳴と共に岩塊は地面に激突し、粉々に砕けた。 もうもうと土煙の舞う中、トリッシュは薄目を開けた。 崩れ落ちた岩の柱から自分を救ってくれた男が、彼女の体の上から身を起こす所だった。 彼の行動に驚きながら自分もゆっくりと起き上がる。 彼は服に付いた埃をぞんざいに払うと、後も見ずに立ち去ろうとした。 「ダンテ!」 背中にかけられた声にダンテは立ち止まった。 「なぜ私を助けた?」 横顔だけを向けて、一心に見つめる瞳をちらりと見やる。 暫しの沈黙の後再び首を返し、彼はぽつりと呟いた。 「母さんに似ていた」 一旦言葉を切った後、次にその唇から漏れたのは冷え冷えとした悪魔狩人の言葉だった。 「さあ消えな。次はこうは行かない」 去っていく後姿をトリッシュは呆然と見守っていたがたまらなくなり立ち上がる。 「ダンテ…」 「寄るな悪魔!」 駆け寄ろうとしたがその歩みはわずか数歩で押し留められた。 「その顔を二度と見せるな」 エボニーの照準をぴたりと彼女の眉間に合わせ、ダンテは噛み付くようにして言い募る。 「魂の灯火が消えた、作り物の顔をな!」 かける言葉もなく立ち尽くす彼女を燃えるような目で睨み付けた後、 忌々しげにダンテは銃を下ろし、その場を後にした。 何事を思っているのか、無言で彼が消えた方を見つめているトリッシュ。その背後に赤い三つ目が瞬く。 「失敗したな。掟は知っていよう」 主の断罪の言葉にも、しかし彼女は依然として無言のままだった。 159デビルメイクライ(17)sage04/05/10 09 02 ID 1lukNIBM 洞窟の中心の巨大な心臓。その動脈は奥の大扉に繋がっている。 大扉脇の結晶に切りつけると先刻通り過ぎた、骨で覆われていた小扉の封印が解かれた。 気を抜けば壁から生えた一面の触手に生気を絞りつくされかねない細道を抜け、溶岩の池にそそり立つ岸壁を登っていく。 最奥部の紋章に切りつけると心臓が拍動を始め、それに従って眼下の大扉の封印が次々と解けていく。 足を踏み入れた禍々しい扉の向こうは、予想に反して神々しいとさえいえる白い神殿だった。 …否、今までに通り過ぎてきた道程を考えるとその暖かさも静けさも、全てが邪悪な何かをかえってより強く想起させる。 祭壇に鎮座する巨大な石像の前でダンテは足を止めた。 あの古城からいかなる手段を用いてか姿を消したあの巨像。 以前は気づかなかった禍々しい気配。歴戦を切り抜け、感覚が鋭敏さを増した今ならはっきりと分かる。 その石の巨体に隠された何かが今まさに殻を破って現われんとしていた。 復讐に煮えたぎるダンテの視線を受け、石像が濁った声をごろごろと響かせた。 「再びスパーダの血と対面か。昔を思い出す」 ダンテの背に負った大剣…かつて自分を封印した魔剣士の手にあったその剣を目にしてか、 懐古めいた魔帝の呟きにダンテは彼本来の皮肉に満ちた口調で応じる。 「きっと結末も同じだぜ」 「果たしてそうかな」 低く忍び笑いを漏らした魔帝は、ダンテの背後へ向けて一条の光を走らせた。 不審げに背後へ首を巡らせたダンテは、そこにあるものに気づくや息を呑んで身を転じる。 「トリッシュ!」 壁にはりつけにされた白い体。 力無く垂れた頭はぴくりとも動かず、閉ざされた彼女の瞳がこちらを見ることはない。 「動くな。瞬きしても――女を殺す」 「…貴様!」 血相を変えて魔帝を振り返るダンテ。その体を魔帝の放った赤い光の刃が貫いた。 「ダンテ!」 トリッシュが弾かれたように顔を上げる。彼女は気を失ってなどいなかった。 もがき苦しむダンテを見つめるトリッシュの腕。 厳重に戒められていると思われたその腕には何の拘束もされてはいない。 またしても彼はその身に流れる血の為に罠にかかった。 一度は彼女を救ったダンテの人としての心が、再び彼女の為に絶体絶命の窮地へと彼を追い込んだのだ。 160デビルメイクライ(18)sage04/05/10 09 05 ID 1lukNIBM 「愚かな…それが人間の限界なのだ。スパーダの血も腐ったものだな」 嘲笑と共に地響きが起こり、魔帝の額に魔力を秘めた光が収束していく。 赤い刃に力を奪われ、憔悴しきって立つのもやっとのダンテにはそれを歯軋りしながら見ている事しかできない。 「さあ、死ね!」 勝利を確信した魔帝は光を解き放ち、それは一直線にダンテを襲う。 しかし死の槍が彼を貫く寸前、何者かが彼をその軌道上から突き飛ばした。 直後に光の凶刃がその痩躯を捕らえる。 「トリッシュ!」 愕然と見守るダンテの前で、彼の身代わりとなったトリッシュは全ての力を失い、大理石の床に崩れ落ちた。 「トリッシュ、バカな!」 よろめきながら起き上がり、ふらつく足で彼女のもとへと歩み寄る。 背後の魔帝が忌々しげなうめきを上げた。 「役立たずめ…邪魔をするとはとんだ失敗作だ」 ダンテはその言葉には応えず、もう二度と動かない彼女を無言のまま見下ろしている。 「戦意喪失か?では今こそ因縁の幕を引こう!」 再び収束された死の光がダンテに向かって殺到する。 微動だにしない無防備な背中が光線によってあわや切り裂かれる寸前、不意に彼は身を翻した。 途端に光はあらぬ方向に弾かれ、壁の高所を焦がして虚しく消える。 「いつまでも調子に乗るな」 唸るように低い声を押し出した彼の体から、赤い魔力の霧が立ち上る。 母を殺し、兄の命をもてあそび、そして今、母と同じ顔の女の命を奪った仇敵を見据える瞳は、 内に秘めたその激情が噴き出したかのような濃い真紅に染まっていた。 「出て来い、魔帝ムンドゥス!」 ダンテの声に呼応したように三度地響きが起こる。 石の巨体に亀裂が走り、生じた隙間からまばゆい光がほとばしった。 その身を覆っていた石の殻を振り落としながら姿なき「何か」が雄叫びを上げながら台座から立ち上がる。 見上げるダンテの上に長く伸びた影がかかり、影がその背に畳んでいた翼を広げると 純白に光る羽が螺旋を描いてはらはらと零れた。 魔帝ムンドゥスはついに人間界に真の姿を降臨させた。 ムンドゥスが翼を打ち振り両腕を力強く開くと、体から一息に闇が溢れ出し、 ダンテは瞬く間にその内に飲み込まれた。 161デビルメイクライ(19)sage04/05/10 09 07 ID 1lukNIBM 唇を引き結んでただじっとこちらを見上げているダンテに、ムンドゥスは指を突きつける。 「その目だ。スパーダと同じ、危険な光が見える」 「母の仇…」 ダンテがぼそりと呟いた。顔を伏せたせいでその表情を窺い知ることはできない。 「あんな生き物」 ムンドゥスがあざ笑う。 「母が欲しければ何人でも創造してやるぞ――トリッシュのようにな」 「黙れ!」 高笑いを上げながらムンドゥスが両翼を開いた。 ただ一度の羽ばたきでその巨体は辺りを取り巻く星の海を切り裂き、はるかな空の高みまで上り詰める。 魔帝の後を追うべくダンテは両足をたわめ、身を沈ませる。 次の瞬間天高く飛び上がった彼は、全ての魔力を解き放った。 赤い稲妻を放つ漆黒の体躯。背に広がるは六枚の禍々しい蝙蝠の翼。 マレット島での数々の激戦はその身に眠っていた彼の真の力を引き出すに至っていた。 今や伝説の魔剣士の正当な後継となった魔人と 数千年の時を経て魔剣士の封印から目覚めた魔界の帝王。 ここに伝説の戦いの幕が再び切って落とされようとしていた。 圧倒的な力を持った魔帝の攻撃を辛うじて避けながら、死力を尽くした攻撃を繰り出す。 斬れども斬れどもムンドゥスの魔力は果てがないかのように思われた。 だが果てしない戦いの末、幾度となく繰り出したダンテの斬撃は、ついに魔帝の力の最後の一欠けを削り取る。 己をさいなむ死の苦痛から逃れようとでもするかのようにもがきながら宙へ舞い上がろうとするが、 一打ちした途端に翼は粉々に砕け散った。 絶望の叫びと共にムンドゥスは瓦礫となり、崩れ去っていった。 162デビルメイクライ(20)sage04/05/10 09 11 ID 1lukNIBM 白い光が溢れる荘厳な神殿。大理石の床を踏みしめるダンテの靴音が響く。 魔帝とのあの激闘が嘘のように、辺りはしんと静まり返って何事もなく変わらぬままだ。 そう、床に横たわった彼女も。 ダンテは跪き、トリッシュの体を抱き上げた。 勿論彼女が目を開くことはなく、華奢なおとがいが力なくかくりと上向いた。 「母さんも俺を守って死んだ。そして、お前も…」 俯いて、漏れそうになる嗚咽をこらえる。 「俺は、お前を…」 擦れた声が震えるのを止められない。 「お前を暗闇から救えなかった!」 ダンテは天を振り仰いで慟哭した。辺りを覆う静寂の中に、悔恨の叫びが虚しくこだまする。 零れ落ちた涙が冷たくなったトリッシュの頬を点々と濡らした。 トリッシュを床の上にそっと横たえ、その胸元にアミュレットを置く。 銀の鎖がしゃらりと音を立てた。 「母さんの形見だ。お前に似合うぜ」 立ち上がり、ダンテは背中の剣を抜く。 眠っているかのように穏やかな顔の彼女の脇に、墓標代わりにスパーダを突き立てた。 「親父も見守ってる…安らかにな」 鳴動を始めた魔界。襲い掛かる魔物を切り伏せながら駆け抜ける。 主を失った結果、門の周辺が人間界と繋がった不安定な状態を維持できなくなり崩壊を始めたのだ。 門を抜け、古城まで帰り着いてもなお不吉な揺れは激しさを増しこそすれ収まる気配はない。 門が完全に消滅する前に早くこの島を離れなければ。 道を急ぐダンテの足元が不意に崩れる。 手がかりを求めて伸ばした腕は空を掴み、ダンテは暗闇の中へと落ちていった。 163デビルメイクライ(21)sage04/05/10 09 15 ID 1lukNIBM 水柱が高々と上がる。地面にしたたか打ち付けられた頭を押さえて辺りを見回す。 どうやら地下水路奥の広場のようだ。慌てて立ち上がる間にも人ほどもある岩が次々と落下し続け、 とりわけ巨大な岩がよりにもよって唯一の出口を塞いでしまった。 脱出口を探して視線をさまよわせるダンテはふと奥の一角に目を留めた。 いまだ崩壊を続ける周囲の状況にも関らず、 彼は息を呑んだまま何があるとも思えないただの壁を凝視している。 …否、彼が食い入るように見つめ続けているのは壁ではなくその手前の中空。 不意に宙に魔法陣が現われ、複雑な呪文がその表面に次々と映し出されていく。 同時に膨れ上がる強大な魔の気配。 最悪の予感が的中しようとしていた。 空間が歪み、閃光が視界を焼いた。 虚空を力ずくで押し開き現われたのは、やはり彼に打ち負かされ消え去ったはずの魔帝だった。 「魔界は開かれた。ダンテ、もう逃げられんぞ」 下半身を無理やり開けた即席の門の外に今だ残したまま、ムンドゥスは よろめくように後ずさるダンテを押しつぶさんばかりに這い寄って行く。 その体はあちこちが崩れ、露出した部分からは赤い体液がとめどなく流れ続けていた。 だがダンテもまた度重なる激しい戦いの疲労がピークに達し、ただ立っているだけでもつらい状態だった。 けれども彼は、この期に及んでなお道化た仕草で両手を広げ、 ぐるりを見渡しながらふざけた軽口を叩いてみせる。 「逃げるかよ。よく見な、もう出口なんかねぇ」 苦笑混じりに言った後、一転彼は射抜くような視線を相手に向けて、指をはったと突きつけた。 「だがお前も道連れだ!」 疲れきった体を叱咤して、必死の攻撃を次々と浴びせかける。 しかし幾ら闘志があっても限界を超えた体がついて来ない。 最早最後のあがきに等しい弱弱しい抵抗を、斬られるたびに外殻を破壊され、 肉でできた無数の触手まみれの化け物と化したムンドゥスがあざ笑った。 「どうした?その程度か、人間め!」 汗まみれで息をつきながらダンテは首を振った。 完全な八方塞がりだった ここで勝てたとしても地下広場から脱出する術はない。 いやそれ以前に残されたこの僅かな体力で勝つ事ができるのか…? らしくもなく絶望しそうになった自分に気づいて小さく悪態を漏らしたその時、 ふと辺りが奇妙な雰囲気に包まれていることに気が付いた。 164デビルメイクライ(22)sage04/05/10 09 21 ID 1lukNIBM 不思議な声が、どこからともなく語りかけてくる。 ダンテ…諦めないで。大丈夫よ… 優しい響き。聞き覚えがある声、いや、かつてはいつも聞いていたこの声は 「な…?か、母さん?」 愕然とダンテが問いかけるのと同時に、眩い光が明滅し、 ダンテが振り向いたそこに空間を切って現われたのは… 「私の力も使って!」 「トリッシュ!」 水音高く着地したトリッシュは素早く印を組むと、ダンテに向かって雷撃を放った。 ダンテの体にまとわりついた雷撃は以前のように彼を打ち倒すことはなく、 むしろ見る見るうちに新たな力が体中にみなぎってくるのを感じる。 これなら…一つうなずいたダンテは魔帝に向かってエボニーとアイボリーを構える。 持てる全ての魔力を銃に込め、トリガーを引く寸前、トリッシュが確信に満ちた表情で問いかけた。 「合言葉は?」 「ジャックポット!」 掛け声と同時に二つの銃から弾丸が放たれた瞬間、ダンテは反動で大きくのけぞった。 弾丸に込められた魔力が二筋の光となり、光は螺旋状に絡み合いながら一直線に魔帝を目指し、直撃した。 凄まじい魔力の嵐に門の内側へ押し戻されながらムンドゥスが叫ぶ。 「ダンテ、忘れるな…いつか必ず現世に蘇るぞ!」 怨嗟の絶叫に応えてダンテは茶目っ気たっぷりな敬礼を返した。 「あばよ。戻ってきたら――俺の息子によろしくな」 優雅に腰を屈めて会釈をすると同時に扉は封印され、一条の稲妻を残して消え去った。 お互いに駆け寄ったダンテとトリッシュは硬く抱きしめあった。 「ダンテ、私…」 身を離したトリッシュが涙を拭いながら何か言おうとするが、言葉にならない。 ダンテは真っ直ぐにトリッシュを見つめ、優しく囁いた。 「トリッシュ…悪魔は泣かない。その涙は――人間の宝物だ」 トリッシュはその言葉を反芻するようにしばらく沈黙していたが、やがて力なく首を振る。 「でも手遅れよ」 ダンテは顔を上げ、辺りをゆっくり見回した。揺れは激しくなり、次々と瓦礫が崩れ落ちる。 脱出口はどこにもない。瓦礫に押しつぶされる悲惨な最後が刻一刻と近づいていた。 しかしダンテは力強い声できっぱりと言う。 「いや、間に合ってくれた」 そう、彼は彼女のおかげで魔界の封印を守ることができた。それに… 165デビルメイクライ(23)sage04/05/10 09 24 ID 1lukNIBM 不意にひときわ激しい揺れが起こり天井に大穴が開いた。 穴の上から武器格納庫にあった、あの古い複葉機が降ってくる。 ぼろぼろの赤い機体を前にして、ダンテがトリッシュに語りかけた。 「そして俺たち人間は絶対に諦めない…行くぜ!」 足を踏み出したダンテの後ろにうなずいたトリッシュが続く。 プロペラが回転をはじめ、機銃が壁を破壊した。 「飛ばすぜ!」 ダンテは叫び、複葉機を離陸させた。 複雑に入り組んだ地下の洞窟の中を縫うように突っ切る。 背後からは炎が迫り、行く手には張り出した鍾乳石が立ちふさがる。 どちらにつかまっても命はない。自然操縦桿を握る手に力がこもった。 荒波が打ち寄せる岸壁。 ダンテが操る複葉機が洞窟から飛び出すと同時に炎が噴き出す。 それから数秒も置かないうちに島が崩壊し、 ちっぽけな飛行機は怒涛の勢いで広がる噴煙にあっという間に飲み込まれてしまう。 が、そう思ったのもつかの間、小気味いいほどの勢いでプロペラ機が煙を切り裂いて姿を現す。 ダンテはちょっとした曲芸めいた飛行技術を披露しながら、子供じみたはしゃぎ声をあげた。 眩しげに空を見上げながらトリッシュが言う。 「青い空…綺麗だわ」 「青空は誰の頭上にも平等に広がる」 胸に手を置き、彼女は小さく一人ごちた。 「空のように、心が晴れていくようだわ」 ダンテがちらりと背後を振り返る。 「忘れるな。魔界はいつかまた復活する」 軽くなった心に重しを置くような彼の言葉に、 後部座席から身を乗り出したトリッシュはウインクして微笑んだ。 「心配ないわよ。伝説の魔剣士ダンテがいるもの。その相棒もね」 赤い翼は海の上を太陽へ向かって真っ直ぐに飛んでいく。彼らは太陽の下へ帰るのだ。 太陽の下、人間の世界に。 深夜。満月の下、都会の喧騒が天高くに向かって這い登る。 どこか遠くからパトカーの音がかすかに聞こえる。 全ての騒音を圧して唐突にけたたましいベルの音が響き渡った。 どぎつい赤の電飾が瞬くダンテの店。看板の文字が真ん中の言葉だけ変わっている。 「デビルネバークライ」 デビルネバークライ(悪魔は泣かない) そう、ダンテがあの時、過去を悔いて泣くトリッシュに言った言葉だ。 「依頼ね。場所は?」 電話に出たのは男ではない。歌うように軽やかな女の声だった。 「すぐ行くわ」 どうやらかなり切羽詰っているらしい相手に女は頼もしげな答えを返した。 女は電話を切ると、傍で聞いていたらしい相棒に事のあらましを説明する。 「 合言葉 の客よ。ヤバそうね」 「オーケイ、十分で片付けようぜ。クソどもをそれ以上生かしちゃおけねぇ」 口の悪い返答をしながら扉を開けたダンテにトリッシュは 「五分よ」 と広げた手のひらを突きつける。ダンテはにやりと笑って両の拳を打ち合わせた。 「ラクショー!」 166デビル人sage04/05/10 09 25 ID 1lukNIBM 以上ミソーン20:悪夢との対決(SHOWDOWN WITH NIGHTMARE)からミソーン23:母の導き(MOTHER S GUIDE)及び エピローグでした。 後小ネタ。ダンテマストダイ(最難モード)クリアした時だけマレット等脱出した直後の シーンでダンテが「If Devil May Cry is rocking,You ll never knocking,baby,Year!」 と叫びます。意味は「デビルメイクライが良いと思ったらごちゃごちゃ文句言うんな!」 だそうです Devil May Cryに関係ないレスの一部、不快に感じられる言葉など削除、訂正済
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1050.html
デビル メイ クライ part3-502~504・530・537~538、part5-456~459・474・476~477・504~506・569~573、part8-157~167 502デビルメイクライ04/02/08 18 50 ID btZM3qM6 二千年前、魔族が人間界に侵攻を始めるなか、正義の心に目覚めて悪魔の陣営を離反し 巨大な軍勢にひとり立ち向かった魔剣士スパーダ スパーダは魔帝ムンドゥスを倒し眠りにつかせた スパーダと人間の間に生まれた主人公ダンテは現代において復活したムンドゥスに殺された 母と双子の兄の仇を討つ為、便利屋「デビルメイクライ」を開き、魔族が関わってると思われ るヤバイ仕事を請け負っていた 503デビルメイクライ04/02/08 19 20 ID btZM3qM6 ダンテ:悪魔が恐れる男。現代に蘇った魔剣士の戦闘スタイルは銃&剣 とかいいつつ篭手なんかも使う デビルトリガーを発動させることにより雷の魔人アラストルや炎の魔人 イフリートに変身できる トリッシュ:魔界の人間界侵攻阻止を依頼してきた謎の美女 死んだ母にそっくりだが、人間とは思えない力をもつ ネロ・アンジェロ:ダンテと同じ剣技を使う謎の剣士 ダンテを執拗に狙う 使用武器 フォースエッジ:スパーダの形見の剣。デビルトリガーは発動できない。弱い エボニー&アイボリー:ダンテ自作の2丁拳銃 アラストル:雷の力を帯びた剣 あとはショットガン、水中で使用するニードルガン、グレネードガン、デビルトリガー ゲージを消費して使用する魔界の兵器ナイトメアβなど 剣・篭手と銃は同時に装備できます 504デビルメイクライ04/02/08 19 22 ID btZM3qM6 忘れてた イフリート:炎の篭手 530デビルメイクライ04/02/11 11 55 ID o/0POyai バイクで店に突っ込んできたトリッシュは有無を言わさずに襲い掛かってくる 奪ったフォースエッジで胸を貫いたあげくにバイクを投げつけた するとダンテは「剣?ハハ!銃をくらいな!!」なんて言いながらエボニー&アイボリーで バイクを押し返し胸から剣を抜いた(これくらいじゃ死なないらしい) ダンテの実力を確かめたトリッシュは魔界の人間界侵攻阻止を依頼する 待ちに待った依頼であり、トリッシュの容姿にも心惹かれるものがあるので承諾し、ともに 魔界の扉が開きかけているマレット島へ向かった 537デビルメイクライ04/02/11 14 45 ID o/0POyai マレット島に着いたふたりは別行動をとることになる(このへんの事情は忘れた 古城に入ったダンテが探索してるとマリオネットがいきなり動き出して襲い掛かってきた のであっけなくぶっとばす(基本的に敵は弱いです。ボタン連打でもスタイリッシュになぎ 倒してくれる。中・大ボス以外で死ぬことはまずない。) 大剣がつきたてられているレリーフをしらべるとその剣は意志をもってるかのように動き だし、ダンテの心臓を貫く(またか) 当然のように剣を引っこ抜いたダンテはアラストルの使用者と認められた。デビルトリガー が発動可能になる。はさみで攻撃してくる仮面野郎(ザコです)をぶっ倒しつつ奥に進む 538デビルメイクライ04/02/11 15 00 ID o/0POyai デビルトリガーについて アラストルを装備してると雷の魔人、イフリートなら炎の魔人に変身する 発動には一定量のデビルトリガーゲージが必要で、使用中は徐々に消費されていき0 になると元に戻る。あと強力な技を使うと消費スピードが速くなる 発動中の変化 専用の技が使える 剣(篭手)のダメージが二倍になる 銃攻撃は溜めなくても強力になる(忘れてたけど銃は溜め撃ちができる) 受けるダメージが減る 攻撃されてものけぞらなくなる 敵の防御を無効化する 体力が徐々に回復する など 一言で言えば鬼です 456sage04/03/23 08 30 ID zReNzMpe ダンテは祭壇で手に入れた「裁きの宝杖」を隠し扉にはめ込んだ。 扉に彫られた死をつかさどる裁判官のレリーフが完成し、重たげな音と共に左右に分かれていく。 足を踏み入れたそこは大聖堂だった。 荘厳なオルガンの響きの中、奥にしつらえられた祭壇で浮遊する「獅子のプレート」に手を伸ばす。 と、プレートに掘り込まれた文字が目に入った。 "試練の道を進まぬものに 獅子の誇りを得ることかなわず” 不意にプレートから一条の光が放たれ、背後の扉の封印を破る。 “道を戻り、汝が勇猛さで奈落の底から帰りたまえ さすれば獅子の誇りを授からん” 大聖堂から伸びた空中回廊を進んだ先に記されていた言葉に従って、進んだ道を後戻ったダンテは、 途中で落雷に打たれ、砕けた回廊もろとも海の底へと叩き落される。 海中のダンテに巨大な頭骸骨の群れが襲い掛かる。悪魔「サルガッソー」。獅子の課した試練だった。 457デビルメイクライsage04/03/23 08 42 ID zReNzMpe 群れなす悪魔を打ち破り、大聖堂へと戻る。 プレートを手に入れたダンテ。と、その時。彼の背で、アラストルがかすかな雷光を発する。 次いで背後で膨れ上がった殺気に気付いたダンテが振り返ると同時に、 天井のステンドグラスをブチ破り、巨大な蜘蛛が降ってきた。魔王の腹心、悪魔「ファントム」だった。 「なんだこのチビは?大きな闘気を感じたが…ただの人間か!」 小山のような大蜘蛛の言葉を、ダンテは微塵も臆することなく鼻先で笑い飛ばした。 「なんだ、化け物? 筋肉以外にもちゃんと中身は詰まってんのか?」 あざ笑いながらファントムの太い脚を、確かめるように手の甲でとんとん、と叩く。 「ほざいたな虫ケラ…叩き潰してやるわ!」 高々と振り上げられた、灼熱のマグマを内に抱く脚を、ダンテはそれよりも高い跳躍で鮮やかにかわす。 そして闘いが始まった。 耳をつんざくような恨みの叫びが響く。敗れた悪魔は自らの熱で床に穴を穿ち、逃げさった。 中庭で獅子の像にかけられた封印を、獅子のプレートによって解き、現われた門番―黒猫の姿をした 影の悪魔、シャドウ―を倒す。封印の解かれた東塔、城主の寝室に置かれた憂鬱な顔をした女性の像。 胸元に開いたスリットに塔の最上部で入手した儀式用の剣「死の宣告」を差しこむと、像がくわえていた 装飾品「憂鬱なる魂」がぽろりと落ちた。 床に転がった「憂鬱なる魂」を拾おうと身をかがめるダンテ。その時、再びアラストルがかすかな音を立てた。 458デビルメイクライsage04/03/23 08 53 ID zReNzMpe 魔剣の警告に顔を上げ立ち上がる。辺りを見回すが誰もいない。 油断なく見回しながらあとずさるダンテの背後に置かれた鏡。 彼の背中を映すはずの鏡の中に、何故かこちら向きの彼がいる。 振り向いたダンテの目に、鏡から踏み出そうとする影が映った。 ゆっくりと後ろに下がるダンテと対を成すように、もう一人の彼が悠然と歩み寄ってくる。 唖然と見守るダンテの前で、鏡像のダンテは漆黒の甲冑に身を包んだ魔剣士へと姿を変えた。 「掃き溜めのゴミにしちゃ、ガッツありそうだな」 剣を抜いた悪魔「ネロアンジェロ」に語りかけたダンテに相手は答えず、開いた窓を示すと、 バルコニーから夕暮れの空へ飛び出した。 中庭で二人の剣が激しくぶつかり合う。 弾かれて膝を突いたネロアンジェロに好機とみたダンテは切りかかった。 だが相手はひらりと宙を飛んでかわし、アラストルはむなしく空を切っただけだった。 背後に着地した魔剣士の蹴りに剣を飛ばされ、素手で打ちあうが、不意をうたれたせいで数打も持たない。 回し蹴りで壁に叩きつけられ、崩れ落ちたところを掴み上げられて再び壁に叩きつけられた。 吊り上げられて苦悶にあえぐ胸元から何かが滑りでる。 それ―ダンテの胸で輝くアミュレット―を目にした途端、ダンテを壁に貼り付けにして、 残酷な笑みを浮かべていたネロアンジェロの様子が激変した。 触れてはいけないものにでも触れたようにダンテを放り出し、頭を抱えて荒い息をつく。 苦悶するその姿が青い炎に包まれ、魔剣士はいずこかの空へと消え去った。 459デビル人sage04/03/23 08 55 ID zReNzMpe ここまででミッション3 灼熱の破壊者(DESTROYER OF ARDOR) ミッション4:漆黒の騎士(BLACK KNIGHT)です 474デビルメイクライ(4)sage04/03/24 08 37 ID oFTc6wWD 東塔を一息に駆け下りる。「憂鬱なる魂」を使い、地下通路への扉を開いたダンテは次々と襲い掛かる魔物を 退け、新たな鍵「陽光の導き」を手にした。途端に強力な脱力感に襲われるダンテ。時間と共に体力を奪う鍵に さいなまれつつも再び襲い来たファントムをなんとか退け、城主の寝室へと帰還する。 手にした鍵を陽光のレリーフにはめ込むと、錆び付いた音を立てて隠し扉が開いた。ホールを真下に望みながら 崩れ落ちた渡り廊下を飛び越え、錬金術の間を抜けるとホールの屋上に出た。 ステンドグラスの床を通り過ぎ、開いた鉄格子に近づく。 しかし格子に辿り着く寸前、ダンテの目の前で鉄の扉は轟音を立てて落ちた。 一歩、二歩とあとずさる背後で、いやという程聞きなれた、重い足音が響く。 はっとして振り返ればうんざりするくらい見慣れた脚が、城壁を乗り越えるところだった。 476デビルメイクライ(5)sage04/03/24 08 43 ID oFTc6wWD 「休み時間は終わったぜ、坊や!…ガキの遊びはもうやめだ。やりたい放題やってやる!」 地鳴りと共に飛び降りてきた悪魔は、背中に巻き込んでいた長い尾をゆっくりとほどいていく。 憤怒に煮えたぎったファントムの言葉に、ダンテが怯むことは全くなかった。 それどころか寧ろ嬉々として両腕を広げ、眼前に叩きつけられた蠍の尾に向かって挑発しさえしてみせる。 「やれよ、マジな遊びをしようぜ!」 そして、死闘の幕が切って落とされた。 戦いは意外な方向で決着した。 雲突く巨体の重みに耐え切れなくなったステンドグラスが破れ、ファントムは階下に向かって落下する。 疲弊しきった魔王の腹心に止めを刺したのは、魔狩人の一撃ではなく、槍を掲げたホールの騎士像だった。 貫かれた腹からマグマを噴き出させ、ぜいぜいとあえぎながらファントムが問う。 「お前、ただの人間ではないな?…何者だ」 ダンテは答えず、丸く穴を開けたホールの穴からただ冷然と見下ろすのみだ。 が、次の瞬間、その背後に映る「なにか」をみたファントムの声が震えだした。 「まさか…伝説の魔剣士スパーダ…!?そんなバカな」 勝者はにやりと笑い、初めて己の名を敗者に告げた。 「鋭いな。その息子ダンテだ」 断末魔の絶叫を聞きながら、嘲笑交じりの別れのキスを投げる。 「ネンネしな」 ファントムは絶命し、亡骸は瞬く間に灰となって消えた。 477デビルメイクライ(6)sage04/03/24 08 49 ID oFTc6wWD さして面白くもなさげに鼻を鳴らし、ダンテがその場を立ち去ったあと。誰もいないホールに佇む影があった。 「ファントムが負けた…まさかこれ程とは…」 呆然と首を振った影は、長い金髪をなびかせてその場を立ち去った。 前庭で手に入れた「三叉の矛」は城の跳ね橋を上げるための装置の一部だった。 機械に矛を差し込むと巻き上げ機が作動し、外界との間に長い橋が掛かる。 ダンテを渡した橋は何事もなかったかのように元の位置に収まった。 コロシアム前広場で地中から現われた悪魔「ブレイド」をほふり、入場門前庭へ。 空中に浮かぶ台座を見つけ、足場を上り詰めたダンテは台座にゆれる炎が、頭の中に語りかける声を聞いた。 “我が名はイフリート 我を目覚めさせる愚かなる者よ 地獄の業火をその身をもって知れ” 炎は弾け、目にも止まらぬ速さで宙を駆け巡る。 爆発と共にダンテの腕をくわえ込んだ炎は、竜の意匠を施した篭手へと姿を変えていた。 辺りに荒々しい雄たけびが響き渡る。 ダンテは高熱を発する篭手を無理やりにねじ伏せ、その力を手に入れた。 コロシアム前広場に戻ったダンテの頭上に赤い稲光が走る。 一転俄かにかき曇った空を振り仰げば、渦を巻く黒雲の中から長い尾をもつ巨大な鷲が現われるところだった。 外壁に降り立った悪魔「グリフォン」。彼もまた魔王の腹心だった。 「貴様か。ムンドゥス様に楯突くスパーダの息子というのは」 傲然と問うグリフォンにダンテはふざけたように軽やかなステップを踏んでみせる。 「消えな、トリ頭。それとも痛い目見るか?」 怒りに猛り立った叫びが広場に響いた。504age04/03/25 10 07 ID apzDB6f5 空から地から、ダンテを攻め立てたグリフォンもまた、悪魔狩人の前に屈し、逃げ去らざるを得なかった。 置き土産代わりの赤い稲妻が消えぬ内に炎を宿したダンテの拳が閃き、広場の門が開かれる。 霧にかすむ渓谷を、漂う不思議な明かりを頼りに抜け、植物の生い茂る、巨大な温室庭園へ辿り着いた。 庭園で手に入れた「純潔の証」を水上回廊の祭壇に捧げる。 封印の解けた「聖杯」を手に取った途端、背後で扉がふさがれ、頭上に稲光が閃いた。 運命にも似た予感を感じながらゆっくりと振り返る。 回廊に現われた魔剣士が大剣を掲げ、ダンテとの対決を待っていた。 二度目の対決で膝を折ったのは、最初の対決での勝者だった。 辛くも勝利したダンテを後に、魔剣士は稲妻と共に消え去った。 「聖杯」を「騎士像」の前に掲げ、地下水脈への道を開く。地下の洞窟に浮かんだ幽霊船。 船守りを倒し、出航する。 復讐に猛り現われたグリフォンとの再戦を制し、船長室で入手した「ヘルメスの杖」を手に 激戦の衝撃で沈没した船内から脱出。打ち寄せられた島の裏手から滝壺を抜けると、古城の外壁に出た。 505デビルメイクライ(8)sage04/03/25 10 11 ID apzDB6f5 裏門の鍵を開け、コロシアム前広場へ。途中で手に入れた「小さな楯の紋章」と引き換えに闘技場の扉を開く。 「対なる二槍」を得る。地下の小部屋から出たダンテを、闇夜が包んだ。 悪魔狩人の血を求めて集まってきた魔物たちを「魔光石」の明かりが照らす。 闘技場の中央に書かれた巨大な魔方陣が、ダンテの中に不思議な声を響かせる。 “コロシアムに生贄を捧げよ 贄の儀は運命の輪へと道を繋ぐ” 漆黒の夜空にそれよりなお黒い暗雲がたちこめ、激しい雨が降り出した。 雷雲の中に、それを裂こうとうごめく影がある。 度重なる敗北に誇りを砕かれ、最早退く事の出来なくなったグリフォンだった。 片翼を折り砕かれた巨体が魔法陣の上で地響きを立てる。 石柱に心臓を貫かれ、生贄として大地に捧げられた巨鳥は、それでもなお敵に向かってあがき続けた。 「偉大なる我らが主よ。我に力を与え給え、この者を倒す力を!」 虚空に溶けるかと思われたグリフォンの叫びは、しかし暗雲の中に稲光を呼び、激しい渦を巻き起こした。 渦の中に現われたものをみて、ダンテの表情がありありと、劇的なまでにこわばる。 「おお、ムンドゥス様」 渦の中、浮かぶ赤い三つ目にグリフォンは嬉しげに語りかけたが、その期待は無残に打ち砕かれた。 苛烈きわまる雷の鞭が放たれ、凄惨な絶叫が上がる。 無慈悲な主の制裁が、戦う力を失った哀れな下僕を跡形もなく焼き尽くした。 506デビルメイクライ(9)sage04/03/25 10 17 ID apzDB6f5 「あの、三つ目…」 呆然と呟く背後に電光が瞬き、トリッシュが現われた。 「勝ったの?大したものね」「ムンドゥス」 今のダンテの耳に、しかし賞賛の言葉は届かなかった。 硬く握りこんだ拳の内には、母の形見、赤いアミュレットが光っている。 「汚ねぇ事しやがる。自分の仲間を虫ケラのように!」 さっきまでの敵にかける言葉とも思えず、面食らうトリッシュ。不審げに瞬く瞳の前で、ダンテは小さく俯いた。 「俺の母親と兄弟のときもそうだった…母の話を思い出す。弱者のために戦った―勇気ある父の話を」 振り返った瞳には強い決意が宿っていた。 「父の名に誓って、奴に死を!」569デビルメイクライ(10)sage04/03/28 05 19 ID LJ/eq2HS 前回までのあらすじ:悪魔は何時間水に潜ってても平気。(ちなみに水中では主観視点。ガンコンゲーみたいな) 後(7)の一行目分りにくいですね。 片側だけに炎がともった扉のもう片方をイフリートで殴ると扉が開く。そういうしかけ。 一条の雷光と共に、無言で姿を消すトリッシュ。ダンテは城の前庭へと戻った。 上がったままの吊り橋を対岸に望みつつ、グリフォンの魂を贄として手に入れた「運命の輪」を 足元の石碑にはめ込む。直後、輪から放たれた閃光が橋のたもとを撃ち、吊り橋はダンテの前で 地響きを立てて横たわった。 暗闇に浮かび上がる夜の古城に再び足を踏み入れたダンテ。 城の内部は、以前とは全く異なる様相を呈していた。 城内に満ちる瘴気の影響か、あちらこちらで扉が消え、迷うダンテの前に、その血をすすろうと 更に強力な悪魔が立ち塞がる。玄関ホールの巨大な彫像が消えている事を不審に思いつつも、 魔光石のかすかな明かりに照らされた廊下を進み、大聖堂へ。 その中央には、以前にはなかった奇妙な水溜りがある。 覗き込むと鏡のように透き通った水が、頭の中に声を響かせた。 “魔への門を開かんとする者よ 青き霊石の力を借りよ” 言葉の意味を反芻する間もなく、巨大な何かが水鏡の中からせり上がってくる。 宙に飛び出したゲル状の物体が床一面に広がる。魔界の生物兵器、「ナイトメア」だった。 570デビルメイクライ(11)sage04/03/28 05 24 ID LJ/eq2HS 大聖堂の四方に配置された魔方陣を切りつけ、光を灯すとナイトメアの液状の身体を固定し、 ダメージを与える事が出来る。気付いたダンテの剣が一閃、魔界の兵器は地面に熔け、消えた。 砕けた空中回廊を飛び渡り、先端に描かれた杖のレリーフに、幽霊船で入手した「ヘルメスの杖」を 掲げると空だった両脇の額の内が渦を巻き、その表面に二つの風景を映し出した。 一見それは油絵のようだが、よく見ると表面が水のように波立っている。 絵の中に飛び込んだダンテを禍々しい気を放つ古城の衛兵室が迎えた。 螺旋階段を上り、古城の三階へ達したダンテは、そこに飾られた額の中で渦巻く油絵を再び目にする。 迷う事無く飛び込むと、そこは月夜の闘技場。 冷気を纏った悪魔「フロスト」が、研ぎ澄まされた爪を突きたてようと一斉に飛び掛ってきた。 闘技場を抜け、絶え間なく鳴り響くいかづちをBGMに、群れ集う悪魔を切り捨てながら進む。 別れ道の一方は、巨大な博物館。 “行く手を阻みし冥界の竜 剣で勇気の証を見せよ 竜は自らの炎で滅ぶだろう” 傍らの石碑に目を留めたダンテの鼻先すれすれを、一抱えもある火の玉が行き過ぎ、壁で爆発する。 目を凝らすと、奥には巨大な竜の化石が、再びあぎとに蓄えた炎を放とうと待ち構えていた。 心得たダンテがアラストルを閃かせると、跳ね返された炎は竜を撃ち、ばらばらになった化石は 再び眠りについた。 “月の雫は鏡を渡りて珠となる 天上の道を知るものだけが珠玉の光を手に入れる” 石碑にしるされたもう一つの文に従い、ハンドルを操作して鏡の向きを変える。 月の光が走り、二階テラスに集められた光は銀に光る宝珠を生み出した。 テラスへと向かう透明な道は稲光によってのみ姿を現す。 きらめく雷光にあわせて足場を跳躍したダンテは、「月光水」を手に入れた。 別れ道のもう一方を塞ぐ扉に「月光水」をはめ込む。 扉を開き、訪れた豪雷轟く謁見の間。 静かに振り返り、床に刺していた大剣を抜く人影を見て、ダンテの頬が思わず緩む。 敗北に怯まぬ相手に対するものか、それを我知らず喜んでしまう自分に向けたものか。 苦笑にも似たその笑みは、最早復讐に燃える悪魔狩人のそれではなく、好敵手を得た男のものだった。 「マジにガッツあるな。気に入ったぜ。…掃き溜めには勿体ねぇ」 黒騎士は黙して答えず、一旦はダンテに向かって突きつけた剣を、再び床に突き立てると、 何かを迎えるように天に向けて両腕を開いた。 直後、黒い鎧から噴き出した魔力が、奔流となってダンテに向かう。 押し流されかけるのをこらえて数歩を下がり、頭を庇っていた腕を下ろすと、 そこには兜を脱ぎ、瞬く紫電の光に素顔をさらしたネロアンジェロの姿があった。 571デビルメイクライ(12)sage04/03/28 05 32 ID LJ/eq2HS お互いが察していた。これが最後の戦いだということを。 敗北した方がこの世から消える。 厳然たる死の決着によってのみ、三度に渡るこの死闘の勝者が決定するのだ。 雷光が閃き、炎が迸る。ダンテの銃弾は黒騎士の斬撃によって跳ね返され、 空を切って飛来したネロアンジェロの魔力剣は、魔狩人の拳打に叩き落された。 互いが互いの命を求め、持てる技全てをさらけだす。 生死を賭した互角の戦いは、いつ果てるともなく続いた。 ダンテは宙を呆然と見上げ、一歩、また一歩と後ずさる。まるで自分の勝利が信じられぬかのように。 視線の先には、ダンテの死に物狂いの一撃に甲冑を貫かれ、断末魔の苦痛に悶え苦しむ ネロアンジェロの姿があった。身をよじりながら高く浮かんだその体から、黒い魔力の嵐が吹き出し、 次いで降り注いだ激しい閃光が、稲光を圧して辺り一面を真昼のごとく照らし出した。 眩しさに一旦覆った手の平を目の前から下ろせば、もうそこに黒騎士の姿はなく、彼が消え去った虚空から 落ちてきた何かが石畳を叩いて、ちりん、と鳴った。 床に膝を突き、拾い上げる。やや身を屈めたせいで、襟元からアミュレットが滑り出た。 ダンテの胸で赤く光るそれは、握り締めた手の中のものと、同じデザイン。 同じアミュレット。…二つに分かれた形見の、もう一つの片割れ。 “バージル、ダンテ、誕生日おめでとう” 優しい母の声が耳元で響く。歓声を上げて母に駆け寄る子供たちの声。 幸せだった幼い自分と、もう一人の笑い声。 剣を交えるたび、頭の奥で次第にふくらみ、大きくわだかまっていったもの。 今それが、見開かれた目の奥で、一本の線となって繋がれる。 自分と同じ太刀筋。自分と同じ身のこなし。自分と同じ…魔剣士スパーダの武術。 疑問の全てが氷解し、ダンテは唇を硬く噛み締めた。 572デビルメイクライ(13)sage04/03/28 05 35 ID LJ/eq2HS 時を同じくして。ダンテの前から立ち去ったトリッシュは柔らかな白い光が溢れる神殿に佇んでいた。 立ち並ぶ柱の最奥に座し、祀られているのは古城から姿を消したあの巨像である。 「トリッシュよ、バージルが敗北した」 ふいに巨像が口を開き、重々しい声を響かせる。 「するべきことは分かっていよう。さあ、行け!」 荘厳な神殿には似つかわしくない不気味な声に、しかし巨像を見上げたトリッシュはうやうやしく応じた。 「仰せのままに」 新たに油絵が映し出したのは浸水した地下の牢獄。 重力の法則さえ狂った城の中を、ダンテは次々襲い来る悪魔を蹴散らしながら進む。 その手に握られているのは父の形見、「フォースエッジ」。 だがその刀身は禍々しい赤い瘴気を放つ、長槍とも大鎌ともつかぬ長大な剣へと姿を変えている。 これこそが一つに重なったアミュレットの力により本来の姿に戻った魔剣「スパーダ」であった。 階段塔の最上部で発見した卵形の石「哲学者の卵」を内庭のかがり火に投じる。 卵の変成を待つダンテの背後に、じわじわと染み出してくるものがあった。 ナイトメアとの二度目の戦いが始まろうとしていた。 魔方陣の封印が解け、ゲル状に戻った敵を避けながらダンテは再度ナイトメアの肉体の固定を試みる。 液状の時、この魔物に取り込まれれば、己の中の悪夢の空間に飛ばされ、いまだ精神の中に存在する、 かつて倒したはずの難敵達と再び戦わねばならない。 その厄介さは最初の戦いで、身に染みる程思い知らされていた。 不可思議な青い熾火により「哲学者の卵」が変化した「霊石エリキサ」を携えて、回廊先端の油絵から 城主の寝室へと移動する。以前ネロアンジェロが中から現われた姿見。 湧き出てくる闇の波動を感じながらも以前はどうすることも出来なかったそれが今、 エリキサに反応して波打っている。 ためらう事なく鏡の中へ足を踏み入れたダンテを、視界さえ歪む魔の気配が取り囲んだ。 「“魔”は人の世の写し絵でもある。すなわち“魔”は鏡の中にある」 あべこべの世界が放つ圧倒的な瘴気に押しつぶされかけながら、ダンテは城内で見つけた手記の事を 思い出していた。つまり、あの鏡こそが魔界の入り口だったのだ。 573デビルメイクライ(14)sage04/03/28 05 38 ID LJ/eq2HS 城壁中庭にしつらえられた台座から、十二面体のオブジェ「賢者の石」を取り外す。 途端にねじれた世界に狂った哄笑が響き渡った。 掴みかかってきた悪魔「ノーバディ」の包囲網を破り、追いすがるのを叩き伏せ、 何とか鏡のこちら側へと帰り着く事が出来た。しかしダンテは息をつく間もなく大聖堂を目指す。 魔界との最終決着への道が、いまや遅しと彼を待ち受けていた。 先刻ここを覗いたときに脳裏に響いた声。大聖堂に滲む水は、エリキサを求めていたのだ。 その証拠に、聖石に気付いた水“鏡”は、喜びにむせぶかのように波打って、 あっという間にダンテをその内へと飲み込んでしまった。 鏡の中、悪意と殺意の波動が渦巻く世界に再び足を踏み入れたダンテ。 何か生き物の体内めいた奇妙な部屋。骨のような柱が取り巻く床には、虹色の液体がたゆたっている。 これが、魔界の門だった。賢者の石を、眼窩のような台座にはめ込むと、虹色の液体は跡形もなく消え、 門は来訪者を招き入れるように口を開けた。 脈打つ赤黒い血管が走る、気味の悪い洞窟を抜けると広い空間に出た。 辺りを見回したダンテは低く感嘆の声を上げる。 地面も床も、一面が禍々しい赤い呪文の羅列で覆われている。 しかし彼が部屋の異様さに圧倒されて一帯を見渡していたのも、ほんの一時だった。 「ダンテ!」弱弱しい声に弾かれたように振り向く。 「ここよ、助けて!」倒れ伏したトリッシュが、救いを求めて白い腕を伸ばしていた。 「トリッシュ!」駆け寄ろうとしたダンテの足は、数歩も行かない内に急ブレーキをかける。 部屋中の呪文が邪悪な輝きを増し、床を削ってダンテを取り巻いた青い光は彼を閉じ込める堅牢な檻と化した。 トリッシュとの間に壁を築かれ、その内に囚われた事を悟って焦りの色を見せるダンテの背後に、 覚えのある殺気が滲み出す。「贄の儀式の間」が己の役割を果たそうとしていた。 「トリッシュ!離れてろ!」 身を転じ、三度現われたナイトメアを目にしたダンテは、いまだ倒れ伏したまま、不安げな様子のトリッシュを、 結界越しに背後に庇い、不利な戦いに身を投じた。 157デビルメイクライ(15)sage04/05/10 08 58 ID 1lukNIBM 三度に渡るナイトメアとの戦い。またしても勝利はダンテの手中になるかと思われた。 しかし魔方陣で固定された巨大な悪魔に向かって、とどめとばかりに剣を振り上げたその時、 ダンテの全身を激しい稲妻が打ち据えた。 予想もしていなかった背後からの不意打ちに、たまらず地面に倒れこむ。 倒れ伏した彼に浴びせられた冷笑は、思いもしなかった相手の声だった。 やっとのことで身を起こし、膝を突いたまま愕然と背後を振り返ると、 冷ややかにこちらを見下ろす金髪の美女が霞む目に映った。 「無様な姿だな!」 「トリッシュ、まさか、お前?」 ふらつきながらも何とか起き上がり、荒い息の下から問いかける声を障壁越しにもう一度あざ笑い、 トリッシュはついさっきまで助けを求めてダンテへ伸ばしていた腕を、汚らわしげに彼へ向かって突きつけた。 「甘えた人間め、その愚かさを悔いるがいい」 広げた両腕に見る間に雷光が満ち、正体を現した魔帝の刺客は敵意もあらわにダンテへ挑みかかった。 「お前は我々の計画に邪魔なのだ…死ね!」 激烈を極めた二対一の戦い。 しかし彼を追い詰めた卑劣な悪魔の罠も、すんでのところでダンテを打ち負かすことはかなわなかった。 核を貫かれたナイトメアがびくりと身を震わせ、その巨体はみるみる己の作り出したゲル状の海に沈んでいく。 地響きが走り、ダンテを閉じ込めていた光の檻が消滅した。 揺れは大きくなり、ゲルの海が激しく波打つ。 ついで上がった断末魔の絶叫と共に、暴走したナイトメアの魔力が閃光となって一斉に解き放たれた。 辺り一面をでたらめに荒れ狂う魔力の槍を、ダンテとトリッシュは慌てて身をよじり、何とかかわす。 やがて力尽きたナイトメアは立ち上る黒煙の柱となって、消滅した。 158デビルメイクライ(16)sage04/05/10 09 00 ID 1lukNIBM 伏せた地面から顔を上げて、ふと周囲に目をやったダンテは、慌ててがばりと跳ね起きる。 衝撃にぼんやりと立ち尽くすトリッシュの頭上。 閃光によって切り裂かれた巨大な柱が支えを失い、今まさに彼女に向かって崩れ落ちようとしていた。 呆然と辺りを見回していたトリッシュは猛然と駆け寄ってくるダンテに気づき、身構える。 しかし彼女も落ちかかってくるものの気配をすぐに感じ取って顔を上げた。 だがその時は逃げ出すには既に遅く、無駄だと知りつつも咄嗟に腕で頭を庇う位しかできない。 トリッシュの上げた絶望の悲鳴と共に岩塊は地面に激突し、粉々に砕けた。 もうもうと土煙の舞う中、トリッシュは薄目を開けた。 崩れ落ちた岩の柱から自分を救ってくれた男が、彼女の体の上から身を起こす所だった。 彼の行動に驚きながら自分もゆっくりと起き上がる。 彼は服に付いた埃をぞんざいに払うと、後も見ずに立ち去ろうとした。 「ダンテ!」 背中にかけられた声にダンテは立ち止まった。 「なぜ私を助けた?」 横顔だけを向けて、一心に見つめる瞳をちらりと見やる。 暫しの沈黙の後再び首を返し、彼はぽつりと呟いた。 「母さんに似ていた」 一旦言葉を切った後、次にその唇から漏れたのは冷え冷えとした悪魔狩人の言葉だった。 「さあ消えな。次はこうは行かない」 去っていく後姿をトリッシュは呆然と見守っていたがたまらなくなり立ち上がる。 「ダンテ…」 「寄るな悪魔!」 駆け寄ろうとしたがその歩みはわずか数歩で押し留められた。 「その顔を二度と見せるな」 エボニーの照準をぴたりと彼女の眉間に合わせ、ダンテは噛み付くようにして言い募る。 「魂の灯火が消えた、作り物の顔をな!」 かける言葉もなく立ち尽くす彼女を燃えるような目で睨み付けた後、 忌々しげにダンテは銃を下ろし、その場を後にした。 何事を思っているのか、無言で彼が消えた方を見つめているトリッシュ。その背後に赤い三つ目が瞬く。 「失敗したな。掟は知っていよう」 主の断罪の言葉にも、しかし彼女は依然として無言のままだった。 159デビルメイクライ(17)sage04/05/10 09 02 ID 1lukNIBM 洞窟の中心の巨大な心臓。その動脈は奥の大扉に繋がっている。 大扉脇の結晶に切りつけると先刻通り過ぎた、骨で覆われていた小扉の封印が解かれた。 気を抜けば壁から生えた一面の触手に生気を絞りつくされかねない細道を抜け、溶岩の池にそそり立つ岸壁を登っていく。 最奥部の紋章に切りつけると心臓が拍動を始め、それに従って眼下の大扉の封印が次々と解けていく。 足を踏み入れた禍々しい扉の向こうは、予想に反して神々しいとさえいえる白い神殿だった。 …否、今までに通り過ぎてきた道程を考えるとその暖かさも静けさも、全てが邪悪な何かをかえってより強く想起させる。 祭壇に鎮座する巨大な石像の前でダンテは足を止めた。 あの古城からいかなる手段を用いてか姿を消したあの巨像。 以前は気づかなかった禍々しい気配。歴戦を切り抜け、感覚が鋭敏さを増した今ならはっきりと分かる。 その石の巨体に隠された何かが今まさに殻を破って現われんとしていた。 復讐に煮えたぎるダンテの視線を受け、石像が濁った声をごろごろと響かせた。 「再びスパーダの血と対面か。昔を思い出す」 ダンテの背に負った大剣…かつて自分を封印した魔剣士の手にあったその剣を目にしてか、 懐古めいた魔帝の呟きにダンテは彼本来の皮肉に満ちた口調で応じる。 「きっと結末も同じだぜ」 「果たしてそうかな」 低く忍び笑いを漏らした魔帝は、ダンテの背後へ向けて一条の光を走らせた。 不審げに背後へ首を巡らせたダンテは、そこにあるものに気づくや息を呑んで身を転じる。 「トリッシュ!」 壁にはりつけにされた白い体。 力無く垂れた頭はぴくりとも動かず、閉ざされた彼女の瞳がこちらを見ることはない。 「動くな。瞬きしても――女を殺す」 「…貴様!」 血相を変えて魔帝を振り返るダンテ。その体を魔帝の放った赤い光の刃が貫いた。 「ダンテ!」 トリッシュが弾かれたように顔を上げる。彼女は気を失ってなどいなかった。 もがき苦しむダンテを見つめるトリッシュの腕。 厳重に戒められていると思われたその腕には何の拘束もされてはいない。 またしても彼はその身に流れる血の為に罠にかかった。 一度は彼女を救ったダンテの人としての心が、再び彼女の為に絶体絶命の窮地へと彼を追い込んだのだ。 160デビルメイクライ(18)sage04/05/10 09 05 ID 1lukNIBM 「愚かな…それが人間の限界なのだ。スパーダの血も腐ったものだな」 嘲笑と共に地響きが起こり、魔帝の額に魔力を秘めた光が収束していく。 赤い刃に力を奪われ、憔悴しきって立つのもやっとのダンテにはそれを歯軋りしながら見ている事しかできない。 「さあ、死ね!」 勝利を確信した魔帝は光を解き放ち、それは一直線にダンテを襲う。 しかし死の槍が彼を貫く寸前、何者かが彼をその軌道上から突き飛ばした。 直後に光の凶刃がその痩躯を捕らえる。 「トリッシュ!」 愕然と見守るダンテの前で、彼の身代わりとなったトリッシュは全ての力を失い、大理石の床に崩れ落ちた。 「トリッシュ、バカな!」 よろめきながら起き上がり、ふらつく足で彼女のもとへと歩み寄る。 背後の魔帝が忌々しげなうめきを上げた。 「役立たずめ…邪魔をするとはとんだ失敗作だ」 ダンテはその言葉には応えず、もう二度と動かない彼女を無言のまま見下ろしている。 「戦意喪失か?では今こそ因縁の幕を引こう!」 再び収束された死の光がダンテに向かって殺到する。 微動だにしない無防備な背中が光線によってあわや切り裂かれる寸前、不意に彼は身を翻した。 途端に光はあらぬ方向に弾かれ、壁の高所を焦がして虚しく消える。 「いつまでも調子に乗るな」 唸るように低い声を押し出した彼の体から、赤い魔力の霧が立ち上る。 母を殺し、兄の命をもてあそび、そして今、母と同じ顔の女の命を奪った仇敵を見据える瞳は、 内に秘めたその激情が噴き出したかのような濃い真紅に染まっていた。 「出て来い、魔帝ムンドゥス!」 ダンテの声に呼応したように三度地響きが起こる。 石の巨体に亀裂が走り、生じた隙間からまばゆい光がほとばしった。 その身を覆っていた石の殻を振り落としながら姿なき「何か」が雄叫びを上げながら台座から立ち上がる。 見上げるダンテの上に長く伸びた影がかかり、影がその背に畳んでいた翼を広げると 純白に光る羽が螺旋を描いてはらはらと零れた。 魔帝ムンドゥスはついに人間界に真の姿を降臨させた。 ムンドゥスが翼を打ち振り両腕を力強く開くと、体から一息に闇が溢れ出し、 ダンテは瞬く間にその内に飲み込まれた。 161デビルメイクライ(19)sage04/05/10 09 07 ID 1lukNIBM 唇を引き結んでただじっとこちらを見上げているダンテに、ムンドゥスは指を突きつける。 「その目だ。スパーダと同じ、危険な光が見える」 「母の仇…」 ダンテがぼそりと呟いた。顔を伏せたせいでその表情を窺い知ることはできない。 「あんな生き物」 ムンドゥスがあざ笑う。 「母が欲しければ何人でも創造してやるぞ――トリッシュのようにな」 「黙れ!」 高笑いを上げながらムンドゥスが両翼を開いた。 ただ一度の羽ばたきでその巨体は辺りを取り巻く星の海を切り裂き、はるかな空の高みまで上り詰める。 魔帝の後を追うべくダンテは両足をたわめ、身を沈ませる。 次の瞬間天高く飛び上がった彼は、全ての魔力を解き放った。 赤い稲妻を放つ漆黒の体躯。背に広がるは六枚の禍々しい蝙蝠の翼。 マレット島での数々の激戦はその身に眠っていた彼の真の力を引き出すに至っていた。 今や伝説の魔剣士の正当な後継となった魔人と 数千年の時を経て魔剣士の封印から目覚めた魔界の帝王。 ここに伝説の戦いの幕が再び切って落とされようとしていた。 圧倒的な力を持った魔帝の攻撃を辛うじて避けながら、死力を尽くした攻撃を繰り出す。 斬れども斬れどもムンドゥスの魔力は果てがないかのように思われた。 だが果てしない戦いの末、幾度となく繰り出したダンテの斬撃は、ついに魔帝の力の最後の一欠けを削り取る。 己をさいなむ死の苦痛から逃れようとでもするかのようにもがきながら宙へ舞い上がろうとするが、 一打ちした途端に翼は粉々に砕け散った。 絶望の叫びと共にムンドゥスは瓦礫となり、崩れ去っていった。 162デビルメイクライ(20)sage04/05/10 09 11 ID 1lukNIBM 白い光が溢れる荘厳な神殿。大理石の床を踏みしめるダンテの靴音が響く。 魔帝とのあの激闘が嘘のように、辺りはしんと静まり返って何事もなく変わらぬままだ。 そう、床に横たわった彼女も。 ダンテは跪き、トリッシュの体を抱き上げた。 勿論彼女が目を開くことはなく、華奢なおとがいが力なくかくりと上向いた。 「母さんも俺を守って死んだ。そして、お前も…」 俯いて、漏れそうになる嗚咽をこらえる。 「俺は、お前を…」 擦れた声が震えるのを止められない。 「お前を暗闇から救えなかった!」 ダンテは天を振り仰いで慟哭した。辺りを覆う静寂の中に、悔恨の叫びが虚しくこだまする。 零れ落ちた涙が冷たくなったトリッシュの頬を点々と濡らした。 トリッシュを床の上にそっと横たえ、その胸元にアミュレットを置く。 銀の鎖がしゃらりと音を立てた。 「母さんの形見だ。お前に似合うぜ」 立ち上がり、ダンテは背中の剣を抜く。 眠っているかのように穏やかな顔の彼女の脇に、墓標代わりにスパーダを突き立てた。 「親父も見守ってる…安らかにな」 鳴動を始めた魔界。襲い掛かる魔物を切り伏せながら駆け抜ける。 主を失った結果、門の周辺が人間界と繋がった不安定な状態を維持できなくなり崩壊を始めたのだ。 門を抜け、古城まで帰り着いてもなお不吉な揺れは激しさを増しこそすれ収まる気配はない。 門が完全に消滅する前に早くこの島を離れなければ。 道を急ぐダンテの足元が不意に崩れる。 手がかりを求めて伸ばした腕は空を掴み、ダンテは暗闇の中へと落ちていった。 163デビルメイクライ(21)sage04/05/10 09 15 ID 1lukNIBM 水柱が高々と上がる。地面にしたたか打ち付けられた頭を押さえて辺りを見回す。 どうやら地下水路奥の広場のようだ。慌てて立ち上がる間にも人ほどもある岩が次々と落下し続け、 とりわけ巨大な岩がよりにもよって唯一の出口を塞いでしまった。 脱出口を探して視線をさまよわせるダンテはふと奥の一角に目を留めた。 いまだ崩壊を続ける周囲の状況にも関らず、 彼は息を呑んだまま何があるとも思えないただの壁を凝視している。 …否、彼が食い入るように見つめ続けているのは壁ではなくその手前の中空。 不意に宙に魔法陣が現われ、複雑な呪文がその表面に次々と映し出されていく。 同時に膨れ上がる強大な魔の気配。 最悪の予感が的中しようとしていた。 空間が歪み、閃光が視界を焼いた。 虚空を力ずくで押し開き現われたのは、やはり彼に打ち負かされ消え去ったはずの魔帝だった。 「魔界は開かれた。ダンテ、もう逃げられんぞ」 下半身を無理やり開けた即席の門の外に今だ残したまま、ムンドゥスは よろめくように後ずさるダンテを押しつぶさんばかりに這い寄って行く。 その体はあちこちが崩れ、露出した部分からは赤い体液がとめどなく流れ続けていた。 だがダンテもまた度重なる激しい戦いの疲労がピークに達し、ただ立っているだけでもつらい状態だった。 けれども彼は、この期に及んでなお道化た仕草で両手を広げ、 ぐるりを見渡しながらふざけた軽口を叩いてみせる。 「逃げるかよ。よく見な、もう出口なんかねぇ」 苦笑混じりに言った後、一転彼は射抜くような視線を相手に向けて、指をはったと突きつけた。 「だがお前も道連れだ!」 疲れきった体を叱咤して、必死の攻撃を次々と浴びせかける。 しかし幾ら闘志があっても限界を超えた体がついて来ない。 最早最後のあがきに等しい弱弱しい抵抗を、斬られるたびに外殻を破壊され、 肉でできた無数の触手まみれの化け物と化したムンドゥスがあざ笑った。 「どうした?その程度か、人間め!」 汗まみれで息をつきながらダンテは首を振った。 完全な八方塞がりだった ここで勝てたとしても地下広場から脱出する術はない。 いやそれ以前に残されたこの僅かな体力で勝つ事ができるのか…? らしくもなく絶望しそうになった自分に気づいて小さく悪態を漏らしたその時、 ふと辺りが奇妙な雰囲気に包まれていることに気が付いた。 164デビルメイクライ(22)sage04/05/10 09 21 ID 1lukNIBM 不思議な声が、どこからともなく語りかけてくる。 ダンテ…諦めないで。大丈夫よ… 優しい響き。聞き覚えがある声、いや、かつてはいつも聞いていたこの声は 「な…?か、母さん?」 愕然とダンテが問いかけるのと同時に、眩い光が明滅し、 ダンテが振り向いたそこに空間を切って現われたのは… 「私の力も使って!」 「トリッシュ!」 水音高く着地したトリッシュは素早く印を組むと、ダンテに向かって雷撃を放った。 ダンテの体にまとわりついた雷撃は以前のように彼を打ち倒すことはなく、 むしろ見る見るうちに新たな力が体中にみなぎってくるのを感じる。 これなら…一つうなずいたダンテは魔帝に向かってエボニーとアイボリーを構える。 持てる全ての魔力を銃に込め、トリガーを引く寸前、トリッシュが確信に満ちた表情で問いかけた。 「合言葉は?」 「ジャックポット!」 掛け声と同時に二つの銃から弾丸が放たれた瞬間、ダンテは反動で大きくのけぞった。 弾丸に込められた魔力が二筋の光となり、光は螺旋状に絡み合いながら一直線に魔帝を目指し、直撃した。 凄まじい魔力の嵐に門の内側へ押し戻されながらムンドゥスが叫ぶ。 「ダンテ、忘れるな…いつか必ず現世に蘇るぞ!」 怨嗟の絶叫に応えてダンテは茶目っ気たっぷりな敬礼を返した。 「あばよ。戻ってきたら――俺の息子によろしくな」 優雅に腰を屈めて会釈をすると同時に扉は封印され、一条の稲妻を残して消え去った。 お互いに駆け寄ったダンテとトリッシュは硬く抱きしめあった。 「ダンテ、私…」 身を離したトリッシュが涙を拭いながら何か言おうとするが、言葉にならない。 ダンテは真っ直ぐにトリッシュを見つめ、優しく囁いた。 「トリッシュ…悪魔は泣かない。その涙は――人間の宝物だ」 トリッシュはその言葉を反芻するようにしばらく沈黙していたが、やがて力なく首を振る。 「でも手遅れよ」 ダンテは顔を上げ、辺りをゆっくり見回した。揺れは激しくなり、次々と瓦礫が崩れ落ちる。 脱出口はどこにもない。瓦礫に押しつぶされる悲惨な最後が刻一刻と近づいていた。 しかしダンテは力強い声できっぱりと言う。 「いや、間に合ってくれた」 そう、彼は彼女のおかげで魔界の封印を守ることができた。それに… 165デビルメイクライ(23)sage04/05/10 09 24 ID 1lukNIBM 不意にひときわ激しい揺れが起こり天井に大穴が開いた。 穴の上から武器格納庫にあった、あの古い複葉機が降ってくる。 ぼろぼろの赤い機体を前にして、ダンテがトリッシュに語りかけた。 「そして俺たち人間は絶対に諦めない…行くぜ!」 足を踏み出したダンテの後ろにうなずいたトリッシュが続く。 プロペラが回転をはじめ、機銃が壁を破壊した。 「飛ばすぜ!」 ダンテは叫び、複葉機を離陸させた。 複雑に入り組んだ地下の洞窟の中を縫うように突っ切る。 背後からは炎が迫り、行く手には張り出した鍾乳石が立ちふさがる。 どちらにつかまっても命はない。自然操縦桿を握る手に力がこもった。 荒波が打ち寄せる岸壁。 ダンテが操る複葉機が洞窟から飛び出すと同時に炎が噴き出す。 それから数秒も置かないうちに島が崩壊し、 ちっぽけな飛行機は怒涛の勢いで広がる噴煙にあっという間に飲み込まれてしまう。 が、そう思ったのもつかの間、小気味いいほどの勢いでプロペラ機が煙を切り裂いて姿を現す。 ダンテはちょっとした曲芸めいた飛行技術を披露しながら、子供じみたはしゃぎ声をあげた。 眩しげに空を見上げながらトリッシュが言う。 「青い空…綺麗だわ」 「青空は誰の頭上にも平等に広がる」 胸に手を置き、彼女は小さく一人ごちた。 「空のように、心が晴れていくようだわ」 ダンテがちらりと背後を振り返る。 「忘れるな。魔界はいつかまた復活する」 軽くなった心に重しを置くような彼の言葉に、 後部座席から身を乗り出したトリッシュはウインクして微笑んだ。 「心配ないわよ。伝説の魔剣士ダンテがいるもの。その相棒もね」 赤い翼は海の上を太陽へ向かって真っ直ぐに飛んでいく。彼らは太陽の下へ帰るのだ。 太陽の下、人間の世界に。 深夜。満月の下、都会の喧騒が天高くに向かって這い登る。 どこか遠くからパトカーの音がかすかに聞こえる。 全ての騒音を圧して唐突にけたたましいベルの音が響き渡った。 どぎつい赤の電飾が瞬くダンテの店。看板の文字が真ん中の言葉だけ変わっている。 「デビルネバークライ」 デビルネバークライ(悪魔は泣かない) そう、ダンテがあの時、過去を悔いて泣くトリッシュに言った言葉だ。 「依頼ね。場所は?」 電話に出たのは男ではない。歌うように軽やかな女の声だった。 「すぐ行くわ」 どうやらかなり切羽詰っているらしい相手に女は頼もしげな答えを返した。 女は電話を切ると、傍で聞いていたらしい相棒に事のあらましを説明する。 「 合言葉 の客よ。ヤバそうね」 「オーケイ、十分で片付けようぜ。クソどもをそれ以上生かしちゃおけねぇ」 口の悪い返答をしながら扉を開けたダンテにトリッシュは 「五分よ」 と広げた手のひらを突きつける。ダンテはにやりと笑って両の拳を打ち合わせた。 「ラクショー!」 166デビル人sage04/05/10 09 25 ID 1lukNIBM 以上ミソーン20:悪夢との対決(SHOWDOWN WITH NIGHTMARE)からミソーン23:母の導き(MOTHER S GUIDE)及び エピローグでした。 後小ネタ。ダンテマストダイ(最難モード)クリアした時だけマレット等脱出した直後の シーンでダンテが「If Devil May Cry is rocking,You ll never knocking,baby,Year!」 と叫びます。意味は「デビルメイクライが良いと思ったらごちゃごちゃ文句言うんな!」 だそうです Devil May Cryに関係ないレスの一部、不快に感じられる言葉など削除、訂正済
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/526.html
【ゲーム】デビルメイクライ4 (PS3) 【作者名】スパーク 【完成度】完結(08/05/24~08/07/24) 【動画数】37 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/6836815 【備考】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dmc4/pages/26.html
用語集 あい う え お かき く け こ さし す せ そ たち つ て と なに ぬ ね の はひ ふ へ ほ まみ む め も やゆ よ らり る れ ろ わ シリーズ本編、DMC4まで(各作品小説版やアニメ等も含む)のネタバレと最新作DMC5初出の用語・設定を含みます ネタバレを見たくない人はブラウザバック推奨 DMC3で主に登場する用語はこちら DMC4で主に登場する用語はこちら DmCデビルメイクライ(=シリーズ外伝、パラレルワールド)に出てくる用語や設定はこちら 用語集 あ アーカム 3に登場するオッドアイの人間。レディの父親。悪魔の力を持つ書物を手にし魔道の探求の末、悪魔の力を使えるようになる。その際には悪魔になるために実の妻を生贄にした。悪魔としてジェスターに変身する力も持つ。ダンテやバージル、自分の娘さえも利用して魔界を開放し、スパーダの力を取り込もうとするが、力を扱いきれずスライムのような姿になり、ダンテとバージルに敗れ、最期は自分の娘により命を絶たれる。 アグナス 4に登場する魔剣教団における技術局の長。悪魔に対抗するための武器や技術の開発は彼に負う所が大きく、教団騎士達の機械仕掛けの剣も彼の考案による。マッドサイエンティストな部分があり、研究にかまけて教団の行事に顔を見せる事も少なく教団内には彼の事を知らない者も多い。興奮すると吃音になる癖がある。 「帰天」と呼ばれる悪魔の力を人の身に宿すという研究と施術を開発した張本人であり、自身もまた「帰天」によりアンジェロアグナスという悪魔としての姿を持つ。 ネロとダンテの双方と対峙するものの、最期はダンテに敗れ、人間の強さについて教えを請おうとしていた所であの世での宿題と称してトドメを刺された。 5では、娘のニコが登場。同じく5の小説版にて、かつては2に登場した企業「ウロボロス」に所属(出向?)しており、紆余曲折の果てに4の本編開始前に魔剣教団に戻ってきた事が判明した。 アグニ&ルドラ 3に登場する2組1対のノコギリ刃型半月刀で、柄頭を接続する事も可能。属性はアグニが炎、ルドラが風で二刀流独特の広範囲攻撃を持つ。テメンニグル頂上へむかう道の門番で双子の兄弟。巨大な体をした首のない鬼のような姿だが本体は剣自体で自らを活かせる使い手を求めており、自分達の傀儡を倒したダンテに使って欲しいと頼む。 因みにアニメ版のドラマCDにて、作中に登場した武器は借金返済のために魔具・銃器問わず質屋に預けられ、時には後時系列の小説版等に再登場する場合もある事が判明しているが、彼らは勝手に喋りだしてうるさいという理由で完全に売り払われてしまったらしい。 アミュレット ダンテ、バージルが持つ母の形見のお守り。3ではダンテのものは銀色で、バージルのものは金色であるが、時間軸上3の後である1では両方とも銀である。これは製作者側が3において差別化を測ったためと思われる。2つ揃う事でパーフェクトアミュレットとなり、魔剣スパーダの力が解放される。更にスパーダはテメンニグルを封印した際、人間界と魔界をつなぐための鍵の役割も持たせていた。 なお、2にも同名のゲームシステムとして登場しているが、こちらはデビルハーツを収める為の器という立ち位置であり、1や3に登場したものとは無関係である。 アラストル 1に登場する魔剣。マレット島城内の扉に封印されていた。ダンテが最初に入手する魔力発動可能な武器である。これを装備することによってダンテは魔力の発動(デビルトリガー)が可能になり、一定時間、飛翔能力や電撃攻撃など悪魔的な力を発揮する。 実は、「ビューティフルジョー」シリーズに登場する同名の敵キャラクターとは同一人物という設定があり、悪魔の姿としての(というよりアラストル自体の)活躍はそちらの方が多かったりする。 アリウス 2に登場する魔道師。表向きは複合企業ウロボロスの経営者だが、裏では魔力と科学を駆使して究極の存在になろうと画策していた。魔界の覇王アルゴサクスの力に目をつけたアリウスは魔界の門を開く儀式を行い、アルゴサクスの力を得ようと企んだ。ルシア編の最後では醜い蜘蛛のような姿と化し(前述の儀式で中途半端ながらアルゴサクスの力を自らに降ろした為)襲ってくる。 アルミテス 3でダンテが使用した射撃武器。テメンニグル内に封印されている魔界の銃で、魔力の弾を放った後、それがロックオンした敵にレーザーとして向かって行く風変わりな銃器。 複数の敵を同時にロックオンできる。他、ガンスリンガーで単体多重ロックのスキルを得てから飛躍的に火力が上がるが、チャージショット式故に癖が強い。 5でも悪魔として登場している…が、これは3のアルテミスをアンジェロシリーズのような鎧状に変え、ある人物に纏わせているというのが実態らしい。 5の少し前にあたる小説版でも3本編と同様の魔銃として登場した。 い イクシード 4から登場した新要素。ネロの所持する剣の柄はバイクのアクセルのような形状をしており、これを捻ると段階的にEXゲージが上昇していく。これが最大まで溜まるごとにストックゲージが一つ点灯し、その状態で行う攻撃は強力なものになるが、ゲージは0に戻る。EXゲージは最大3つまでストック可能で累積する程威力は増大し、噴き出す火炎も大きくなる。ゲージ溜めは歩行や滞空中の非攻撃時に行い、より早く溜められるボタン押しタイミングも存在する。 イフリート 1に登場する籠手。ダンテが入手する2番目に魔力発動可能な武器で、属性は炎。器物となった現在も意思を有する。これを装備時、ダンテは魔力の発動(デビルトリガー)が可能であり、一定時間、火球放出や自分の周囲に張り巡らした結界内を数万度の熱で満たす「インフェルノ」等の炎を使った攻撃を行える。 この頃の体術攻撃は洗練されていないのかやや使い勝手の悪い部分があったが、後の「ベオウルフ」や「ギルガメス」では操作性の向上がなされている。 う ヴェンデッタ 2でダンテが手に入れる大剣。死神の大鎌を思わせる装飾が施されており、その名は「血の復讐」を意味している。リベリオンに比べ攻撃力は高いが間合いが短いという設定。だがPS2版ではプログラムミスか、リベリオンと同じ威力でリーチが短い、とアドバンテージが損なわれてしまっている(HD版やSwitch版では修正済み)。 え エヴァ ダンテとバージルの母親。作中では写真のみ登場する。長いブロンドの女性で、写真の中ではダンテと同じように赤を基調とした服を着用している。バージルが力を追求し悪魔の道に進むことになるのは彼女の死による影響が大きい。 5では彼女の最期に関する詳細が描写された。 エボニー&アイボリー 全作品に登場する、デビルメイクライの象徴ともいえるダンテの大型二挺拳銃。白がアイボリー、黒がエボニーである。 ベースは45口径の代表『コルト ガバメント』であることが小説で明かされているが、ダンテの超人的な連射に道具が耐えられるよう各所を増強しており、改造前の形状とはどちらも程遠い。 設定上では、エボニーが精密射撃、アイボリーが連射性に優れるという設定があり、特に前者については、モーション上ではトゥーサムタイムの別方向射撃や2のミサイルランチャー装備時の空中射撃、3のワイルドスタンプ発動中の射撃という形で活かされている。5ではガンスリンガースタイル時にしっかり性能差が出るようになった。 エネステ エネミーステップのこと。エネミーステップを参照。 エネミーステップ 敵を足場にして多段ジャンプをすること。略してエネステ。 一部ボスや雑魚に対して生存性や攻撃力を向上させることのできるテクニック。詳しくは裏技・小ネタ等#id_d475b2e5の項を参照されたし。 1と3では隠し仕様として登場していた。2では未実装。 4以降(及びDmC)では初期状態では使用出来ず、スキルとして取得する必要がある。 お オーブ 悪魔の血や生命力などが結晶化した魔石。効果によりその色が異なる。敵を倒すことで入手し、入手と同時に使用。また、レッドオーブは時空神像に捧げることで新たな力が入手可能になる。 1と2では一部の扉の封印を解くために使われた事もあったが、3以降は廃止された。 表面に顔のようなものが映っており、作品ごとに異なるがどれも共通してヘン顔である。 か カトラシア ルシアが最初に装備している剣。デュマーリ島に古くから伝わるもので、二刀流で扱う。カットラスが語源と思われる。しかし、実際片刃の曲刀ではあるものの、形状は特徴的で、あまり似ていない。 カリーナ=アン 3に登場。レディの母親の名を冠するフックショット付きのロケットランチャーで、レディも攻撃・移動手段として多用する。ダンテが悪魔の血をひいているとして毛嫌いしていたレディがダンテを認め托したシリーズ恒例の重火器だが、それまでのものに比べると多機能。 5ではニコの手により模造品である「カリーナ=アンⅡ」が作られ、ダンテに渡された。 ガンスリンガー 銃器の選択でソードマスターの次に技数が多い。遠距離戦が得意なのはもちろん、場合によってはソードマスター張りに接近戦に特化することもあり、極めればそれこそ接近戦武器を使わずクリアも可能。 き キャバリエーレ 加筆中 キリエ 4に登場する女性。天涯孤独な身の上のネロにとって姉か母のような存在で、家族同然に暮らしてきた。教団騎士団長クレドの妹でもあり、大祭「魔剣祭」にて歌姫を務める。 4作中では「救済」のための人質となり、「神」内部に取り込まれてしまうが、最終的にダンテとネロの手により救出された。 5ではボイスのみの登場となっている。 く クイックシルバー 3のボス、ゲリュオンを倒すと手に入る。時の流れを操るスタイルで、発動後、自分以外が白黒世界となり、緩やかな時の流れの中、自分だけが高速化する。画面上の雑魚、ボスを含むすべての敵の動作が遅くなり、こちらの攻撃を高速の状態(敵にとって)で大量に叩き込める。 クランキーボム 2でルシアが手に入れる小型の爆弾。投擲だけでなく設置して爆発させることもできる。威力は高いが扱いが難しい。また、水中では爆雷としても使用可能。 クリアムール 2でルシアが手に入れる剣。細身で軽くカトラシアより威力は低めだが、攻撃範囲が広い。 だがPS2版ではプログラムミスか、カトラシアと同じ威力を保っている(HD版やSwitch版では修正済み)。 グリムグリップ 時空のひずみが具現化したもの。 グリムグリップの紋章がある起動装置の場所で、悪魔の右腕を使用して高速移動ができる。 クレド 4に登場する城塞都市フォルトゥナを悪魔から守る教団騎士の長。その剣の腕も騎士団トップに相応しいものである。多くの部下を率いる統率力、厳粛公正な性格から彼を慕う者は多い。キリエの兄であり、同じくネロを家族同様に思っているものの、ネロの命令違反や突飛な行動には頭を悩ませている。 彼もまた「帰天」によりアンジェロクレドという悪魔としての姿を持つ。 物語開始時点ではサンクトゥスには忠実だったが、ネロとの交戦中に教団の計画とは無関係のキリエを人質にとられた事から離反。サンクトゥスへも刃を向けたが返り討ちに遭い、最期はダンテへネロとキリエを救ってほしいという遺言を残して死亡、消滅した。 グレネードガン 1に登場する大型火器。高い威力を持ち爆風にも当たり判定があるが、連射能力は低いのが難点。回転弾倉を備えるリボルビングランチャーの形態を取っているが、既存のものに比べるとかなり大型で、サイズだけなら2のミサイルランチャーにも匹敵する。弾頭それ自体に誘導性はない。 発射後、回避行動を取ると動作を上書きできる事から側転と発射を繰り返すと速射できる。 グロリア 4登場の魔剣教団幹部の中で唯一の女性。エキゾチックで妖艶な容姿を持ち、周囲からの注目は多い。短期間で教団内で幹部に登り詰めており、よからぬ裏事情があるのではないかと勘ぐる者も多い。体術・戦闘術には大いに優れているようだ。 その正体は「救済」に必要となる魔剣スパーダを手土産に教団に入り込んだトリッシュが変装した姿である。 け ケルベロス 3に登場する、中央の輪に鎖で3つの棒が繋がれた形状のヌンチャク。属性は氷で正面方向への圧倒的手数で大型の敵を攻めることができる。テメンニグルの玄関で待ち構える悪魔、ケルベロスの力を宿している。ケルベロスとの激闘の末、ダンテが先に進むに相応しい力を持つと判断し、武器に姿を変えその力を託した。 5の前日譚にあたる小説版で再登場した。が… 幻影剣 バージルの扱う、魔力で生成された浅葱色の剣。1ではネロ・アンジェロが最終戦で、3では最高難易度DMDにおいてバージルが使用してくる。また3SEでプレイヤーキャラとして使用可能になったバージルも、遠距離攻撃として使うことができる。 様々な陣形を取ることができ、なおかつ自身のダウン以外の動作中いつでも同時発射できるという性質から火力アップに多いに貢献してくれる。 4SEでも引き続き使用可能で、新たな技も追加されている。 形状は1ではネロ・アンジェロの大剣と同形状、3や4SEでは何故かフォースエッジと同形状。 ネロも魔人化時に幻影「刀」という魔力の刃を展開可能(下記参照)。アンジェロクレドも金色の幻影剣「ジャヴェリン」を使用してくる(今作は全難易度で使用)。 5では遂にダンテも似たような遠距離武器「ミラージュソード」を獲得。バージルの幻影剣とは色や形状が異なる他、刺すよりも斬ることに特化したような性能となっている。 幻影刀 ネロが魔人化した際に放つ、浅葱色の刃。曲刀のような形状をしており、ブルーローズの射撃に連動して生成・射出される。 チャージショットの場合は急襲幻影刀とでも言うべき攻撃も可能。 細かいが、幻影「剣」ではないので注意。 こ コヨーテ・A 4における「ショットガン」。皆勤賞のため固有名称を頂戴したようだ。 相変わらずの水平二連式散弾銃だが、対悪魔用に改造が施されているらしい。 4小説版より、設定上では4本編より前の討伐依頼で得たショットガンを改造し、それに名前を付けたものであるらしい。 他の武器と異なり質屋行きになっていないらしく、5でもダンテの武器として再登場している。 さ 災厄兵器パンドラ 4に登場するスーツケースのような見た目のダンテ・トリッシュ用武器。数多くの災いが生まれ出た神話のパンドラの箱のように、数多くの武器に変形し、破壊をまき散らす。 爆発する矢を搭載した弓(エピデミック)、バズーカ砲(ヘイトリッド)、空中発射可能なガトリング砲(ジェラシー)、円環状に刃の連なった巨大ブーメラン(グリーフ)、巨大レーザー砲(リヴェンジ)、着座式の移動ミサイル発射台(アーギュメント)と数多くの形態に変形させて用いることができる。またスーツケース状態でも攻撃手段が存在するようだ(オーメン)。 変形させるためには所定のコマンドを入力したり、災厄ゲージを十分に貯めてガンスリンガーでアクションを行う必要がある。 4SEではトリッシュの銃器の1つとしても登場するが、一部の変形攻撃が使用不可、災厄ゲージが存在せず代わりにDTゲージを消費する、使用できる技もダンテとは挙動がかなり異なる、などかなり使い勝手が大分異なっている。 サブマシンガン 2でダンテが使用した射撃武器。H K MP5Kの二挺撃ち。フルオート射撃が可能で、一発の威力は低いが連射力が高いため、体力は低いが大量に出てくる敵を相手にした場合に役立つ。 ボタン押しっぱなしにするとトンデモナイ連射をする。 ただし、エボニー&アイボリーやショットガンと異なり、固有アクションは使用不可。 ザムバック 2でルシアが手に入れる剣。刀身が幅広く肉厚で重量があるために攻撃力が非常に高い。 だがPS2版ではプログラムミスか、カトラシアと同じ威力でリーチが短い、とアドバンテージが損なわれてしまっている(HD版やSwitch版では修正済み)。 サンクトゥス 4に登場する魔剣教団の教皇。民衆から絶対的な尊崇を受ける指導者であり、歴代教皇の中で最も偉大な存在と言われている。 その実態は「救済」なる計画を考案、実行しようとしていた4の黒幕であり、作中冒頭では依頼を受けたダンテに暗殺の目に遭うものの、前もって施されていた「帰天」の力により復活、中盤には魔剣スパーダと魔剣士スパーダの血族たるネロを取り込んで「神」の起動を果たす。 しかし、その「神」を閻魔刀を取り戻したダンテの手で半壊にまで壊され、更に閻魔刀の力で復活したネロとの直接対決に敗れ、今度は自身と「神」との融合により「偽神」と化して再度ネロに襲い掛かるも、悪魔の右腕により頭部を握り潰され漸く死亡した。 4小説版では、前教皇ソレムニスを毒殺して現在の地位に立つなど、より過激派な面が描写されている。 し ジェスター 3に登場するピエロのような男。ダンテに対して、ギガピード戦後に開かなくなった扉の開き方や狂った永久機関の効力について、おどけた態度で教えたり、下級悪魔のブラッドゴイルを差し向けたりしていた。正体はレディの父親のアーカム。 また、3SEでは彼と戦う事も出来る。 衝撃鋼ギルガメス 4に登場する、籠手と具足状の武器。生物と同化しその体の一部を鋼のごとく硬質化する魔界金属でできており、つまり籠手や具足に見えるのは肉体が変化したものである。ダンテが入手し使用する。攻撃時に強力な衝撃を放ち、またその威力を蓄積して放つ(溜め攻撃)事もできる。溜めモーション時にはフェイスマスクが装着される。 5では同名の超弩級の悪魔が登場している。…が、その実態は(恐らく4とは別個体の)衝撃鋼ギルガメスがクリフォトの根に取りついて独立したものである。 以上から分かる通り、衝撃鋼ギルガメスには元となった悪魔は存在しない。 ショットガン 全作通して登場するソードオフ型の散弾銃。広範囲に攻撃でき、近距離ではとても高い威力を発揮するが、連射性は中程度。 乱戦に強いという全銃器唯一の特徴を持っており、ハンドガンでも重火器でも対応できない状況での強さがシリーズ皆勤賞の所以か。 3までは初期時点では所持しておらず、序盤で拾うのがお約束となっていた。 4では新たに「コヨーテ・A」の名を与えられた。詳しくは該当項目を参照されたし。 4SEではレディの武器の1つとして登場。やはり形状はソードオフ型。 ダンテに似た技を使用できるが、ダンテの技よりも更に火力が高いものが多い。 す スーパーダンテモード ゲームのクリアする難易度によるが、スーパーダンテモードというコスチュームがある。(2のみ無い)見た目は変わらないがデビルトリガーを使い放題というなんとも魅力あふれたものであるが、3では発動中体力が回復しなくなるという不利点がある。しかもDANTE MUST DIE!をクリアしなければならない。ただし、3SEでは伝説の魔剣士のスーパーダンテモードがあり、こちらは体力が回復し、デビルトリガーゲージを消費するあらゆる動作の消費を無くすという反則モード(1と同じ) 4以降やDmCでも健在だが、3同様に発動中体力が回復しなくなる上に、今作からはスーパーダンテを使うと極端なペナルティが発生してデビルハンターランクがC以下になる仕様になっており、Sランク取得する場合はスーパーダンテを使わずに攻略する必要がある。 スター 錬金術によって生み出された魔石。体力を回復させる「バイタルスター」とデビルゲージを回復させる「デビルスター」があり、使用時は任意で決められる。ただし、使うとデビルハンターランクが下がるので注意が必要。 スタイリッシュランク 戦闘中に敵を攻撃したり倒したり、逆に敵の攻撃をかわした時、挑発した時などに、画面上に表示されるランクの事。低い方からD・C・B・A・Sの5段階あり(3からはSの後にSS、SSSがある)、スタイリッシュポイント(ゲーム中の内部パラメータ)の入る行動を起こす毎に加算され徐々に上がっていく。作品ごとにポイントが加算される行動は違うが、敵を攻撃する、倒すといったものは共通。 1と2では同じ攻撃をしていてもランクは上がっていくが、3以降では同じ攻撃をしてもランクが上がらないものがほとんどである。 スタイル 3から追加された要素で、いわゆる型である。最初からある成長型スタイル4つに加え、3ではボス勝利時に手に入る消費型スタイル2つ、4では閻魔刀を振るうダークスレイヤーが追加され、相手によりこれらを使い分けて進める必要がある。尚、4からはリアルタイムスタイルチェンジシステムが採用され、従来はステージ選択時にスタイルを選択する方式だったがプレイ中のいつでもリアルタイムにスタイル変更できるようになった。 スナッチ 4から登場の新要素で、ネロの悪魔の右腕を用いた特殊アクション。ネロは悪魔の右腕「デビルブリンガー」を使い、離れた位置にいる敵を近くまで引き寄せる事ができる。また吹っ飛ばした敵を引き寄せて攻撃コンボを続行するのにも利用できる。敵だけでなく、探索時に離れていたり通常移動で立ち入りにくい場所にあるアイテムを引き寄せることもできる。 5では悪魔の右腕を失ってしまったが、ニコがネロの切断された右腕部分に「ワイヤースナッチ」を取り付けており、4と遜色ないアクションを行うことが可能。 スパーダ バージルとダンテの父親。2千年前に魔界の侵攻から人間界を守るために悪魔の軍勢と戦い、魔界の王を討ち倒した伝説の魔剣士。魔界もろとも、自らの強大すぎる力も共に封印し、以後は人間界を見守りつつ生涯を終えた。現代においては半ばおとぎ話のように捉えられ信じる者は少数だが、4に出てくるフォルトゥナと言う土地ではスパーダの事績を信じ神として崇めている。ちなみに閻魔刀やリベリオンなど、ダンテとバージルが扱う武器は元々彼が所有していたものである。また彼が生前使っていた最強の剣は彼と同じ名前を冠している。 スパーダ(武器名) フォースエッジがパーフェクトアミュレットにより本来の姿を取り戻したもの。スパーダ自らと同じ名を持つこの剣こそが魔界との戦いの折に振るわれた武器である。鎌のような刃を持つ巨大な片刃剣の形をしており、常に強力な魔力を纏っている。 スティンガーの時は槍状、ラウンドトリップ時には鎌状に変形し、DT発動後は他の打撃武器を寄せ付けない強力な攻撃力とリーチを発揮する。 スパイラル 3でダンテが使用した射撃武器。貫通力の高い弾丸を発射するライフルで、連射には向かないものの強力な破壊力を持つ。スタイル「ガンスリンガー」で使える独自技もあるが超遠距離での戦闘がないゲームの性質上やや使いにくい。 スロータガー ルシアが初期に装備している銀製のナイフ。魔性の物に対抗するために作られており投げて使用する。 ダンテのエボニー&アイボリーのように特殊アクションを持っており、地上ならばトゥーサムタイムを発動可能。(空中アクションはスローダガーは無し) せ そ ソードマスター 近接武器の選択によりあらゆる攻撃パターンが存在するため最も技の多いスタイル。独自のコンボを見つけ出すことこそ、このスタイルの醍醐味ともいえる。コンボ評価点を上げるにはこのスタイルが必須。 た ダークスレイヤー 力のみを追求し、闇へと堕ちた剣士。3SEでバージルを操作するときのスタイルで、バージルはこれ以外のスタイルを持たず、またスタイルによるクレイジーコンボもないが、スタイルレベルが上がることで時空神像で強化出来る技が増える。 3SEではスタイルアクションはエアトリック系のみとなっている。 4ではミッション17クリア後にダンテのスタイルの一つとなり、閻魔刀によるコンボや範囲攻撃を行使するスタイルとなった。 ダート 2でルシアが手に入れる短剣。細身の形状のため、一度に複数を投げることができる。 スローダガーとは逆に地上での特殊アクションを持っていないが、空中ではレインストームを発動可能。 多段化 加筆中 田中 通称「カプコンのお荷物」モンスターハンターなど名作を手がけた人物ではあるが、それがシリーズモノであっても何かと特殊なシステムを取り入れようとしてそのゲーム自体をいわゆる「クソゲー」にしてしまう。デビルメイクライシリーズでは2に携わり、同シリーズの他作品には無いようなさまざまなシステムを取り入れるが結局はスタイリッシュさを欠き、ゲームバランスを壊すだけになってしまった。また2はバグも多い。 ダンテ デビルメイクライシリーズの主人公。悪魔でありながら正義に目覚めた伝説の魔剣士スパーダと、人間の母親エヴァの間に生まれた半人半魔のハーフである。それゆえ人間の姿をしていながら、人間離れした技や怪力を自在に操る。普段は人間の姿だが、自分の意思で完全な魔人の姿になることが可能。悪魔に対し好戦的で乱暴に見えたり、普段の言動から軽い性格と思われがちだが、悪魔から人間達を救った父と自分を愛し育ててくれた母を誇りに思っており、父が持つ正義の心と母の優しさをしっかりと引き継いでいる。半人半魔ながら、潜在的な力はスパーダ以上らしい。全作品通して、服飾のデザインはアレンジされるものの、基本的に血の様な赤を基調としたロングコートを纏っている。ファンの間では赤いロングコート、大剣、大型二丁拳銃がダンテのパーソナリティとして定着している ち チャージショット 1より登場しているボタン長押しで行える溜め銃撃で、通常より強力な攻撃が行える。 ダンテの場合、3では銃撃型スタイル「ガンスリンガー」時にエボニー&アイボリーかショットガンを装備している場合のみ使用可能だったが、4ではリアルタイムスタイルチェンジ導入に伴ってかどのスタイルでも使用可能になっている。 4ではネロもブルーローズを使って行うことができ、ネロの場合は小型の悪魔なら吹き飛ばすことのできる単発技になっている。 4SEでプレイアブル化したレディも似たような技を使用できる。 5ではダンテの場合、ガンスリンガー選択時且つエボニー&アイボリー装備時にのみオートチャージが可能となった。ただし、5のエボアボはガンスリンガー選択時とそれ以外とでは射撃の挙動が異なるため、絶対的な利点とはなっていない。 一方ネロは悪魔の右腕共々、魔力の大半を失っているという設定のために特殊弾を装填、射撃するカラーアップ(装填アクション)とハイショット(射撃アクション)に差し替えられている。 挑発 特定ボタンを押すことにより敵悪魔に対して挑発モーションを行う。挑発時には大きな隙ができるが、敵の近くで行えばデビルトリガーゲージが大きく回復するため、攻撃コンボと上手く織り交ぜれば早くデビルトリガーを発動し敵掃討とコンボ評価引き上げに活用できる。2には一旦なくなったが3以降復活した。 1ではボタンを押す強さで、3以降はその時点のスタイリッシュランクで動作が変わってプレーヤーを盛り上げてくれる。 5ではスタイリッシュランクだけでなく空中時、地上・ロックオン時、地上・非ロックオン時等でも動作が変わるようになっている。特にネロの場合は空中挑発中にもEXアクトが可能なため、4よりも容易にイクシードを溜めやすくなっている。 つ て デビルトリガー(DT) 略称DT。デビルメイクライにおいて、ダンテやバージル達メインキャラおよび悪魔が発動する魔力のこと。面上ではライフゲージの下に表示されており、3ゲージ以上蓄積されると発動可能になる。デビルトリガーゲージは、ダンテ達が敵に攻撃したり攻撃を受けることによって蓄積される。 デビルトリガーゲージ デビルトリガーを発動する為に必要なエネルギーゲージ。シリーズでは梵字のような紋様や、丸い珠のようなマークで表示される。1、2、3において初期値は3メモリ、時空神像等でパープルオーブを取得する事によって最大10メモリ相当まで増やす事ができる。敵を攻撃したり、ダメージを食らったり、挑発するなどの行動で溜まっていく。デビルトリガーを発動するにあたって最大まで溜める必要はなく、最低3メモリあれば発動可能。使用中は絶えずエネルギーを消費し続ける為ゲージは徐々に減っていき、無くなると自動的に魔人化は解除される。そのため、デビルトリガー発動時は魔人化していられる時間のタイマー的役割を果たす。尚、1では時間経過以外に、魔人化状態で使用出来る一部の特殊技を使用する度に、技に応じた一定のゲージを消費し、発動と解除(任意)時にもゲージを約一つ消費する。2では主人公が攻撃する・攻撃を受けるなどで通常より速く減少する。3ではトリガーバースト時のみ、チャージした分のゲージを消費して全方位に攻撃力を発生させる。 4以降でも1と同様、時間経過以外に一部の特殊技や魔人化にのみ使用できる強化技などを使用する際にもゲージを一つ程度消費する。 デビルハーツ 2に登場したシステムで「デビルトリガー時の性能補助」として登場。アミュレットに道中で手に入るハートで移動補助、属性付与、能力付与を組み合わせる。 デビルハンターランク シリーズ全作を通して存在する、ミッション終了後にリザルトに表示されるそのステージ中の評価。低い方からD・C・B・A・Sの5種類。1においてはミッションクリアまでに掛かったタイム・取得オーブ量・被ダメージ使ったアイテムの種類と個数、2では1のものに加えてスタイリッシュポイント(戦闘中のスタイリッシュランクとそのランクがでた回数の割合により計算される)、3は2と同じだが、スタイリッシュポイントは戦闘中の平均値により算出。2・3は総合評価のランクは元より、それぞれの項目別でもランク付けされる。それぞれの項目の全てを、Sランクを取ってのSランククリアはSSランクと評価され、最高難易度で全ミッションSSランクを取るのはまさにこのゲームをやり込んだ悪魔狩人(デビルハンター)の証である。 ただし、3の最高難易度ではダメージ評価Sの基準がノーダメージとなっており、SSランクを取るのは至難の業。 4では評価基準に様々な変更点が出ている。詳細はこちらを参照されたし。 デビルメイクライ ダンテが営む便利屋の名前であり、このゲームの題名。その意味は「悪魔も泣きだす」。名前も付けない内から悪魔に店を襲撃されては、店内で暴れまわったり、トリッシュに投げつけられたバイクを銃で蜂の巣にし、爆発させた挙句店内を黒焦げにしたり等、職業上災難が多い場所。ダンテの趣味が所々に現れており、事務所兼自宅といった模様。何故か椅子が倒れていることが多く、いつも蹴り上げて立てている。 4小説版ラストにて(ダンテの事務所のそれとは異なる)ネオンサインがダンテからネロに渡されており、5ではそのネオンサインをトレーラーに取り付けて移動式便利屋を開業している事が判明している。 テメンニグル 3の舞台となった、アメリカの街中に突如出現した巨大な塔。「恐怖を生み出す土台」という意味を持つ。塔の周囲を、嫉妬を司る巨魔「リヴァイアサン」が飛び交う。ダンテとバージルの持つ、母の形見である二つの「アミュレット」と「スパーダの血(劇中ではスパーダの血を引く、ダンテ、バージルの血)」「巫女の血」を鍵とし、これらを捧げる事で塔が稼働し封印が解け、魔界への扉が開く仕掛けになっている。 また、塔内部の各所にスパーダが魔界と一緒に封じ込めた強力な悪魔が存在し、この悪魔達がゲーム中の特定のミッションで、ボスとして登場する。 デュマーリ島 2の舞台となった島。古代の神々や妖精を信仰する人達が「正当なる神」の信仰により異端として排斥され、流浪の果てにようやく見つけた安住の地である。島にはそういった人々の古代信仰に由来する秘密が数多くあるが、現代の島の住民のほとんどはそれを忘れ去っている。 国際企業ウロボロス社のCEOでもある魔道師アリウスは鉱物資源の採掘を隠れ蓑に島が秘める魔の力を我が物にすべく暗躍し、島は魔のモノが跋扈する恐ろしい世界に変わってしまった。島はヨーロッパの旧市街を思わせる古めかしい町並みと巨大ビルや車道が数多く集まる近代オフィス街、採掘工場や古代遺跡とさまざまな場景を併せ持ち、屋根の上を走ったりビルを駆け昇ったりしながら、魔物どもと戦うことになる。 と 時の腕輪 1に登場するアイテム。基本的には後の作品のクイックシルバーやクロノハートと似たような効果だが、あちらが「時を緩やかにする」のに対しこちらは「時を完全に止める」もの。使用時にはやはりデビルトリガーゲージを消費する。通常のダンテだと使用する状況などは限られるが、スーパーダンテモードの時は無限に使用することが可能。一部を除くボスには効果がない。 Dr.ファウスト 加筆中 ドッペルゲンガー 3に登場するスタイル。ドッペルゲンガーを倒すと手に入る。その名の通り、デビルトリガー発動と同時に影による自らの分身を作り出し、共に攻撃する。本体と影が同時に攻撃するので、魔人化×2の攻撃を相手に叩き込める、攻撃に完全超特化した非常に強力なスタイル。 使用時に2PのSTARTボタンを押す事で2P同時プレイが可能。スーパーダンテモードなどで使用すると、実質ステージクリアまで出現するのでステージクリアが早くなる。 が、カメラは1Pのダンテをメインに動くので、うっかりカメラ外へ行くと帰りが分からなくなる(一度スタイル解除して出して貰う事で、素早く返り咲く事が出来る。) 4ではスタイルとしては登場しないのだが、ネロの魔人化がこの要素を色濃く引き継いでいる。 5ではあるキャラクターが何も前触れも無く発動する。 トリックスター 成長型スタイル4種の内の一つ。 機動力に長けたスタイルでダッシュやウォールハイク等の動きで敵を翻弄する。回避率が格段に上昇するので、敵の攻撃を読みにくい初心者には最適。単純によけるだけでなく、よけた上で反撃する、吹き飛ばした敵に近づいて追撃、といった攻撃的な使い方も可能。 また、使用中は無敵時間が存在する。 4以降より暴発や事故の原因だった「ウォールハイク」が削除され、代わりに敵を踏み台にして上空に飛び上がる「マスタング」が追加された。 トリッシュ 1で初登場し、ダンテをマレット島へと案内する美女。正体は魔帝ムンドゥスが作り出した悪魔で、姿はダンテの母親に酷似している。名前の由来は『神曲』に登場するベアトリーチェからと推察される。電撃のような魔力を自在に操る。1のエンディングでダンテのパートナーになった。4にも登場し、前髪を後ろになでつけた髪型に変わっている。この4ではトラブルメーカーな一面が強調されている。 2ではダンテ編の隠しプレーヤーキャラクターに。一新されたダンテのアクションに対し、1を踏襲したアクションを使うことができる。 4SEでは2以来のプレイアブルキャラとなり、モーションが一新され、様々な技が追加されている。 5では魔界の事情に精通しているトリッシュ自身すらも初めて目にしたという魔王ユリゼンにダンテやレディと共に戦いを挑むが… な ナイトメアβ 1に登場する、ダンテの魔力を吸収して強力なエネルギー弾を放つ魔界の武器。ダンテの左腕を取り込むような形で装備される。ボスキャラである「ナイトメア」と酷似した形状をしており、魔帝がナイトメア2号機として製作したとされている。エネルギー弾は壁や天井などに反射して連続的にヒットするため、複数の敵を一気に攻撃できる。 ナイトメアを装備し、更に近接武器のイフリートを装備すると、非魔人化時のコンボ1段目とその直後に出せる特殊マグマドライブの攻撃力が2倍になるという隠し仕様があった。 ナイトメアγ 2に登場する水中専用武器。ルシア編をトリッシュで操作した場合、水中武器がこれになる。 水中専用になった代わりに魔力消費が改善されており、更に魔人化中は最大溜めと同等の射撃を連射可能という性能となっている。 に ニードルガン 1に登場する、水中で唯一の攻撃手段となる銃。水中以外で使うことはできない。水中に入ると自動で装備され、地上に出ると自動的にそれまで装備していた銃と切り替わる。○ボタン、もしくは□ボタンを押し続ける事で、太い針のような尖った弾を、連続して最大6発射出する。攻撃力もそれなりにあり連続ヒットする為、使い勝手は良い。 ニコレッタ・ゴールドスタイン 5で初登場したヒロインの1人で、ネロの相棒。通称ニコ。「兵器アーティスト」を自称する科学者兼ガンスミスであり、5においてはネロが使用する対悪魔用義手型兵装「デビルブレイカー」を開発、製造している。 ぬ ね ネヴァン 3に登場する、雷属性を持つギター型の武器。操作法が独特で、攻撃によっては鎌状に変形する。妖艶な裸婦の風貌を持つ悪魔ネヴァンがダンテの力を認め姿を変えたもので、スパーダとは因縁があるらしい。テメンニグルに封じられる前は多くの男たちの精を(もちろん命も)奪ってきたとされる。 ネロ 悪魔の隻腕(右腕)を持つ、4の新主人公。その腕前から周囲に一目置かれている魔剣教団の若き戦士。厭世的で皮肉屋、周囲との協調性に欠け、単独行動を何よりも好む傾向にある。そのため、教団戦士の中でも「汚れ役」を命じられる傾向にある。大剣「レッドクイーン」と大型六連装リボルバー「ブルーローズ」を使用して戦う。悪魔の隻腕を宿す以前は不明だが、ゲーム中ではダンテやバージルとは異なり剣や銃を左手で用いる。 5でも引き続き主人公の1人として登場。しかし5では何者かに悪魔の右腕を切断されており、悪魔の右腕やデビルトリガーを用いていたアクションが使用できなくなっている。代わりに、新ヒロインのニコから対悪魔用義手型兵装「デビルブレイカー」を与えられ、これを新たな武器として戦闘するスタイルとなっている。 の は 覇王アルゴサクス 2のラスボス。絶望の具現者「ザ・ディスペア・エンボディード」が何らかの要因(恐らく人々の苦痛や煩悩)で進化した存在と思われる。1と2のボスが無秩序に融合したような姿で、それらすべての能力を併せ持つ怪物。「ザ・ディスペア・エンボディード」になると、全身が炎の煌めきに満たされた両性具有の魔神のような姿になる。かつて魔界の大半を手中に収めるも、スパーダに敗れて封印される。 2で不完全ながらも復活したが、今度はダンテに倒されてしまう。 バージル ダンテの双子の兄。主要キャラとして登場したのはデビルメイクライ3だが、1作目で名前と子供時代の彼の声のみが、わずかにイベントシーンに登場する。外見は髪を後ろになでつけている点以外はそっくりで、髪を下ろすと見分けが付かない。しかし、ダンテとは違い冷徹で目的のためなら手段を選ばない。武器の日本刀(閻魔刀)から繰り出される剣術は冷酷無比にして華麗、目にも留まらぬ居合いは一瞬で相手を切り刻む。力こそ世の全てと信じ(そこまでの考えに至る経緯は母であるエヴァの死が原因)、自らは悪魔として生きる道を選ぶ。消息不明であったが3で一年ぶりにダンテと再会する。3ラストで母の仇でもある魔帝ムンドゥスに戦いを挑むものの敗れ、その後1において「魔界騎士 ネロ・アンジェロ」としてダンテに敵対することになった。だがダンテのアミュレットを見て動揺したりと、バージルとしての自我が完全に奪われた訳ではなかったようだ。最終的にはダンテに倒され、自らのアミュレットを残して消滅する バスター 4から登場の新要素で、ネロの悪魔の右腕を用いた特殊アクション。悪魔の右腕「デビルブリンガー」で敵をつかみ、全力で地面に叩きつける投げ技の一種で絶大なダメージを与えられる。地上・空中どちらでも繰り出すことが可能で、状況次第では振り回し動作の後他の敵に向かって投げ飛ばし集団ダメージを狙うことも可能。 使用する悪魔によって攻撃パターンが違うのも見所の一つ。 バヨネット 加筆中 バルログ 加筆中 ひ ふ V(ブイ) 加筆中 フィアー値 3において敵に設定されている内部パラメータ。ゲーム中に直接確認することは出来ない。ダンテが敵を倒すごとに増していき(仲間を殺されることに悪魔が恐怖を覚える)、一定以上になると、敵が恐れ攻撃頻度が下がる。一定以上になった場合のみ敵キャラが怯えるモーションを見せるが、中には逆上して攻撃頻度が増す敵もいる。最高難易度ではフィアー値が溜まるとDTを発動する。尚、フィアー値が加算されるのは、実際に敵がフィールド上にいた場合に、ダンテが敵を倒した時で、新たに出現した場合はその前に敵を倒していても初期状態での出現となる。 フォースエッジ 1のダンテの初期装備であり、彼の父である伝説の魔剣士スパーダが所有し魔界を封じるのに用いた剣の一つ。3のラストではダンテがバージルに勝利した事から、フォースエッジを人間界に持ち帰る事となるものの、その時点でアミュレットは二つに分かれてしまうため、真の力は解放されていない状態だった。後にダンテとバージルの持つアミュレットを組み合わせ、パーフェクトアミュレットとすることで真の力を解放し、伝説の魔剣士と同名の魔剣「スパーダ」へと変化する。 フォルトゥナ 4の舞台となる、とある大陸沿岸部に存在する城塞都市。魔剣士スパーダを神と崇める独自の宗教が信仰されている。「魔剣教団」と呼ばれるその信仰組織は「スパーダ」以外の悪魔を憎み排除することを第一の教義としており、その実現の為に教団騎士という独自の兵隊を所有している。 フォルトゥナは周囲の近代国家とは距離を置いており、周囲には広大な森や渓谷が未開発のまま残されている。街中は近代化が進んでおり、道路交通網なども整備されている。 フリップエスケープ 2において使用キャラクタが出せる回避行動。動作開始時に少し無敵時間がある。左スティックと組み合わせることで任意の方向に回避が可能で、プレイヤーの後ろに3回連続で入力するとバク転が繰り出せる。 ブルーローズ 4の主人公であるネロ自身が既存の銃を改造して作った六連装の大口径リボルバー。既に原型は留めておらず、元となった銃がなんなのか判別不可能。片手撃ちで一回の威力がやや高いが、エボニー アイボリーより連射力に劣るため、単体攻撃に特化したショットガンに近い。 大口径の弾丸を射出するだけでも大きな戦力になるが、このブルーローズは2本のバレルが縦に並設されているという特徴を持つ。2つのバレルから発射される弾丸は同時ではなく、数十分の1秒という誤差がある。先に射出された弾丸で敵の外装を砕き後に射出された弾丸で敵を粉砕する事が出来る。大口径であるが故に反動も凄まじく、並みの人間では扱うことが出来ない。 魔剣教団では「剣」こそが尊ぶべき武器であり、銃火器類の武装は逆に卑しいものとされている。其の為、銃器を扱うのは教団内において孤立しているネロ1人だけである。 フルスチーム 加筆中 へ ベアナックル 加筆中 ベオウルフ 3に登場する、籠手と具足の格闘タイプの武器。属性は光。1対1の戦闘に特化した重い武器。「イフリート」のキープコンセプトだが、操作性が向上している。 スパーダと戦った際に左目を負傷し、スパーダとの再戦が叶わないままデメンニグルに封印された悪魔。スパーダの息子であるダンテやバージルに襲い掛かるが、敗れてその力を武器として使われることとなる。 ほ ボウガン 2でルシアが入手する水中用の武器。連射性に優れているが水中での戦闘でしか使用できない。 ま マーシレス 2でダンテが手に入れる細身の長剣。絡み合う蛇の彫刻が施されている。威力はリベリオンに若干劣るがその分攻撃範囲が広いという設定。だがPS2版ではプログラムミスか、リベリオンと同じ威力を保っている(HD版やSwitch版では修正済み)。 魔人化 デビルトリガーを発動し、悪魔の力を解放する事。ダンテ他操作キャラの多くは武器や魔石に秘められた悪魔の力を利用することで魔人化し、強力な力を得ることが出来る。 1~4を通して全てデザインが変わっている。3における「金子 一馬」氏デザインの魔人は好き嫌いが割れた。 マティエ 2で登場するデュマーリ島の守護者の老婆。若い時にスパーダと共に戦った事がある。後にルシアに実の娘のように接し、守護者の戦士として育て上げた。 魔帝ムンドゥス 1のラスボス。かつてダンテの母親を殺した魔界の王。名前の由来は「世界」という意味のラテン語。額に「第三の眼」がある。無から創造を行う絶大な力を持つが、役に立たなかった部下を自ら始末したり、ダンテに対し「母が欲しければいくらでも創造してやろう」と言い放つなど、無慈悲にして酷薄極まりない性格である。天使の翼を持つ三つ目の聖人のごとき神々しい容姿を持つが、それはあくまでも自らを装う外装でしかなく、本性は人型のスライムに多数の手が生えたような大変グロテスクな姿である。1の時点で復活するが、ダンテとトリッシュに打倒され魔界に追い返される。 マレット島 1の舞台となった島。城砦が築かれ古くは領主が治める島だったが、魔界との境界が薄い土地だったらしく、何度も大小の天変地異や領主の乱心が起こっていたようだ。複葉機が城内に保管されていたことから比較的近代まで人がいたようだが、ダンテ達が訪れた頃には人の住まない無人島と化していた。 魔界との境界が崩れ同化が進むにつれ場景が変化したり場所の時間が過去に戻ったりしていく。序盤で飛びそうになかった複葉機が終盤に動いたのも過去の整備された状態に戻ったためと考えられる。 み ミサイルランチャー 2でダンテが使用した火器。破壊力は大きいが、連射は出来ない。1のグレネードガンに匹敵する。形状は肩撃ち式の個人携行型地対空ミサイルスティンガーに酷似しているが、誘導性能はあまり高くない。 む 無尽剣ルシフェル 4に登場する、髑髏型の肩当てに金属質の翼のような両腕がついたダンテ用武器。バラが付属しており、使用時ダンテはそれをくわえる。爆発する剣を無尽蔵に作り出せる装備であり、両手に構えて接近戦に用いたり剣を次々と飛ばしたり宙に配置でき、バラを投げるモーションで刃を爆発させることもできる。スタイルがソードマスターなら刃をシールドのように自分の周りに数多く配置し身を守ったり、刃を動かして自動的に敵にダメージを与えることもできる。近接武器だが、性能的にはバージルの幻影剣に近い。 め も や 閻魔刀(やまと) バージル愛用の日本刀であり、父スパーダの形見でもある伝説の剣。刃に触れる物全て切り裂くほどの鋭利な刃を持ち、意思を持つとも言われる。闇を切り裂き、喰らいつくす魔刀である。バージルが魔界に落ちて魔帝ムンドゥスに挑み「ネロ・アンジェロ」になった後、閻魔刀も行方不明になっていた。 1のThe Legendary Dark Knightモードでも初期装備として存在している。 バージルがプレーヤーキャラクターとなった際には長いリーチを利した広範囲攻撃で敵を圧倒するデザインとなっている。 ゆ よ ら り リベリオン 2、3、4でダンテが使う大剣。父の形見の一つ。同様に兄バージルは閻魔刀を引き継いでいる。登場作品において常にオールラウンドに使える武器で、様々な技を使う事が出来る。英語で「反逆」という意味を持つ。ゲーム開始時は本当の力を発揮していないが、ダンテの血を受けると真の力が覚醒する。ちなみに武器選択画面で覚醒前と覚醒後を比べると、鍔に埋め込まれた髑髏の目が赤く光り、口が開いて、左右の鍔が開いているという違いが見受けられる。攻撃力、アクション等に違いはない。1においてリベリオンは登場せず、スパーダの形見の剣という意味では主にフォースエッジを使っていた。しかし、2、3、4と常にリベリオンを使っているため、こちらが本来の「ダンテのための剣」と思われる。 る ルーチェ&オンブラ スパーダが自ら作ったとされている大型二丁拳銃の名前。エボニー アイボリーとは若干異なった形状をしているが、それぞれイタリア語で「光」「影」の意味を持ち、エボニー アイボリーと同じように、白と黒を基調としたボディカラーである。1では伝説の魔剣士、2ではトリッシュが使用していた。 ルシア デビルメイクライ2のもう一人の主人公。ダンテと同様デビルトリガーを引く事が出来る。武器は短刀の二刀流、遠距離攻撃に関してはダガーや爆弾等を使う。マティエと共にデュマーリの守護者として暮らしていた。アリウスの野望を阻止するためにダンテとは別行動で行動する。魔人化すると真っ白な鳥人のような姿になり、天使のような羽が生える。実はアリウスによって作られた人工生命体(魔物)ことセクレタリーであり、名前はΧ・χ(カイ)。出来損ないとして廃棄されるところをマティエに救われたのだった。以後はマティエの下で戦士と同時に娘として育てられた。 れ レディ 3、4に登場する、オッドアイを受け継ぐアーカムの娘。ハンドガン、サブマシンガン、手榴弾、カリーナ=アン等、多数の近代兵器を装備し、それらを巧みに駆使して戦う。レディ(お嬢さん)という名前はダンテが呼んだもの。本名はメアリであり、こちらはアーカムがつけたようである。よってメアリ=アンが本名の様である。若くして悪魔狩りを仕事とする。悪魔になるために母を生贄にした父と、父を変貌させた悪魔を激しく憎んでおり、父を含む全ての悪魔を滅ぼす決意を持つ。最初はダンテもその例外ではなかった。しかし、彼も悪魔でありながら自分と同じ様に悪を憎み、そして他者を思い遣る心を持っている事を知り、最終的に和解。父の事を、カリーナ=アンと共にダンテに託す(ただし戦いの後でカリーナ=アンはレディに返された)。後にダンテとバージルに敗れ瀕死の重傷を負ったアーカムに遭遇し、自らの手で止めを刺したものの、父を失った悲しみに涙を流す自分に気付く。 4にも登場し、服装は真っ白なジャケットにショートパンツとなっている。 レッドクイーン 4の主人公であるネロが使用する大剣。赤の女王。教団騎士が持つ様々な剣の中において最も凶悪な力を持つ。細身両刃の刀身を分厚い片刃に換装し、同時に推進剤を噴射して剣撃を与える、という教団騎士の剣の特性を極限まで高めている。柄の近くにバイクのアクセルのようなバーが付いており、これを捻る事で噴射剤が作動する。無理な強化をした推進剤噴射機構は、時折巨大な火炎を噴き、これが「レッドクイーン(赤の女王)」の由来となった。 ネロの改造は明らかにやり過ぎであり、本来剣撃に更なる力を加える為の推進剤が逆に剣の制御を困難なものにさせてしまっている。そのため、並の騎士にはこの剣を扱うことが出来ない。人並外れた腕力と天性の勘を持つネロだからこそ、自在に振り回すことができる。まさに「ネロによるネロのための剣」であると言える。 ろ ロイヤルガード 敵の攻撃をガードして怒りのエネルギーを溜める「チャージ」。溜めたエネルギーを放出して敵にダメージを与える「リリース」の二つが持ち技。また敵と攻撃のタイミングを合わせて発動する「ジャスト(ロイヤル)ブロック」や「ジャスト(ロイヤル)リリース」がある。前者はあらゆる攻撃を防ぐことができ、後者はエネルギーがゼロの状態でもザコ敵を1撃で葬るほど。また魔人化を併用すれば攻撃力向上補正により計り知れない威力になる。使いこなすのが難しい上級者向けスタイル。だが、シンプル故に使い込む毎に上手くなるという使い味が渋い。 わ